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2014年03月24日

二股の道には不思議な力

 都市開発に関して、建設工学専門の大学の先生に風水の活用を聞いたことがある。日本では古来、西を白虎、東を青龍、南を朱雀、北を玄武とする中国の都を模した平城京や平安京はいうに及ばず、江戸城建設にも用いられるなど、都市づくりに風水が欠かせないものだったようだ。この風水思想は、古代中国で都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する考え方。
 
 今でも家を建てるときの方位や間取り、引越し先の方角やインテリアの配置などに活用され、災難を避け幸運を招く儀式として信奉するものも多い。占いと関連付けた様々な書籍も出版されている。
 ただ、現代の都市計画の上で、急速に技術刷新の進む建築工学・街づくりと、中国の道教思想を取り入れた風水とが、折り重なることはないと思っていた。前記の先生に「建設分野で実際に風水思想がどのように活用されているのか」と聞いたところ、建築学会で実際に研究されている方は少ないという話だった。
 
 前置きが長くなったが、この風水に関連した土地や建物の災いをまとめた話が、加門七海氏の実話小説・怪談徒然草の「三角マンション」に出てくる。1本の道が2本の道に分かれる二股となった場所は、風水的には縁起の悪いところ、もしくは神の住む場所として人間が住むには適さないという。そのため、古い町並みで道が二股に別れる場所の傍には神社が祀られていて、そこに住むことは適わず、商売にも向かない場所として忌避されてきたという。
 加門七海氏の「三角マンション」は、風水思想に沿った実験を目的に二股の端緒にマンションが建設され、そこに住むものにどのような影響が出るのか、という悪意に対抗していく話。様々な妨害を経て、最後には住人が引っ越すことで終わる。
加門七海氏の「三角マンション」の舞台らしき建物.jpg 
 
 北海道には5百年を越える古都はなく、当てはまらない話のようだが、区画整理や道路拡張に際して、最近二股になったところも含めて、このような場所を目にする機会は多い。新しくできた二股の道の傍には、当然その場所を守る神社は設けられていない。ただ、風水的には新しい・古いに関わらず二股の道の端緒は縁起の悪い場所だという。
 自分の住む地域で、そのような三角形を構成する場所があるのか、思い浮かべて欲しい。その二股となった頂点で商売をしているところが、どのような経営状況なのかと。
写真は「三角マンション」の舞台と見られる練馬区のマンション












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