2019年02月12日
あくびは身体の危険信号! 酸欠状態から脱するための3つの方法
眠いときや、退屈なときに出てしまうあくび。あくびは身体に酸素を取り込み、疲労回復を促す効果がありますが、あまり頻繁にあくびが出てしまうのは身体の危険信号である可能性があります。
あなたは酸欠状態では?
あくびが人より頻繁に出てしまう人は「酸欠状態」である可能性があります。「酸欠状態」になる要因は2つあります。
1.体質
人間の身体は、血中の酸素濃度が97%であるのが理想です。しかし酸欠体質の人では、これが94〜95%程度になっています。ほんの数%の違いですが、例えばこれは100メートルを全力で走ってハァハァ言っている状態とほぼ同じです。
2.環境
体質には問題がなくても、職場や家庭の環境によって血中の酸素濃度が低下し、酸欠状態になってしまう場合もあります。通常の外気の酸素濃度は、20.9%といわれています。これが閉め切った部屋では20.6%まで下がり、さらに満員電車や狭い部屋などに多くの人が密集すると、20%程度にまで下がります。一時的には問題ありませんが、長期間にわたって酸素濃度が低い場所に身を置いていると、酸欠状態になってしまいます。
酸欠状態の症状と危険性
酸欠状態が続くと、以下のような症状に見舞われます。
● 痩せにくい
● 眠い
● だるい、疲れやすい
● 集中力が続かない
● 視力が落ちる
● 偏頭痛
● 冷え
● むくみ
● 肩こり
また、あまり酸欠状態が長く続くと、脳梗塞や脳卒中、目の病気などの深刻な疾病のリスクが高まります。
酸欠状態から脱出する方法
1.運動をする
特に体質による酸欠状態の大きな問題は「呼吸が浅い」ことです。呼吸が浅いため、一度の呼吸で体内に取り込む酸素量が少なくなっています。運動をすれば、肺や横隔膜が鍛えられて肺活量がアップし、酸素を多く取り込める深い呼吸ができるようになります。また、試合などの緊張するような運動をすると呼吸が浅くなってしまうので、リラックスして運動を行うことが大切です。
2.深呼吸をする
体質による酸欠と、環境による酸欠。どちらにも有効なのが、腹式呼吸による深呼吸です。ゆっくりと息を鼻から吸うと同時にお腹を膨らませ、次にゆっくりと口から息を吐くと同時にお腹をへこませます。この呼吸を、朝晩に加えて仕事の合間などの気分転換に、10回程度やってみてください。身体に酸素が行き渡り、酸欠状態の改善を助けます。
3.鉄分を摂取する
鉄に含まれる「ヘモグロビン」は、体中に酸素を運搬する手助けをします。日々の食事の中で十分な鉄分を摂取すれば、酸欠状態の改善が見込まれます。成人男性の鉄分の摂取目標は、1日あたり10mg〜15mgです。これは食品にすると、鶏レバー30g、あさり7個程度になります。鉄は摂り過ぎの弊害もあるので、気を付けて適正量の摂取を心掛けてください。
身体の酸欠状態は痛みや苦しみを伴わないので、初期症状を見落としがちですが、深刻な疾病につながる可能性もあります。あくびが多い方は、以上の3点に気を付けて生活してみてください。