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超危険・過激なエクストリームスポーツが大人気! それは脳のせい?

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手足を広げるとムササビのようになるウイングスーツを着て、高い山の崖の上から飛び降り空を飛ぶ。ウイングスーツは最先端の空飛ぶスポーツだ。だが、どうしてやるのか疑問に思うほどの危険がある。

他にもヘリコプタースキーやリバーサーフィン、アイスクライミング、滝カヤックなどのエクストリームスポーツと言われる危険で過激なスポーツがアメリカなどでは人気がある。

人々があえてリスクに挑戦したいと思う訳は、脳のドーパミンにある。脳がリスクを感じると喜んでドーパミンが放出され、爽快感を感じるのだ。

□超危険、超過激なエクストリームスポーツが人気上昇中
スポーツは過激な方向にも進化している。危険で過激な興奮をもたらすスポーツが海外で年々人気上昇しているようだ。

例えば、ヘリコプタースキーは、ロープウエーやリフトでは行けない山頂近くへヘリコプターで行き、スキーで降りてくる滑り方だ。ゲレンデでは味わえない自然との一体感が味わえるとひそかに人気が出ている。

リバーサーフィンは、海の波ではなく川の段差などの流れに乗るサーフィンのこと。川に激しい流れができている場所などを利用する。ドイツでは内陸の大都市の川でも、リバーサーフィンを楽しめるスポットがあるようだ。

また、アイスクライミングは、岩壁ではなく氷の壁に登るクライミングのこと。氷に靴や金属製のピッケルを引っ掛けながら登る。岩に比べて氷はもろく壊れやすいため、危険が高い。

他にも大きな滝をカヌーに乗ったまま下ったり、マウンテンバイクに乗って障害物を乗り越えたり、山道を走り降りたりする。

□エクストリームスポーツ、危険にもかかわらず、なぜチャレンジ?
いかにも危険そうなこれらのスポーツの多くは、大けがをしたり、命を失う危険があったりするものさえある。なにしろエクストリームスポーツとは、過激さを醍醐味(だいごみ)とし、一歩間違えば危険な自然環境において、アクロバットな動きを披露することを醍醐味にしているからだ。

 実際に、有名な冒険家がウイングスーツで岩壁に激突して死亡した例や、スウェーデンのフリーライドスキー女子チャンピオンが雪崩で死亡するという事故も起きている。

それにもかかわらず、なぜ人々はあえてリスクの高いスポーツに挑もうとするのか。その理由は脳の神経伝達物質のドーパミンが握っている。

□エクストリームスポーツ ドーパミンの分泌量が鍵になる
ドーパミンは脳内の神経伝達を担う神経伝達物質であり、運動能力の制御に関わる一方で、挑戦への意欲や不安や恐怖感情の処理にも関係している。

 米ワシントン大学の神経生物学者ラリー・ズワイフェルは、リスクを冒してまで何かを成し遂げたいという意欲をかき立てるのが、ドーパミンだと語る。

課題を成し遂げたとき、ドーパミンが満足感を感じさせるが、危険な課題であるほど、ドーパミンの分泌量は増える。

米バンダービルト大学の研究チームは、ドーパミンの量を制御する神経細胞の自己受容体を調べた結果、自己受容体が比較的少なくドーパミンが流れやすい人は新奇なもの(探検など)を求める傾向があり、限界に挑戦する人物になりやすいことが分かった。

しばしばアドレナリン中毒者がリスクに挑むと考えられがちだが、アドレナリンはむしろ危険な状況のときに危険を回避する働きをするようだ。

□リスクに向かうには経験や準備が必須
しかし、もし参加したいと思うときにも、リスクの高いスポーツへの挑戦は慎重な姿勢で挑まなければいけない。どんな危険がどれくらいあるのか、危険性を調べ、必要な準備や基本的な能力を身につけるための経験を積むことを怠ってはならない。

正しい恐怖心を持つことも、とても大切なことだ。正しい恐怖は生存に必須の条件であり、けがをしない可能性を高めてくれる。

ドーパミンだけに操られることなく、冷静にマイナス面も考えて判断が下せることが必要なのだ。





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