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2019年02月20日

学年講話

「いやぁ、中2は『凡事徹底』ができていて、すごいじゃないですか。全員が登校できるし、時間も守れる…。これも、中1、中2の時に、きちんと指導したからでしょう。中3なんて、未だにできませんよ。ほんと、全然できません。」

中3の学年主任がそんなことを言った。
奇しくも、来年度、この学年の主任をしていただける先生だ。

私は、「全然駄目だったなぁ。これまで2サイクルやったが、うまくいかなかった所や、新たな取り組みをして、もう一サイクル頑張ろう」と、担任になったのだが、結局途中で投げ出すような形になった。公立学校で長く校長先生を務めた方が、学年主任になったので、当初から学年副主任という臨時に与えられた立場だったが、その方も、この夏に退職され、そのまま私が学年主任になった。

だが、うまくいかなかった。
反抗期は慣れていたが、私のキャパシティを越えてしまったようだ。
そうしているうちに、私もエネルギーがなくなってしまった。

「学年をこんなに、めちゃくちゃにしてしまって、申し訳ありません。」
と、謝らなくてはならないのだが、たとえ私に気を遣ったとしても、前述のように言って下さると、何となく、救われた気持ちになり、嬉しくなった。

もしかしたら、そんなに駄目ではなかったのかも知れない…。

今日は、学年全体に話す機会があった。
先の、発表会、立志式、そして明日に控えた生徒会選挙に向けたかれらの動きを、思い切りほめてみた。「こんなに成長してくれて、ありがとう」、と心から思ったからだ。

ほんの短い時間だったが、学年が私の話に一体になった気がした。

最近、生徒たちは私の話をよく聞く。

もしかしたら、これでお別れになることを、察知しているのかも知れない。

そういえば、昨日の授業中で、
「丹澤先生は、中3での修学旅行に行くんですか?」
と聞かれたとき、思わず、
「たぶん、行かないと思うよ。」
と、答えてしまった。

この回答は、間接的に担任も学年主任も外れることを意味しているのだが、彼らに察知されてしまっただろうか。

来週には高校の卒業式、そして学年考査を経て、あと一ヶ月で終業式だ。この日が中3の卒業式。
そして、学年が一年上がる。

副担の先生が、
「今日の丹澤先生の話、涙が出そうになりました。」
と言ってくれた。

「生徒への愛がこもっていましたね。」
とも…。

もう少し教育者を続けられそうだ。








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