なつかしの映画

バートランカスターと言えば、往年のハリウッドを代表するスターでハンサムで長身、見栄えのよさや

サーカス団員だったこともあり抜群の運動神経で西部劇にもたくさん主演している。

１９５０年製作の西部劇「復讐の谷」もランカスターが主演した作品である。

主人公のオーエン（バートランカスター）は、コロラドの大牧場主アーチのもとで牧童頭を務めていた。

オーエンは、アーチの実子ではなく育ての親アーチを慕い義理を感じていた。アーチには他に実子リー（ロバ

ートウオーカー）が

いたが不肖の息子で素行が悪く女グセも悪かった。リーは町の女リリーに手を出して妊娠させていたのだ。

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オーエンはアーチを心配させまいとリーをかばい真相を知りながらあえて黙っていた。


だが、妹をキズモノにされたリリーの兄、ディックとハブは黙っていなかった。オーエンがリリーの相手

と誤解して脅迫するのだった。幸いオーエンは腕がたち二人を保安官に引き渡すが、釈放されるとこれまた

何を勘違いしたのか、リーは自分のフィアンセとオーエンの仲を嫉妬し、二人の無法者をけしかけて

オーエンを暗殺しようと計画したのだ。オーエンはこの罠にかかりリーと兄弟が待ち伏せする谷へ向か

う・・・

姑息で卑怯なリーのくず人間ぶりに驚かされる作品、西部劇だがどちらかと言えば人間ドラマに重点をおかれ

た映画である。自分の身の回りにもリーのような男がいるかも知れない。善意でしたことが逆恨みを受けるの

はよくあることである。おせっかいもほどほどにしたほうがいいという教訓を含んだ秀作。

原作はルークショート、監督はリチャード・ソープ