なつかしの映画

ジョンウェインと言えば、アメリカの代表的な西部劇スターであり、アメリカを象徴とも言えるアクターである。

そのジョンウェインが晩年に主演した西部劇が「チザム」である。
　
ジョンチザムは実在の人物で1870年代に起こったリンカーン郡戦争で重要な

役割を果たした牧場主である。

リンカーン郡戦争は、雑貨店を巡る派閥の争いが、エスカレートして戦争に至ったものである。

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牧場主チザムは、インディアンも丁重に扱う西部のカーボーイだったが、リンカーンの町を極悪マーフィーは金力で

支配しようとしていた、マーフィーは表向きは実業家だったが裏では、牛泥棒をあやつる腹黒い男だった。


そのころチザムの牧場の元で姪のサリーがやってくる。チザムは歓迎パーティーを開くがチザムの仲間である

地主タンストールの元で働いているビリーザキッドとサリーは親しくなる。

チザムはビリーの過去を知っていたが仲を引き裂こうとはしなかった。サリーもまたビリーの純粋さに惹かれていく。

しかしマーフィーの横暴はますますひどくなり、チザムの仲間の荷馬車がマーフィーの手下の襲撃を受ける。


だが護衛についたキッドやバットギャレットの反撃で撃退されてしまう。執念深いマーフィーがタンストールを


無法者を使って殺害するとキッドは、復讐のために無法者たちを皆殺しにしてしまう。

事ここにいたってチザムとマーフィーの全面戦争が始まったのである・・・

映画では、チザムは英雄的に描かれているが実際のところはその人物についてはよくわかっていないようだ。

ビリーザキッドやバットギャレットという歴史上の人間も出てくるが、二人とも人間的に描かれている。

キッドは殺人犯というより正義感の強い好青年のように見える。日本で言えばバットが土方でキッドが沖田と

言ったところか。ジョンウェインはタフなイメージがあるが、軍隊は経験していない。

しかしこの時ガンにより片肺を失うハンディがありながら、アクションをこなしているのはさすがというべきか。

享年７２歳だがこの当時はかなりの年寄りに思えたが、今の日本の平均寿命からすれば若死にという気がする。