今夜のワインは、
シャトー・モンローズ1996です。
産地:メドック地区サンテステフ村
品種構成:カベルネ・ソーヴィニヨン72%、メルロー24%、カベルネ・フラン4%
格付け:グラン・クリュ・クラッセ公式格付け第2級
オーナー:ジャン・ルイ・シャルモリュ
栽培面積:67ha
平均収穫量:23500ケース
土壌:粘土と泥灰土の下層土上に304メートルの砂利
作付比率:カベルネソーヴィニヨン65%、メルロー25%、カベルネフラン10%
平均樹齢:40年
収穫:手摘み
酵母の添加:通常は行わない
樽熟の期間:24か月
清澄:1樽につき6個分の新鮮な卵白
相性の良い料理:フィレミニヨン、ラムフィレ、ステーキ、ローストビーフ、チーズなど
パーカーポイント:91点
セカンドラベル:ラ・ダム・ド・モンローズ
シャトー・モンローズ1989と1990はずば抜けていて、飛び上がるようなワインだと評されています。
その他にも、1953、1955、1959、1961、1964、1970も偉大なヴィンテージで、
「サンテステフのラトゥール」の名に恥じない重々しいワインであると言われています。
1953年から1971年までと、1989年から現在までの期間に造れられたモンローズは、メドック北部で生産される最上のワインの中に数えられています。
以前シャトー・モンローズの面影があるから、ということでセカンドの「ラ・ダム・ド・モンローズ1994」を飲んだことがあります。
しかし酸味ばかりが強くて好きな味ではありませんでした。
シャトー・モンローズを見つけて衝動的に買ってしまいました。
1996年というヴィンテージと値段に惹かれたのです。
サンテステフのワインて、酸味が強くてやせたイメージがあるのであまり期待はしていませんでした。
ところが、その期待はいい意味で見事に裏切られました。
では、そのシャトー・モンローズ1996の味の特徴とは??
まずグラスに注ぐ時の色。
オレンジ色がかった透明感のある赤がすごく綺麗です。
グラスから甘栗やプラム、ピンクの花の香りが立ち昇って頭がクラッときました。
粘性がとても高く、ワインの涙はゆっっっくりと優雅に流れました。
口に含むとなんともまろやかで、とろ味があります。
梅のような味がして、すごく上品で静かな味です。
静けさの中にメラメラと燃えるような迫力が感じられます。
やがて開いてくると、内に秘めていた力が開放され、素晴らしい酸味やタンニン、そして
プルーンなどの果実味、コクが華やかに口の中に広がります。
その迫力に鳥肌が立ちました。
開いてくると、のけぞってしまう程素晴らしい芳香を放ち、飲み込むと全ての旨味が一気に現れ、喉が熱くなります。
これはシャトー・ロック・ド・カンブ1989程の素晴らしさです。
素晴らしい!!!!!
美味しい!!!!!
超秀逸なワインです!!
感動しました!!!
「サンテステフのラトゥール」と言われるのもいいけど、モンローズはモンローズであって欲しいです。