2017年06月17日
LEXUS CT200h 2度目のMCモデル国内詳細版判明!!
本年8月発売予定の、日本仕様版のプレカタログが販売店にて準備されています。
既報どおり、まさに必要最小限の改良(延命措置)という感じですが、デザイン的には結構いいのではと思います。
しかし、内装のカラーバリエーションと質感でなんとか保っているという感じで、基本構造は2011年からあまり変わらず、価格的にも「プリウスPHV」が存在する今、積極的に選ぶのはかなり厳しい状況でありますね。
インテリアは10.3インチナビゲーション(固定式)の採用によりイメージが変わります。
ただし、ナビ/オーディオの仕様は「MC後の新型IS」と同じタイプと思われ、LCのものとは異なるようです。(よって、ハイレゾ音源の再生は非対応)
シートは全般的に2トーン仕上げとなっています。
ただ、今回も「セミアニリン本革」は準備されない、「シートベンチレーション」は不採用、助手席パワーシートは「4way」など、小規模マイナーチェンジなので仕方がありませんが、トヨタブランド車との差別は少ないです。
スイッチ照明もいわゆる一昔前のトヨタブランド車で多用されていた「グリーン」を継続採用しているようで、ここも残念なところ。
「F SPORT」仕様はMC版のISや新型LSのFスポ仕様のフロントマスクのイメージが受け継がれています。
「漆黒メッキ」も採用されていてスポーティイメージが強調されています。ただし、個人的に注文を付けたいのが、このフォグランプで、これははっきりいって今ひとつに思います。とりあえず付けました的なデザインで。
CT200hにおいては、ブレーキキャリパー/ディスク/ブレーキパッドなどの差別化もありません。
内装カラーバリエーションの豊富さについてはCT200hの優位点ですね。
2度めのマイナーチェンジにあわせ内装カラーは刷新されており、他の最新レクサス車と同様、グレー系は「シャトー」に統一され、そのほかブラウン系が採用。LC500で人気の内装色「オーカー」が早速取り入れられたのは欧州市場で一定の販売数を確保しているCT200hならでは?
「サンフレアブラウン」は「LX570」で採用されているカラーですし、その他 「ダークキャメル/ノーブルブラウン」が新登場するなど、登場するなど選択肢が多いですね。
デビュー当初あった、レッドやブルーといった定番カラーは完全に消滅しました。
オーナメントパネルには「サンフレアブラウン」が登場。写真を見る限りはレザーっぽい質感ですが、どのような仕上がりなのか楽しみです。
残念なのは今回もオーナメントパネル自体の面積が狭いこと。助手席前の部分だけで、リモートタッチ周りやパワーウィンドウパネル周り等への拡大はありませんでした。このあたりは頑張ってほしかったですけどねえ。
「F SPORT」のインテリアですが、新型LSと同様、「フレアレッド」と「ホワイト」が登場しています。
Fスポーツ定番カラーといえば、「ダークローズ」でしたが、これが消滅しています。
ということは、ダークローズが設定されるのはいわゆる「2017年モデル」までで「2018年モデル」からは、フレアレッドに置き換えられていく可能性がありますね。
個人的には「ホワイト」や「フレアレッド」は「Fモデル」(ISF,RCF,GSF)のイメージがあるので、FSPORTには使ってほしくありませんでしたが、LSに続きCTにも採用ということで、今後もこの流れが続くと考えられます。
(ということは、RCF/GSFではこのあたりのカラーの差別化が図られるかも?)
その他、安全装備関係では「Lexus Safety System+」(LSS+)が採用されていますが、これもベーシックなものに留まっています。(2015年秋のMC後のISと同等)
つまり、レーダークルーズコントロールは全車速対応ではない速度制限式のタイプ。アダプティブハイビームシステムは搭載しておらず単なるオートマチックハイビームシステム。
また、他のレクサスでは次々と装備が拡充されていて日常でも有用な「ブラインドスポットモニター」(BSM)は小規模MCモデルなので、設定すらありません。
つまり、安全装備や運転支援の面ではトヨタブランドの「新型プリウス」、「新型プリウスPHV」、「C-HR」などの最近の新型車より落ちることとなります。
これでは正直オススメできないかなぁと思います。これで値段が既存モデルより値下げするのであればいいんですけどそれはないですよね。
なお、テールライトについてはフルLEDであることが確認できましたのでこれは良い部分ですね。(流れるウィンカーではありません)それだけにフロントウィンカーが未だに電球なのは理解出来ません・・・
このCT200hのマイナーチェンジはトヨタ車内の車内規則(それがあるのかも知りませんが)の範囲内で、最小限の改良コストで、レクサスブランドのヒエラルキーを守りつつ2020年頃まで延命させるためのモデル・・・といっても過言ではないのではないでしょうか。
この2018年モデルのCT200hは、北米市場では導入されないとの話が出ているようですし、それが事実であればやむをえない改良内容と思います。
LEXUS CT200h 2度めのマイナーチェンジ!
適当なモーターショーがなかったのか、最近では異例の突然のニュースリリースです。
現行型は2011年1月の発売。フロントグリルの一部にスピンドルのエッセンスはありましたが、発売からちょうど3年後の2014年1月には初のマイナーチェンジを実施し、さらに進んだスピンドルグリルデザインを取り入れ商品性を向上させました。
そしてそこから3年半が経過し、今秋ついに2回めのマイナーチェンジが行われます。
レクサスは2017年末までに全車種に「Lexus Safety System+」を全車標準装備させるというアナウンスをしていたため、それを実現するためのマイナーチェンジといえます。
詳細な商品概要は1ヶ月ほど前から販売店に届いており、現行モデルはオーダーストップ済、既にマイナーチェンジモデルの商談が可能のようですが、正式価格はまだアナウンスされていないようです。
基本的には、フルスピンドルグリル化&前後ヘッドライト意匠変更、LSS+標準化、ナビゲーション画面サイズの変更と言え、パワートレーンの変更や根本的なボディ構造の変更はありません。
CT200hの完成形といえますので、Designやコンセプトが好きな方は選択する価値はあると思います。
外観で変化のあるのはヘッドライトですが、残念ながらレクサス流行りの「3眼タイプ」ではなく、ハイビームとロービームが一体化した1眼タイプ。これは、ベースグレード以外の「LEDヘッドライト仕様」でも同様です。またいずれの仕様でもウィンカーは電球仕様となっている模様です。このあたりはISなどと差別化されています。なお、C-HR以降、トヨタ/レクサスで採用されている、ヘッドライトにはうっすらとロゴ入り。(LEXUSロゴ)
ベースグレードのヘッドランプには価格を引き下げるためか「ハロゲン」が使用されていますが、プレミアムブランドとしては残念でなりません。せめてHIDヘッドランプなら良いのですが。
現実的にはCT200hのベースグレードはあまり数が出ていないので問題にはならないかもしれませんが・・・
インテリアに関しては既報どおり「10.3インチ」の固定式ナビゲーションシステムが導入されるため、ディスプレイ周りのデザインが変更されていますが、IS等のようにステアリングの意匠が変更されることもなく、そこは差別化されているようです。CT200hは、もともと質感は一定水準を確保していますが、基本設計が2011年から変わらないため、この仕様で2020年程度まで持たせるのはかなり厳しい感じがします。
2012年のLSではビッグマイナーチェンジで内装も刷新されましたが、CT200hのそれは最小限の変更と言っていいでしょう。メーカー側もそれほど台数を売ることを想定していないものと思われます。
CT200hは本マイナーチェンジにより少なくとも2020年度まで、約3年程度は継続生産されると考えて良いでしょう。その後は「UX」に統合されモデル終焉となるか、次期プリウスと兄弟車となるのか?
CT200h発表当時は、内外装の質感、ボディ剛性・静粛性、足回りなどいずれもプリウスなどを圧倒していましたが、TNGA採用で生まれ変わった新型プリウスには燃費、ボディ剛性をはじめ多くの部分で追い越されており、積極的にCT200hを選ぶ理由は少なくなっています。(それこそ「ブランド」に惚れ込んだ方やスタイリング、内装の質感&快適装備、ディーラーサービス等でしょう)
ただし、従来のCT200hにメーカーオプションとして採用されていた「プリクラッシュセーフティ・システム」は相当な型遅れでしたが、それがLSS+の標準化により、トヨタ・レクサスの一般的なプリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付き)にアップデートされていると考えられるのは喜ばしいことです。
なお、新型LSに搭載される、「ロードサインアシスト」(RSA)が北米仕様では搭載されるようですが日本仕様での搭載は現時点では不明です。
リヤ周りのデザインについては、テールランプが一新されていてとてもかっこいいと思いました。
また、デザインを見る限りフルLED化されているようで、リヤのターンシグナルもLEDと思われます。
ただ、フロントが電球のため、いわゆる「流れるウィンカー」では無さそうです。
F SPORT仕様についても結構デザインが変更されており、フォグランプ周りのデザインは賛否が分かれそうです。
日本での公式なアナウンスはありませんが、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」(MOP)と、「ラヴァオレンジマイカ」が新たに加わりスポーティイメージが強まります。
なお、インテリアには「本アルミ(名栗調)」が加わります。
一方、よりフォーマルなハイブリッドセダン「HS250h」については「LSS+」の採用がないまま、来年2月をもって販売停止する模様です。
今回、CT200hがフルモデルチェンジを行わなかったこと、HS250hが発売停止になること・・・・「ハイブリッド専用車」という存在がついに終焉を迎えつつあるといっても過言ではないでしょう。
【追記】
レクサスエンスーによると、北米・カナダではなんとこの「CT200h」の2018年モデルは発売されない!そうです・・・
となると、本当に「つなぎ」のモデルの可能性が高いですね。
https://lexusenthusiast.com/2017/06/16/official-updated-lexus-ct-200h-will-not-be-coming-to-north-america/