主人公の老囚人のフランクが仲間を募って脱獄する物語である。フランクがいつものように看守から家族からの
手紙を受け取って読んでいると手紙には音信不通の娘がオーバードーズで生死の境を彷徨っていることが
書かれていた。フランクはいてもたってもいられずすぐにも外へ出て娘のところへ行きたい衝動にかられた。
フランクは仲のよい囚人仲間ブロディに脱獄計画を打ち明ける。ブロディはにべもなく断るがフランクの情熱に
押されて一緒に脱獄することを承諾する。
そしてあとからボクサーやレゲエの黒人も仲間に加わり計画はスタートする。
計画は礼拝堂の壁が薄くなっているのでその壁を破り換気口を通って地下鉄へ抜けると言うものである。
そのころフランクの房には若いレーシーが入ってきた。フランクはレーシーに特に悪感情を持たなかったが
囚人のボスのリッツアの弟トニーがレーシーに性行為を強要しようとしてきたのだ。
またトニーは計画をかぎつけフランクを脅迫し麻薬を用意するように命令してきた。
フランクはレゲエの黒人に頼みなんとか麻薬を調達するが麻薬の中身は毒薬だった。
度重なる性行為の強要にレーシーはついにがまんできずにトニーを椅子で殴り倒して殺害してしまう。
トニーを殺されたボスリッツアは、報復のためレーシーを自分の元に連れてくるように言うが計画決行の時は
迫っていた・・・
映画は脱獄シーンと獄での毎日を回想するシーンが交互に描かれるが、フランクたちが獄の中でタバコを
吸ったりドミノゲームをしていたり日本の刑務所より比較的自由に思えた。
刑務所でのボクシング大会や刑務所の建物の構造は、黒澤明の「暴走機関車」にそっくりである。
脱走中ブロディが生き埋めになったりレゲエの黒人が地下鉄のポイントに足を挟まれて進退窮まったりと
見せ場がたくさんあるが、最後のどんでん返しで今までのことはなんだっんだと思わせる展開である。
主演のフランクにブライアンコックスが扮し監督は、「猿の惑星・創世記」のルパート・ワイアット
全く無名の作品でも見てみないと面白いかどうかわからない見本のような作品。
だが私を含めてどうして人は脱獄映画が好きなのか?心から自由を求めているのだろうか?
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タグ:脱獄、イギリス映画
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