2019年05月10日
……やってしまった。
とうとう、手を出してしまった。禁断の果実に……。
ずっと思っていた。一度は飼いたいと。爬虫類好きを自称するなら、一度は飼ってみたいと。
禁断の果実。そう。それの名は……。
モニター
そう。爬虫類マニアなら誰でも思う道。至高の爬虫類。オオトカゲ……。随分と長い事、我慢してきた。スペースもない。お金もない……。自分には、高嶺の花なのだと……。けれど、時は流れ、自分は知ってしまった。YouTubeという悪魔のコンテンツを……。
もう駄目だ!! 自分も……自分もこの至高の生き物をこの手に!!
まあ、以前から思ってはいたのだ。一回こっきりの人生。一回くらいの我儘は良いだろうと……。
とは言うものの、何も盲滅法手を出すつもりはない。サルバトールは大きくなりすぎる。ナイルは荒すぎる。ツリーは難易度が高そう。理想で言えばドワーフ系なのだけど、如何せん値段が可愛くない。
現実的な所で、サバンナかな〜と思っていたのだけど、YouTubeで見ると、やはり大きすぎる。
大きな事には拘らない。魅力を感じているのは、モニターという存在そのものだから。むしろ、その大きさがネックになって満足な環境が提供出来ないのなら、飼う意味がない。
だから、探した。決して大きくならない、なり過ぎない。そんなモニターを。
そして、見つけた。
その名は、「チモールモニター」。
大きさは最大で60cm。標準水槽でも、終生飼育が可能。性格は大人しくはないけれど、そもそもベタなれを目指さない自分には、大した問題じゃない。って言うか、それが巨大化するモニターを選ばない最大の理由。見たいのは、オオトカゲと言う生物の野性。けれど、それは危険と隣り合わせ。慣れない巨大モニターは、人にとっても驚異。自分個人で完結出来るならともかく、家族や他人に被害を出したりしたら身も蓋もない。最悪、血を見る事はあっても人力で制圧出来る事。それが、絶対条件。
それに、参考画像を見た瞬間、惚れたのも確か。これだ。これしかない。そう思って、動いた。
とは言っても、東北の辺境に住む自分にはいつものホームセンターしか頼るツテはない。取り敢えず、取り寄せる事が出来るか聞いてみた。確認してみるとの返事をもらい、待つ事数日。返ってきた答えは、問屋の方に現在在庫はないが、いずれ入るとの事。代わりに扱いやすいサバンナや美しいカールシュミットなら在庫があると言われたけれど、求めるのはチモールのみ。入荷するまで、待つと言った。買う人がいなければ、ホームセンターではモニターなんか仕入れない。事実上の売約。最近は密輸などの横行で規制が厳しくなり、値段は些か高めになるとの事。うん。想定よりも2万円程高い。でも、もう決めたのだ。入荷したら、連絡して欲しい。そう伝えて、電話を切った。入荷は、早くて二ヶ月後。資金を、貯めておかなければいけない。後悔はない。ただ、高揚感だけが残った。設備を整えながら、その時を楽しみに待とう。
でもね。あのね。在庫があるからって気安くナイル進めるのやめて。アレとサルバトール、そしてクロコダイルは選ばれた人が愛でるモノ。
〈追伸〉
この子↓が2クラッチ目産みそう。あんまり無理はしないで欲しい。
2019年05月09日
今回は、ちょっとした懺悔話。 飼育しているレオパが産卵した。親はこの子達↓
手前の大きい子(ハイイエロー)がメス。後ろの一回り小さい子(サングロー系)がオス。見ての通り、オスが若い。メスの方は一年以上育てていて、取り敢えずは問題ないと思う。けれど、正直オスがこの若さで発情するとは思わなかった。繁殖はもう少し育てて、とか思っていたのだが。個別飼育のケージが狭くなったので、ちょっとの間だけと軽い気持ちで多数飼育にした、ハッキリ言おう。認識の甘さが、モロに出た。有精卵かどうかは分からない。と言うか、実はこれ2クラッチ目。1クラッチは孵卵器に移して程なくペコペコに凹んでしまった。無精卵の可能性と、自分のヘッポコによる落ち度と。多分、後者の方。繁殖に対する心づもりが、全く出来ていなかった。それは、前記の子が1クラッチ産んだ数日後に如実に現れる。
この子が、産卵した↓
恐らくは、ジャガーノート系。そして見ての通り、若い。ウチに連れてきた時はよく覚えていないが、多分生後1年程。この子も、交尾をしていたらしい。これには焦った。いくら阿呆でも、若い子が無理に産卵するリスクは知っている。って言うか、状態が十分ではない個体が産卵した時のダメージは、この間トッケイがしっかりと教えてくれた。慌ててメスの状態を見たが、どうやら元気な様。エサを与えると、いつにもましてガツガツと食べた。
これが、今回の話の全貌。
何の事はない。中途半端に知識を齧った阿呆がやらかした失敗談。メス達の強健さに助けられただけの話である。で、後から生まれた卵も、中途半端な管理をしてキッチリ駄目にしてしまった。救い様がない。
そんな感じで凹んでいた所の、今回の2クラッチ目。母体の状態は良好。今度こそはと思い、ガッチリ孵卵環境を整えた。湿らせたバーミキュライトを敷いたタッパーに入れて、穴を開けた蓋をして。この前までトッケイが養生していたケージにいれて30°で保温した。とりあえず、今度こそ抜けはない。と思いたい。有精卵かどうかは分からないが、無事に孵化してくれたらこんな嬉しい事はない。祈るばかりである。レオパは一回の交尾で5クラッチくらいまで産卵する。今後も、気をつけていなければならない。
取り敢えず、メス二匹には食べるだけ食べさせておこう。
最後に、関係ないけど↓
久々に見た、全身像。随分と大きくなったもの。
2019年05月08日
一昨日、隔離していたメスのトッケイを大部屋に戻した。それと同時に、大部屋の中を少し模様替え。やぶやぶしくして、隠れられる場所を多くした。
それから二日。隔離していたメスは、オープンスペースには出てこない。たまに確認するために手前に立てかけてあるコルクバークをのけて見るが、だいたい向かって左側のユッカの幹に張り付いている。とりあえず、苛められている様子はない模様。
一番優位にいるらしいオス個体。優位だけあって、唯一しっかりとした採餌を確認している。肉付きも良い。背中にある小さな瘤がトレードマーク。膿が溜まっているのか寄生虫か分からないが、とりあえず影響はない様なので放置。って言うか、本体が肥えるにつれて目立たなくなっている。で、このオス。優位にいるくせに、一番臆病。オープンスペースに出ていても、目が合うと瞬時に逃げる。お陰で、写真がこんなの↓しか撮れない。
最後の一匹は、他の二匹よりも一回り小さい。メス。頭部の模様が綺麗な美人さん。何か知らないけど、いつもオスの傍にいる。トッケイがペアで行動すると言う話は、聞いた事がないけれど。オープンスペースに出て来るし、目が合っても逃げないので写真が撮りやすい。
まあ、導入して間もないし、隔離したり模様替えしたりと落ち着かない事もあって、オス以外の二匹はまだ自発採餌を確認していない。エサ入れの中のコオロギを確認すると、減ってはいるのだけどオスしか食っていない様な気もするし、それにしては消えたのが多いなと思う事もあるし。とにかくWCなので、落ち着かせるのが先だろう。今のところ、極端に痩せてくる様子もないし。
たまに床にいる所を見るとギクリとするけど、触ってみたり覗き込んだりすると普通に壁を登っていく。体調が悪い訳でもないらしい。と言うか、ヤモリと言えばガラスケージにしろプラスチックケージにしろ、壁に張り付いているのが正しい様に思われているけれど、実際にはツルツルの壁面に四六時中張り付いているのは疲れるんじゃないだろうか。事実、昼間は皆、木やコルクバークに張り付いて休んでるし、先に言った様に床にいる事も結構多い。床にいるからと心配になって、あれこれ弄る方がストレスになって良くないのかもしれない。そんな事をするよりも、黙ってコルクや木を入れてやって落ち着ける場所を提供する方がいいのかもしれない。床でグッタリしていたら流石にヤバイだろうけど。
ウチの三匹も、もうしばし様子見。あと一週間もソっとしておいて、エサに対してのアプローチが見えない様だったら、床にレッドローチでもばら撒いてやろう。(バラ撒き給餌でクロコオロギは怖い。あいつら、ガチで生体を齧りやがる)
2019年05月07日
久方ぶりのフトアゴヒゲトカゲ君。
”君”
そう。”君”である。この子、つい二ヶ月程前に雌雄が判明した。その日、ケージの大掃除のついでに彼を温浴させようと思った。すると当然、彼をケージの外に出さなければならない。という事は、彼を掴まなければならない。暴れた。基本、ハンドリングとか慣らそうとかいう事に無頓着な飼い主である。当然と言うか、掴まれる事に慣れていない。暴れる。暴れまくる。たっぷりと興奮した後に、入浴となった。で、その時に気づいた。黒い。下顎が、墨を塗った様に黒くなっていた。今までに、なかった変化。これ、成熟したフトアゴのオスが興奮した際に見せるモノ。つまり、ウチの子はオス。それも、立派な大人。と言う事になる。
ウチ、犬にしろ猫にしろ何故かメスにばかり縁がある。無造作に選んでオスに当たる事は、非常に稀。レアケースである。何か、嬉しい。
しかし、こうしてしっかりと大人のサインが出ると何かしら感慨深いものがある。
この子を連れてきたのが、確か二年程前。体長が30センチくらいの時。初めて飼うフトアゴ。色々と調べ、野菜を食わんと試行錯誤し、ホットスポットのW数に悩み、冬の休眠に肝を冷やした。そんなこんなでいるのが当たり前の存在になり、まあ健康に育っている。ありがたい事である。
せっかくオスとして成熟したのだし、普通は良いお嫁さんをあてがうべきなのだろうが、生憎と現在はスペースがない。今の環境下では、60センチのトカゲ二匹が同居出来るケージを置く事はままならない。って言うか、そんな事が出来るならとっくに何かしらのモニターを飼っている(←ヲイ)
すまない。甲斐性なしの飼い主を恨んでくれ。何とか現役のウチに相手をあてがいたい気持ちはあるのだが。って言うか、いつも休眠明けに落ち着き無くなって暴れてたのは、ケージが狭い事への抗議ではなくまだ見ぬ伴侶への想いを訴えていたのだろうか。いや、多分両方だろう。重ねがさね、すまない。今年はジタバタに加えて喉黒くしてるし。視線が痛い。
さてさて。どうしたものやら……。
2019年05月06日
今日は、週に一回のマウスの日。とは言うものの、例の病禍でベルツノガエルとクランウェルツノガエル(メス)が落ちてしまって以来、マウスの消費量は減っている。そしてついでに言うと、残りのメンバーも以前ほどの勢いがない。
まずマウスと言ったらコイツ。コーンスネーク(チャコール)。
ウチに来た当初はピンクマウスだった彼(彼女?)も、今ではアダルトマウスのL。週に一回、一匹の給餌。去年の秋までは、パシパシとピンセットから奪う様に採餌していた。けれど、冬が明けてからこっち、以前ほど餌に対して積極的じゃない。フラフラと落ち着きがなく、マウスを見せても興味は示すけれど食いついてこない。置き餌にしておくと、いつの間にか食べていると言った感じ。最初は身体が大きくなったせいで今まで使っていたシェルターが使えなくなり、それでストレスがかかっているのかと思った。だから、シエルターをふた回り程大きなものに交換した。けれど、落ち着かない。相変わらず、ウロウロ、ウロウロ。で、思い当たった事。ひょっとして、発情してる? 確かに、今季の冬は本格的な保温はせずに、パネルヒーター一枚で乗り切った。クーリングとか考えていた訳ではなく、単純に餌食いなど見ながら兆候が見えたら何とかしようと思っていただけ。実際、食欲は落ちたものの、まあ普通に食っていた。二回ほど給餌日に食べない事があったが、ヘビであれば心配する程の事ではない。そんな感じで冬を過したのだが、ひょっとしたら何だかんだでクーリングのスイッチが入っていたのかもしれない。それで、気温が上がると共に繁殖のスイッチが入ったと。とすると、挙動から察するにコイツ「オス」なのだろうか。しかし、悲しきかな。我が家ではこれ以上ヘビを増やす予定はない。いやね、家族の目が厳しくて……orz 気の毒だが、しばし悶々と過ごしてもらうしかない……。
次はこいつ↓
あの病禍を、唯一生き残ったツノガエル。クランウェルツノガエル(オス)。
自分での採餌を放棄し、一年以上アシスト給餌で生きている変わり者。そんな不安定なヤツが、あの病禍を生き残ったのだから皮肉なものである。で、月に一度の食事。ホッパーマウスを一匹、口に突っ込む。ニ、三回抵抗するものの、あとは素直に飲んでいく。しげしげと観察すると、身体が少し大きくなっていた。成長は止まったと思っていたのだけれど。
最後は、こいつ↓
アフリカウシガエル。多分、メス。
導入時は親指の第一関節くらいまでしかなかったこの子も、今では衣装ケース住まい。大きさは両手から溢れる程に。ただ、この子も最近は勢いが陰り気味。前は何かが視界に入るだけで食いかかってきたが、今は餌で口先をつついてやらないと食いついてこない時が多い。大分デカくなったんで、そろそろ食欲にセーブがかかってきたのだろうか。給餌は週に一回。アダルトマウスLを一匹。
そう言えば、今回購入したアダルトマウスLが前回のモノより小さい様な気がする。
ラッピングの仕方も変わってたし、値段も違う。
仕入先が変わったのだろうか。今度言った時、訊ねてみようか。
2019年05月05日
今日はクレステッドゲッコーの給餌日。通常であればコレ↓
……を与えるのだが、今日は最近になって与え始めたコオロギを給仕した。
ウチに来た頃は、Sサイズの小さいものくらいしか口に入らなかったが、現在では小さいモノならMサイズを飲める。毎日見てると気づかないが、こういう時に成長を実感させられる。
目の前で、ピンセットで摘んだコオロギをピラピラ。無反応。どころか露骨に嫌な顔をして背ける。相変わらず、自発採餌する気はなし。
という訳で、選別したコオロギの頭を取って(何となく、まだ頭が詰まりそう)、カードで開けさせた口に突っ込む。
アシスト給餌。
首なしコオロギを咥えたまま、しばし放心。かと思うと、ピョコピョコ歩いたり走ったりする。同じヤモリでも、トッケイに比べると格段におっとりしている。扱いやすくていいが、唐突に跳ねたりするので気はぬけない。床に落下しても死ぬ事はない様だけど、身体に良くはなさそうなので注意。
しばしそんな事をした後、アグアグとおもむろに飲み込み始める。舌でノドの奥に送り込んで、ゴックン。首を何度かくねらせて、胃に送り込む。この辺の動作、ちょっとモニターに似ていて好き。その後はペロペロと舌舐り。何だか、味の余韻に浸っている様にも見える。もし美味しいとか感じているのなら、自分で食べる気になってほしいものなのだけれど。こんな感じで、Mサイズコオロギ(小)を一匹給餌。
まあ、様子を見つつアシストで育てて、少々の絶食に耐えられるサイズになったら餌付け直すしかないか。
アシストとか強制とか。間違いなくストレスかけるし、こっちの精神衛生上もよろしくないので早く脱却したい。
食事意外に関しては、間違いなく健康優良児なのだけれど。
ゆるゆるとでいいから、早く大きくなってくれ。
2019年05月04日
去年の暮れ、こんなモノを作った。
何だコレ?と思った方。説明してしまうと、手製の飼育ケージ。奥行74×幅44×高さ35の衣装ケースを縦置きにして、色々と改造したもの。中央に、バーベキュー網を結束バンドで蝶番式に固定して扉に。上下の隙間にはプラ板をシリコンで接着して床材を入れられる様に。
上部には半田ゴテでネジ穴を空けて、暖突のMを。向かって右側面に外側からピタリ適温の4号を貼り付け。
天井に穴を空けてコード類を通して完成。
現在は、こんな感じ↓
金網の部分に小鳥のエサ入れを付けて、極小型の加湿器を投入。
見てくれは悪いけれど、樹上棲小動物の飼育ケージとしての機能性はまずまずと自負。何より、元手が安い。一番の高値は暖突とピタ適だけど、前に購入していたものの流用なので、問題なし。
で、これを作った目的は、住人の彼ら↓
「トッケイ」。
昔、一回だけ飼った事があるけれど、無知な状態でアホな飼い方したために早死にさせてしまった。もう一度挑戦してみたかったので、満を持して。
基本安価なので、繁殖を狙ってトリオ(オス一匹・メス二匹)で購入。……したのはいいけれど、メスの一匹が導入数日で持ち込み腹で産卵。輸送の疲れと慣れる前の新居のストレスとのコンボで、いきなり状態悪化。壁に張り付く事も出来なくなったので(壁チョロにとっては非常にマズイ事態)、慌てて隔離。上の写真で一枚だけあからさまにケージが違うのは、そのため。で、餌付く前だったのでアシスト給餌で栄養強化。使っているのは、クレステッドゲッコーもお世話になっているこれ↓
優良商品。これをふやかして、口に放り込む。トッケイは気が荒くて、掴むと口を開けて咬もうとするので、そこにポトンと落とせばいい。強制的に開口させなければならないクレスに比べて、楽と言えば、楽。まあ、当然咬まれるので使い捨てビニール手袋二枚重ね装着は必須。一回、めんどくさがって素手でやったらバッチシ流血した。歯が刺さる痛みではなく、ペンチで挟んで捻られる様な痛み。オススメしない。
まあ、それを一日おきに一回。六本ずつ与える事を繰り返していたら、写真の様に壁に貼り付ける様になってきた。もう少しで大部屋に帰れると思う。
で、持ち腹で産んだ卵が、これ↓
最初は壁に引っ付いていたけれど、オス個体に蹴っ飛ばされて落ちた。孵るかどうかは不明。
もともと繁殖目的ではあったけど、持ち込み腹は想定外だった。もう少し仕上げてから挑みたかったのだけど。
今のところ、オスにもメスにもその気はない様なので、とにかくエサを食べて太ってほしい。
野性味が濃くて、採餌の瞬間がほとんど見れない。オスの採餌は確認したし、太ってきている。順調。ただ、メス個体Aが小さい上に採餌が確認出来ていない。要観察である。
早く安心したいものだ。
2019年05月03日
しばし、この空白期間に増えた子等の話でもしようかと。
昨日が二匹目のアオジタトカゲ。で、本日はこの子↓
「クレステッドゲッコー(フレイム)」のベビー。元々のこのケージで飼育していたインドシナウォータードラゴンが導入時から負っていた口の傷が元で落ちてしまい(回復させる事が出来なかった自分の力不足)、空のケージが物悲しくて導入した個体。随分と久しぶりの壁チョロ。10年くらい前に飼育していたムーアカベヤモリ以来だと思う。同じくらい前に学生だった弟が飼っていて、カッコイイなと思っていた。もっとも、当時は本種が飼育動物として出回り始めて間がなく、高価だった。なので、その頃無職だった自分には手が出せず(弟もバイト代はたいて買ったらしい)、そのまま何となく時が過ぎていた。で、この機会に飼育してみようと思い、取り寄せてもらった。
完全なCB個体であるし、そもそもが飼育は容易な部類という事でさほど心配はしていなかった。ところが、いざ取り寄せてみるとこれがえらく癖のある個体。
この子、餌を食べない。徹底して、餌を食べない。
来た時のサイズは、尻尾を入れて親指ほど。早く大きくしなければと思い、導入翌日に給餌をしてみた。餌は信頼と実績のレパシーフード(スタンダード)。舐めやすい様に緩めに溶いて、口元に。けれど、反応なし。あれ? まだ環境に慣れてないのかな? そう思って、レパシーを入れた専用容器をケージ壁面に設置して一日放置。翌日見るも、口をつけた様子なし。ありゃ? レパシーを餌として認識しない子なのかな? そう思い、今度はSサイズのコオロギをピンセットで。反応なし。最悪、生き餌なら何かしらの反応あるだろうと思っていたので、かなり嫌な予感。脂汗が出る思いで、コオロギを十匹ケージに放して三日放置。後日確かめるも、数は変わらず。決定的。
拒食個体。それも、かなりキツメ。
本当なら、購入元で食べていた餌を聞くのがセオリー。けれど、問屋から仕入れて即ウチに来たので、それも分からず。ならば出来る事を。適正な環境を調べて、温度・湿度を調節。霧吹きの回数も増やして、紫外線灯も設置。ケージの中には常にアクセス出来る場所にレパシーフードとコオロギの入った容器を設置。そのまま、五日間。変化なし。こうなりゃ数撃ちゃ当たるだと、可能性のある餌を片っ端から。コオロギ2種は勿論、ミルワームにハニーワーム。シルクワームときてレッドローチにグラブパイ。レパシーフード(マンゴー味)、にレオパゲル。そして、最後はバナナ。
でも、どれもダメ。
そうこうするうちに、3週間。流石に、痩せてきた感。こりゃいかんと思い、自発的な採餌を促す事を断念。かと言って、あまりの小ささに強制給餌も躊躇われる。
で、行ったのが、レパシーフードを口の周りに塗りつける事。レパシーを少し濃い目に溶いて粘度を上げ、ピンセットですくって口の周りにベットリと塗りつける。すると、ペロペロと舐めて、少量ではあるけれど摂取してくれる。それを、舐める動作が鈍くなるまで続ける。気の長い作業だけど、仕方ない。それを毎晩毎日、一ヶ月以上続けた。結果、痩せる様子はなくなり、少しの成長も魅せる様になった。とはいえ、この方法で摂取出来るのはほんのわずか。成長は牛歩。なので、頭の大きさが小指の爪程になるのを見計らって、球児方法と餌を変えた。方法は、アシスト給餌。使用したのは、新発売されたこれ↓
その名も、「レオパブレンドフード」。これを半分に折って、水でふやかす。ほどほどに柔らかくなった(芯が残る程度。摘んで崩れるまでふやかすと、作業がしづらい)のを小さいピンセットでつまみ、トレーディングカード(遊戯王w)で開けさせたクレスの口に押し込む。この時、下顎の真ん中から後方まで押し込むのが肝。これより前の方だと、吐き出されてしまう。こうすると、うちの子は自発的に飲み込んでくれた。これを、二日おきに一回。今になるまで続けている。
上記の方法を取る様になってから、成長速度は目に見えて上がり、今では導入時に比べてふた回りほど大きくなった。一度に食べる餌も、フード半分だったものが一本と半分にまで増えている。
写真で見るように、普通にケージの壁面を歩くし、肉付きもいい。別段、不都合はないように思える。
とはいえ、こんな荒療治、しない方がいいに越した事はない。ストレスだって、間違いなくかかっている。
逆に言うと、こんな事をされて育つあたり、本種の強健さの証明なのかもしれない。
今はたまにМサイズのコオロギも与えて、味を覚えさせている。
とにかく、ある程度の絶食に耐えられる大きさにまで育てて、自発採餌に移行する事が出来れば。
それまで、無事に育ってほしい。祈るばかりである。
2019年05月02日
令和になりましたね。明けまして(?)おめでとうございます。新時代になりましても、このブログは別段何も変わりません。今後も、創作や生き物の話題をまったりとしていきますので、今後もよろしくお願いします。
という訳で、令和初のネタはこの子↓
アンボンアオジタトカゲ。と言っても、前からいた子ではありません。こっそり、2匹目を購入していました。もう、2ヶ月くらいになりますかね。
もともと、アオジタトカゲが好きなのですが、今回は繁殖に挑戦してみようと思いました。それで、いつものセンターに注文して取り寄せてもらったのがこの子。前の子よりも一回りほど小さくて、多分WC。かなりのビビリで、給餌やメンテナンスの時にはドタバタ暴れる子でした。あと、床材に潜ったまんま出てこなかったり。それでも、最近ようやく慣れてきて、餌の時にはビクビクしながらも逃げずに待つくらいにはなりました。いざ慣れてみると、かなりの大食い。そして何でも屋。少食で好き嫌いの多い前の子とは違い、割と気楽に飼育出来てます。
問題があるとしたら一つ。
先に繁殖目的で導入したとは言いましたが、もともと雌雄の判別が難しいアオジタトカゲ。さらに言うと、注文して取り寄せてもらう以上、個体の選別が出来ません。ってゆーか、選べる程問屋にいないし。
もともと、元からいた子の性別も分からない訳で。当たるも八卦当たらぬも八卦という感じで購入した訳です。
で、数日前。とあるペットショップのHPでアオジタトカゲのペア販売がされていて、その子らの写真が掲載されていました。ウチのアンボン達とは違う種類のアオジタでしたが、そこは同じ種のトカゲ。参考になるかもしれないと思って観覧してみました。
結果。違う。明らかに、雌雄で顔つきが違う。何て言うか、オスの方が尖った顔つきで、メスの方は丸くて小顔。もう1種別のアオジタもペア売りしていたので、そっちも確認。やっぱり、同じ傾向が。と言う事は、これはアオジタトカゲ共通の特徴か?
さっそく、ウチの子らも確認してみました。
結果。
あれ……? これ、どっちもとんがってね? と言う事は、こいつら両方ともオス? だとしたら、そもそもの目的である繁殖計画が根底から頓挫してしまう。
ううむ……。どうしたものか。
まあ、この判別法が正しいかどうかは不明なので、まだ不可能が特定した訳ではないのですが。って言うか、もう情が移ってるんで手放す気もないしね……。
もう少し、成長する事を待ってみる事にします。
しかし、もう一匹飼うスペースは流石にないんだよなぁ……。
2019年04月04日
お久しぶりです。土斑猫です。
随分と間をおいてしまって、申し訳ありません。
ここ一ヶ月ちょい。忙しい事もありましたが、今後の執筆活動について考えていました。ここ一年、創作活動はもっぱらオリジナルに比重を置いていました。実のところ、自身の夢を叶えるためにと言う思惑がありまして。なろうなどのネット小説サイトに投稿して機会を伺っていました。まあ、鳴かず飛ばずな訳ですがw
それで今回、もっと機会を広げようと公募の方にも作品を出してみようと思うに至りまして。それ用の作品をこちらで掲載しつつ作成する事にしました。
ただ、作成とは言っても過去作をさらにブラッシュアップしたモノを作る予定でして。
なろうなんかで掲載しているモノを読んでいただいている方には、大筋を知ったものになるかと。
今年は他にも立て込む事がありまして。更新が何程の速さで出来るかは分かりませんが、付き合ってみてもいいかと思う方はそうしていただけると大変ありがたいです。
それでは今後も、当サイトをよろしくお願いいたします。
プロフィール
土斑猫(まだらねこ)
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