ノギハラバシリスクの小さい方。オスである事を期待中。この大きさでソコソコクレストが伸びてるんで期待出来るかも。
そもそも上手く行ってると思ってたベトナムクシトカゲを落としてしまって、『やっぱり樹上性トカゲは自分じゃ無理か』とか思ってた時に思い出した連中。
前々から興味はあったし、実際ウォータードラゴンの方は過去に2回程飼育する機会はあった。ただその2回とも、こっちが腰の据わらない状態で飼った為に(不測の事態で譲られて、金の無い学生だった為に満足な環境を用意出来なかった&注文して取り寄せて貰ったけどボロボロのWCを碌にトリートメントも無しで渡されて立ち上げられなかった)殺してしまってやっぱり及び腰になってた。
あとはまあ、双方それなりに大型になるトカゲなのでスペースを考えてどんなもんかと思ってた次第。
けど、とあるショップで長期ストックされてるノギハラを見てキュンと来て。調べて見たらノギハラはバシリスクの中でも小型とあったので決心して購入。一緒にグリーンバシリスクもいて、そっちにも惹かれたけどアッチは1m超えちゃうからしばし考えようとなったのだ(ノギハラは70p内外)。後はまあ、ノギハラはアメリカのフロリダ州で帰化してて、外来生物として駆除捕獲された連中がペットルートに回ってるとの事。ならまあ、気分的には罪悪感も薄いかなと。くだらない自己満足w
それで飼い始めたのは良いけれど、コイツがまあツンデレのツンしかない。長期ストックされてた筈なのに人馴れなぞ全然してなくて。人の顔みりゃ走り回り、しまいにゃシェルター兼登り木として入れてたコルクチューブに籠ったまま出てこなくなった。
まあ完全に引き籠った訳ではなく、人がいない間に出てきてはコオロギ食べたりはしてたのだが如何せん虚しい。ぶっちゃけ潜り系のオオアシカラカネトカゲやフェルナンデススキンクと言った連中の方がまだ愛嬌がある始末。で、こう言う状況は実はあんまり良くない。人間てのは相応の反応があってこそマメな世話をする気にもなると言うモノで、余りにも見る意味がなかったりするとどうしても管理が雑になる。こんなのはほぼ知性生物の性みたいなモノなので、飼育者の心構えが悪いとか精神論を言ってもしょうがない。綺麗事に拘ってると碌な結果にならないと言うのが経験談。現実は現実。素直に世話をする気になれる対処を取った方が良い。
ではどうするか。何の事は無い。世話をする気を引き出してくれる役者を連れてくれば良いのだ。
で、バシリスクと同じ環境で飼えてなんぼでも愛嬌が良いとなるもう選択肢は決まってしまって。南米のバシリスクのアジアにおけるカウンターパート、『ウォータードラゴン』である。
こっちには『インドシナ』と『ヒガシ』がいるけれど、オーストラリア産のヒガシはべらぼうに高価なので貧乏人の自分の選択は必然的にインドシナの方になる。
幸い、インドシナは大体いつでもいるので、以前の教訓から今度はしっかりショップで調整された個体を購入した。
で、飼ってみるとコレが実に良い。餌はピンセットから普通に食べるし、人の顔見てバタバタもしなけりゃ引き籠りもしない。おかげ様で世話が楽しく、ついでにバシリスクの方も世話が行き届く(なお、バシリスクの方は餌を食う所は現在に至るまで一回しか見て無かったり……)
最初のうちはこんなので飼ってたのだけど(60×45の標準型水槽)、流石に狭く感じて来たので増設。
現在はこんな感じ。
バーベキュー網で縦に増設。材料は全部百均。ダイソー万歳。
ただ、コレだと乾燥が過ぎるので噴霧器も設置。生体代除けばコレが一番高価だけど、それでも4000円ほど。昔は此れより使い辛いモノが数万で売ってたので、良い時代になったと思う。
とにかくコイツら乾燥すると自慢のクレストが伸びなくなるので湿度大事。まあ、死にはせんのだけど。
そんなこんなでしばし経ち、たまに見るバシさんは順調に大きくなれど、肝心のクレストが一向に大きくならない。
乾燥を加味しても、明らかに小さい。この時点でほぼメスと認識。
バシさんは伝説の小さき毒龍、『バジリスク』の御名を頂くほどに立派なクレスト(トサカ)が醍醐味なのである。どうせバシさん飼うならその御姿を拝顔しなければ意味がない。
と言う訳で、思い切ってもう一匹。もう、最終的には小さな温室でも使うつもり。丁度昔イグアナ飼ってたヤツのフレームが残ってるのだ。
で、ソレが此の子。この写真は結構前ので、一番上のが今の写真。明らかにクレストが大きくなっている。期待出来るかもしれない。
出来る事なら子供見たい。
飼ってる感じとしては、ちゃんとショップで調整された個体を導入すれば明らかに飼い易い(バシさんは少々性格に難があるが)。
樹上性のトカゲはカッコいいので人気があるが、安価で小型のクシトカゲとかキノボリトカゲ、カロテスなんかはガチで難しい。モリドラゴンなんかソレに加えて結構高い。
有名どころじゃグリーンイグアナがいるけど、普通の人は止めときましょう。縦横無尽に走り回る言う事聞かない大型犬飼う覚悟と財力とスペースがあるなら別だけど。あと、慣らし損ねるとガチで悲惨よ。
なので、室内温室くらいまで用意出来るならやっぱコイツ等がお勧め。まだWCが幅利かせてる連中なので、出来る人は繁殖まで視野に入れた方が良いかも。ヒナタヨロイトカゲの惨劇は精神的にキツイのだ。
でもまあ、無理はしなくて良いけどね。苦行になっちゃうと本末転倒だし。まずは正しい知識で楽しみましょう。
あたしゃ、取り合えずバシさんを緩々頑張って見ようかね。まだまだ先だけど。
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