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2014年10月24日

楠木正成新田義貞北畠顕家の死「太平記11」

わずか千の兵力で数万の足利軍と戦っていた楠木軍だったが、もはや勝ち目はなく死に場所を求めて山中を彷徨っていた。
一同は偶然見つけたお堂に集まり互いに顔を見合わせここを終焉の地とした。最後に正季が「七度生まれかわっても

鬼となり朝敵を討ち滅ぼしましょうぞ」と言い切り正成と差し違え自害した。

尊氏は首をさらさず河内の家族へ送り届ける温情を見せた。そのころ都で新田義貞が帝に拝謁していた。

敗戦の責任を問われ公家に叱責される義貞、さりとて朝廷側に策があるわけでなく結局戦の前に正成が進言していた

ように叡山に逃げ込んだのである。

一方義貞は京を舞台に尊氏と終わりなき戦いを繰り広げていた。しかしそんな義貞を尻目に叡山から尊氏と和睦して京に戻った後醍醐天皇から光明天皇に三種の神器

が引き渡され尊氏は権大納言に任じられ京都に幕府を開く。が花山院に幽閉されていた後醍醐天皇は吉野へ逃亡し

ここに南北朝時代の始まる。奇怪なことに朝廷が二つ存在することになるのである。

そのころ奥州では南朝軍の北畠顕家が怒涛のように鎌倉に攻め込み足利軍を蹴散らす。

尊氏は成長した不義の子不知哉丸と再会するが不知哉丸が武士になりたいと所望するが反対し不知哉丸は怒って

飛び出してゆく。顕家は河内和泉と転戦し天王寺で細川軍を破るが高師直軍の不意を突かれ胸に矢を受け絶命する。

又越前で戦っていた義貞も戦いの最中落馬しぬかるみに足を取られたところを矢を受け帝のご宸筆を口に加えたまま

非業の最期を遂げるのである。


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posted by ハヤテ at 16:33| (カテゴリなし)
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