久方ぶりのフトアゴヒゲトカゲ君。
”君”
そう。”君”である。この子、つい二ヶ月程前に雌雄が判明した。その日、ケージの大掃除のついでに彼を温浴させようと思った。すると当然、彼をケージの外に出さなければならない。という事は、彼を掴まなければならない。暴れた。基本、ハンドリングとか慣らそうとかいう事に無頓着な飼い主である。当然と言うか、掴まれる事に慣れていない。暴れる。暴れまくる。たっぷりと興奮した後に、入浴となった。で、その時に気づいた。黒い。下顎が、墨を塗った様に黒くなっていた。今までに、なかった変化。これ、成熟したフトアゴのオスが興奮した際に見せるモノ。つまり、ウチの子はオス。それも、立派な大人。と言う事になる。
ウチ、犬にしろ猫にしろ何故かメスにばかり縁がある。無造作に選んでオスに当たる事は、非常に稀。レアケースである。何か、嬉しい。
しかし、こうしてしっかりと大人のサインが出ると何かしら感慨深いものがある。
この子を連れてきたのが、確か二年程前。体長が30センチくらいの時。初めて飼うフトアゴ。色々と調べ、野菜を食わんと試行錯誤し、ホットスポットのW数に悩み、冬の休眠に肝を冷やした。そんなこんなでいるのが当たり前の存在になり、まあ健康に育っている。ありがたい事である。
せっかくオスとして成熟したのだし、普通は良いお嫁さんをあてがうべきなのだろうが、生憎と現在はスペースがない。今の環境下では、60センチのトカゲ二匹が同居出来るケージを置く事はままならない。って言うか、そんな事が出来るならとっくに何かしらのモニターを飼っている(←ヲイ)
すまない。甲斐性なしの飼い主を恨んでくれ。何とか現役のウチに相手をあてがいたい気持ちはあるのだが。って言うか、いつも休眠明けに落ち着き無くなって暴れてたのは、ケージが狭い事への抗議ではなくまだ見ぬ伴侶への想いを訴えていたのだろうか。いや、多分両方だろう。重ねがさね、すまない。今年はジタバタに加えて喉黒くしてるし。視線が痛い。
さてさて。どうしたものやら……。
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