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2019年02月13日

やる気を出さねば

数年前の二学期のこと。年度末で退職されるあるクラスの担任であるH先生を、その学年主任が批判した。

「教室のもの、もう片付けているんですよ。今から辞める気満々なんですよ。」

確かに、片付け始めるのには、二学期はまだ早い。
だが、H先生は、手のかかる生徒に苦労に苦労を重ね、心労も重なっていたのだ。
当時は、私も、「もう少しうまく振る舞えばいいのになぁ…」、と思っていたが、今になってみれば、気持ちはよく分かる。

今朝、教室の学級文庫を見て、
「これは、いずれ片付けよう…。さすがには今はできないが、三学期の終業式が終わったら、引き上げよう。」
と思った。

生徒によかれと、すべて私の自腹で買った書籍だ。
自由に貸し出しているが、この学年になってからは、未返却が大幅に増えた。

「勝手に自分のものにしている」、訳ではないだろうが、「借りたことすら忘れてしまう」、いい加減な生徒が多いのだ。

学力のレベルが下がると、自ずと生活力も下がっていく。
以前ならば、貸し出し簿も何も必要なかったものが、今はでは、
「返してくれ。」
と、叫んでも戻らない…。

あたかも自分のものの如く、机の中に入れっぱなしにしたり、ロッカーに入れていたりする。

こんな些細なことも、私ががっかりしてしまう原因の一つなのだが、何かがおかしい。

少し彼らとの距離を置けば、もしかしたら、またエネルギーが復活してくるのかも知れない。

隣の学年主任を見るたびに、「すごいなぁ…」、と思う。
何事もなかったかのように、すーっと学年が回っていく。
それに比べて、私の学年はエンスト寸前だ。

来週、また公開授業をすることになった。
生徒からの授業評価が高いとのことで、今度は自分の学年での授業を行う。

授業が最後の砦になっているようにも思える。

また、今週末で中学校生徒会の立候補受付が終わる。
T君に、
「立候補用紙は?」
と、吹っかけてみた。

誰かが立候補しなくてはいけない。
半分冗談で、
「俺の最後のお願いだよ。」
とも言ってみた。

何とかなるだろうけれど、育てた生徒たちが花開くのはずっと先のようだ。








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