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2019年12月13日

Nの指導

いよいよ明日が合唱コンクールだ。
以前は中高、同日に、文化祭に併せて行っていたのだが、昨今は中学生は二つの行事を同時に行うのは負担が大きい、とのことで、この時期にずれたのだ。

朝も昼も夕も、教室からは歌声が聞こえてくる。
本来の学校らしい、というか、何となく学校に活気があるようで、とてもいい。

以前の私ならば、クラスの合奏に関われないというのが、ものすごく辛いことで、おそらくはじっとしていられなかったであろうが、今はそうではない。
「頑張れよ!」
と、心の中で応援しつつ、暖かく見守るような、そんな心境だ。

若手の担任たちは、生徒共に緊張が高まっているのだろう。

昨今の私は、以前のように、「全部自分が関わらなければ気が済まない」という思いは消えた。
努めて、関わらないようにもしている。
「うらやましいな…」、という思いもない。
それどころか、「今のパワーでは、生徒たちの熱を上げるのは難しいだろうな」、とも思う。

昼休みに、中3の担任が慌てて私を呼び止めた。
「丹澤先生、5時間目に授業がありますか?」

「実は、Nの指導に手こずっていまして…。私の言うことは何も聞かないんです。」
と言う。

中3は私が入学時から2年間育てた学年。育てたというと聞こえはいいが、私が投げ出したのだから、言ってみれば失敗作品。
このところ、中だるみがあるようで、生活が乱れている生徒が増えてきた。

今日は折しも、学年主任は終日出張である。

「私が指導しても、言葉が軽い、って言うんです。Nは、丹澤先生の言うことなら聞くって、いうんです。」

なんだか訳の分からない論理で、私はNの個人指導に引っ張り出された。

Nも、さすがに私の姿を見ると、狼狽していた。
まさか、担任が私を呼び出すとは思ってもいなかったのだろう。

何故か、Nは私の言うことは聞く。
確かに、それは間違いない。
私自身は忘れるようにしているが、私が関わった二年間、いろいろあった。
退学を迫ったこともある。

要は、明日の合唱コンクールが面倒だという。
だから、練習にも参加したくない、と言うのだ。

私は、二言、三言声を掛けたり、早々に退散にした。

中3に関われば、私自身さらに自己嫌悪に陥る。
それに彼らには担任や学年主任がいる・
だから、やはり距離を置きたい。

「丹澤先生は、中3のご意見番ですね。」
中3の別の若手の先生が言った。

…複雑な気持ちになった。

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