あけおめです。
手術後の経過も順調の様で、別段不調も無く過ごしています(患部だった右胸がパンパンに張っていてむず痒いのが難点ですが)
不在の間、飼育動物達にも大きなトラブルは無く。
一番心配だった樹上性連中(特にクシトカゲ)も無事に乗り切ってくれましてん。いない間の管理を請け負ってくれた母に感謝であります。
上からノギハラバシリスク・インドシナウォータードラゴン・スベノドトゲオイグアナ・ベトナムクシトカゲ・ナタリアクシトカゲ・オキナワキノボリトカゲ。
現在飼育中の樹上性トカゲ一覧。
ノギハラバシリスクのオスがとある事故で亡くなった以外、今の所今回のステージで落ちた子は無し。
特にベトナムクシトカゲは去年秋に飼い始めて、年を越せた。
三回目の挑戦で、記録更新中。今の所、状態を崩す気配もない。
それで調子に乗って手を出したのがナタリアクシトカゲ。何かくたびれた様な個体だけど、その分安かった。飼い始めて間がないせいもあって、まだシャッキリしない感じ。一応、餌食いと飲水は確認してる。
ほぼ同時に購入したのがスベノド。
トゲオイグアナは前から飼って見たくて、スペースの関係から小型種のスベノドと目を付けていた。
此方も年末セールで安くなってたのでこれ幸いと購入。
クシトカゲと比べると相当飼い易くて、導入した初日から餌をねだって寄って来た。
トゲオイグアナ、特に小型種はビビリと聞いていたので嬉しい誤算。
食いが良くて昆虫も野菜もモリモリ食べる。
https://twitter.com/mckitan1/status/1609721313610059776?s=20&t=3iU6LC8Qk8QXlTZa1K1ebQ
樹上性種の入門種のバシリスクとウォータードラゴン。
飼い易さで言ったら間違いなくこいつ等。
相当雑に飼っても割と大丈夫。それで綺麗に育つかは別問題。
特別に惚れ込んだ種が無くて、単に樹上性種が飼いたいと言うならこのどちらかだと思う。モリドラゴンとかカロテスとかみたいにトラウマになる可能性が格段に少ない。
ただ、ペット的付き合いをしたいならバシリスクは全種却下。なれない。慣れないし、馴れない。実際うちの子も飼育を始めて二年になるけど今だにまともに姿を見る事が少ない。たまに見ても、こっちに気付いた瞬間大騒ぎである。お陰でまともな写真が撮れないので、ずっと使い回し。実際、オスの方はソレが原因で事故にあった。こればっかりはどうしようもない。ただ、ノギハラは意外な程小さい(40pくらい)のでスペースが無いなら比較的お勧め(グリーンやブラウンはデカイ)。出回るのがフロリダで帰化した個体群らしいので、そう言う意味でも。
性格なら圧倒的にウォータードラゴン。めっちゃ慣れる。ただそこそこ大きくなるのが難点。インドシナウォータードラゴンは安価な爬虫類の代表(ヒガシウォーターはオーストラリア原産なので滅茶苦茶高価)みたいな扱いだったけど、去年の会議でサイテス入りが濃厚。これから入手難易度が上がるかもしれない。
こんな話ばっかで気が滅入るのです。
日本唯一のアガマ科、オキナワキノボリトカゲ(まあ亜種でサキシマとかいるけど)
https://twitter.com/mckitan1/status/1568225515320016900?s=20&t=3iU6LC8Qk8QXlTZa1K1ebQ
日本産だけど、こいつも妙に難易度高くてなかなかシャッキリしない。
カメレオン並みの飼育難易度とはよく言ったモノで。
まあ、頑張る。
こんな感じのケージ。
樹上性だから縦スペースを取るのは当然なんだけど、一番重要なのはコレだと思う。
これ何かっちゅうと、ネコ用の水容器。ポンプで水が回る仕組みになってる。
https://twitter.com/mckitan1/status/1609744292020654081?s=20&t=3iU6LC8Qk8QXlTZa1K1ebQ
とにかくこの流れる水と言うのが重要で、基本的に樹上性連中は止まった水を水として認識出来ない。そのくせかなりの水を必要とするのでこういう仕組みが無いと上手く飼えない。
うん。飼えない。
霧吹きとかで直飲みさせれば? とか思うかもしれないが心配いらない。
普通に間に合わない。
飲ませて、飲むのをやめたから吸水終わり。では絶対的に足りてない。それを四六時中出来るならともかく、人力でやったら精々朝晩の二回で終わりである。それじゃ足りない。必要なのは、やつらが好きな時に好きなだけ飲める水。人間の都合に合わせてたら、確実に失敗する。
ドリップと言う手もあるけど、アレとてずっと水が動いてる訳じゃない。タンクが空になれば終わりである。しかも、連中どうも滴る水には今一つ反応が悪い。兎に角、反応するのが『流れる』水。多分、スコールなんかで枝を流れてくる水をゴクゴク飲むスタイルなのだと思われ。
クシトカゲを飼って失敗した事ある人は知ってるかもしれないが、やつら水が足りてないと肌が白く粉吹いて来る。一見脱皮の様にも見えるけど、いつまで経ってもそのまんま。これが危険信号。水分不足の合図。こうなったら間もなく拒食が始まり、あっという間に落ちる。
こうなったらなんぼ人力で飲ませようが、ドリップ落そうが、何ならミストシステムを駆使しようが無駄である。足りない。全く追いつかない。
とにかく、まず必要なのはデカイ水場。全身が浸かるくらい大きな水場。流石に身体が水に浸かれば認識する。ウォータードラゴンやバシリスクは元々水に好んで潜るタイプなので、大体これだけで大丈夫。
けれど、クシトカゲやキノボリトカゲ。そして恐らくはモリドラゴンやカロテスにはコレに加えて先述のネコ用循環式水容器が必須となる。
いやほんと、必須と思うべき。
カメレオンを安定して飼えるレベルの人ならその限りではないかもしれないが、そうじゃない人はコレが無きゃ飼ってもただ殺すだけと思った方が良い。
水。
延々と流れる水。
ソレに尽きる。
何なら、水さえ飲んでりゃ少々餌付かなくても死ななかったりする。
とにかく、ガチの樹上性はホントにムズイ。
出来る事は惜しまずやらなきゃ話にならない。
何なら自分だって、これからどうなるかとハラハラしてる。実際、二回殺してる訳だから。
ちなみにクシトカゲは樹上性の中じゃ比較的簡単とか言う人がいるが。
信じちゃいけない。
そう言う事言う人は、実は年期の入った玄人だったりカメレオンのブリーダーだったりする。
レベルカンストのチートキャラが『ラスボス弱ぇえw』とか宣ってらっしゃるのと同じである。
信じて初期装備で突っ込んだりしたら、死ぬだけなんである。
【このカテゴリーの最新記事】