Van.Blue Star
Vandachostylis(バンダコスティリス)属は、旧Yonezawara(ヨネザワラ)属です。
ちょっと前に、風蘭(Neof.falcata)が、Neofinetia(ネオフィネチア)属からVanda属に移行したことに伴い、Yonezawara属がVandachostylis属になりました。
旧Yonezawara属は、Vanda属×旧Neostylis(ネオスティリス)属で、人工的に交配された属だったそうです。
さらに旧Neostylis(ネオスティリス)属とは、旧Neofinetia属(ネオフィネチア;風蘭)×Rhynchostylis(リンコスティリス)属だそうです。
よって、Vandachostylis(バンダコスティリス)属には、バンダ(50%)、風蘭(25%)、リンコスティリス(25%)の血が混じっています。
青紫なので綺麗ですが、ちょっと不安定な色で、薄くなったり、ムラが出たり、ピンクがかったりしやすい印象があります。
花の大きさは風蘭よりは大きいですが、際立って大きい訳ではありません。
加えて、数輪ずつ花が開いていくので、満開になる頃には、最初に咲いていた花は結構ボロボロになっています。
香りは非常に良いのですが、夕方から香り出します。
上記のような特徴があるので、展示会等に向きにくく、まだまだ品種改良の余地があるのかな、と思います。
それでも栽培の上手い人は、10花茎くらいを一気に開花させて、綺麗な状態で例会等に持っていらっしゃるので驚きます。
たくさん咲かせるコツは、冬の間もよく日に当てることと仰っていました。
綺麗な状態で展示するには、できるだけ花を長持ちさせるために低温でゆっくり咲かせるとか、もしくは逆にちょっと温かくして一気に咲かせるとか、なんかそんな技術があるのかもしれません。
、、、、今度聞いておこうっと。
欠点も多いですが、疲れて帰宅し、蘭を取り込む作業をしている間に、「さわやか×すっきり×嫌みのない」系の良い香りを漂わせ、夜の元気をくれるので、この時期の私の夜のお供(笑)のような存在です。
もうすぐリンコレリアが咲くので、夜のお供、チェンジです。
我が家では、写真の通り、透明プラ鉢+デカバークで吊り栽培しています。
栽培していて度々感じるのですが、多分、この蘭は結構水が好きなような気がします。
よって湿度を保つため、私は薄くミズゴケを被せています。
この植え方は割と便利で、夏でも冬でも表面のミズゴケを触診で確認して、カラカラに乾いていたら、次の水遣りをすれば良いので、根を傷めにくく、しかもラクです。
鉢内の乾きや根張りを視診でも確認できるので、この方法は多分失敗しにくい栽培方法だと思います。
素焼+ミズゴケ植えで栽培されている株も時々見かけます。
実は、この株も入手時はミズゴケ植えでした。
それでも、ほとんど根腐れはしていなかったように記憶しているので、やはりちょっと水が好きなのかも。
温度を高くして育てると、今頃にはもう元気な赤い根が動いていたと思うのですが、この蘭は風蘭の血を継いでいるため低温に強く、よって我が家では、冬の間も日中は屋外で直射日光に当てて栽培しています。
そのため生育がやや遅くなりますが、花が終わったら株も動き始めると思います。
生育期に入ってしまえば、めっぽう栽培しやすいです。
あの飛び出している根を何とか鉢の中に誘引できれば、花着きや花持ち、花の大きさ、株の生育状況ももっと変わる気がします。
ん!?
バンダの根って、バスケットから飛び出して真下に伸びているのをよく見かけます。
この株は斜めに吊るして栽培しているのに、根は重力に従って真下に伸びる訳ではなく、湿度のある鉢内に向かって伸びているように見えます。
もしかして鉢を真直ぐに吊るして栽培したら、重力と湿度のWの力で、案外すんなり中に入ってくれるのかも。
ちょっと試してみようと思います!
(まあ、バンダ系だから飛び出すのが当たり前で、そんなに気にしなくても良いのかもしれませんが、、、)
そして、このミズゴケ、そろそろ変えた方が良いのか。
しかし、どうやって変えたらいいのか、、、、、
今日もそんなことをボーッと考えつつ、なんとなくあちこちいじっては株を弱らせたり、を繰り返しています。
まだまだ研究生から昇格できそうにない私です。
バンダ系の交配種は、バンダに比べるとどれも栽培しやすく、咲かせやすいので、あると楽しいです。
ヨネザワラ ブルースターYzwr.Blue Star【花なし株】 価格:2,625円 |
個体名が惹かれます。
【複数】【現物品】Ascf. ‘Koto’ アスコフィネチア チェリーブロッサム ‘古都’ TSZM-67015 価格:2,100円 |
カラーバリエーションがあるので、面白いですね。
アスコフィネチア トィンクルAscf.Twinkle【花なし株】 価格:2,100円 |
ピンク系。花も丸くてカワイイです。
アスコフィネチア プチブーケAscf.Petit Bouquet【花なし株】 価格:2,100円 |
コルク付け。私はコルクは苦手。頻繁に水遣りできないので。
Ascf.Peaches アスコフィネチア ピーチェス コルク付き 【花無し株】 価格:3,150円 |
上にも出てきた、ネオスティリス。ちょっとラメラータのようなカッコよさがあります。
ネオスティリス ピンキー ‘ニュースター’Neost.Pinky ‘New Star’【花なし株】 価格:2,310円 |
上品で華やかな美しさがあるにも関わらず、暑さ寒さに強く、栽培しやすいそうです。
ネオスティリス ルースネアリー ‘パープルアイ’Neost.Lou Sneary ‘Purple Eye’【花なし株】 価格:3,150円 |
風蘭とナゴランという、日本の蘭同士の面白い1代交配。ジャパニーズスタイル!
ネオセディレア サーマスターズNsd.Summer Stars (Neof.falcata x Sed.japonica)【花なし株】 価格:2,625円 |