ブログランキング ブログセンター今夜のおいしいボルドーワインは、例の老舗で買ってきた「シャトー・キノー・ランクロ1997」。
産地:サンテミリオン
品種構成:メルロー70%、カベルネフラン15%、カベルネソーヴィニヨン10%、マルベック5%
格付け:グランクリュ
栽培面積:20ha
土壌:砂利質
平均樹齢:50年
樽熟成期間16か月
年間平均生産量:約6万本
所有者:フランスワーズ・レイノー、アラン・レイノー
セカンドワイン:ラ・フルール・キノー
シャトー・キノー・ランクロは1997年から始まった新興シャトーです。今夜はそのファーストヴィンテージのワインを飲んでいます。
リブルヌ市の市境にあるこのシャトーの畑の平均樹齢は50年というから凄い。
所有者のアラン・レイノー氏はもともと医師だったのですが、ボルドーで最も熟練した知識豊富な有能コンサルタントであるとパーカー氏から評されています。(パーカー氏はシャトー・キノー・ランクロを絶賛している)
完璧主義者で細部まで物凄くこだわるらしいです。葡萄の選別も二段階で行っていてすごく厳しいとか。
そしてミスターメルローこと、ミッシェル・ローラン氏と親交が深いんですね。
医師らしく、ボトルに聴診器のマークがあります(笑)
ではグラン・ヴァンとされるキノー・ランクロ1997の味などの特徴は??
まずグラスに注ぐとき、その透明感にびっくりしました。
淡い赤が透き通っていて綺麗です。
注ぐときから漂ってくる香りは、コンデンスミルクのような甘い香りです。
そしてブルーベリーや、子供の頃外で食べていた桑の実を思わせるような甘い芳香が心地よく漂ってきます。
この甘い芳香はメルロー特有ですね。
口に含むとすごくしなやかな舌触りで、土、スターフルーツ、アロエ、そして氷山の岩石のようなミネラル香があります。
さらに樽などのロースト香もあって、しなやかでスリムな印象と同時に複雑な味わいがあります。
そしてすごくエレガント。
若干酸味が強い気がしますが、決して嫌な酸味ではなく、複雑な味わいを構築している欠かせない存在といった感じです。
後味は、青々と生い茂った草やスターフルーツのようです。
時間が経てば経つほど、複雑さが増して美味しくなってきます。
いい意味で個性的で、買って良かったと思える秀逸なワインです。
これは本当に美味い!!!
このワインを買った京都の老舗は、創業160周年ということでシャトー・キノー・ランクロまで赴いて特注ワインを造ってもらったということです。
すごいですよね(驚)
確かその特注ワインは2003年ヴィンテージで、17000円だったような気が・・
飲んでみたいけどなかなか手が出せません(笑)