定年間近のサラリーマンのつぶやき

我が家というか、私が実際にやってしまった間抜けな話を
したいと思います。

我が家では、インターネットバンキングを利用しています。
銀行間の資金移動や振込が24時間いつでも出来て大変便利です。
サラリーマンは、平日の日中に銀行に行くことは不可能ですから。
オフィスから仕事を抜け出して行く人や、在宅勤務で日中近所の
銀行に行く人はいるかもしれませんが、私は少し気が引けてしまい
行ったことがありません。
昼休みに銀行のATMに並ぶことがたまにありますが、
行列ができている時は諦めてしまいます。

その点、インターネットバンキングは、家のリビングから出来るので
楽ちんです。
さすがに、スマホからは残高照会くらいしかしません。
もっぱら、自宅のパソコンから利用しています。

また、夫婦で別々のパソコンを持っていますが、インターネットバンキング等は
お互いのパソコンでできるようになっています。
自宅のパソコンでしかやりませんので、IDやパスワードはクッキーに登録して
います。
自宅限定なので、この辺りは安心しきっています。

ここからお話する悲劇はこういった前提があります。

夫婦で、同じ某地方銀行の口座を持っています。
定期預金専用で、普通口座には一切残高がありません。

事件は、私の定期預金が満期になったので、
もう1年延長して定期預金をする時に起こりました。

いつものように、会社から帰ってから夜にパソコンを立ち上げて
某銀行のインターネットバンキングにログインしました。
事前に、満期になった場合は、解約をして普通口座に入金される
手続きをしてあります。
解約予約というものです。

残高がある確認をしたつもりでした。
（このあたりから、記憶が怪しいのですが）
たぶん、そのまま手続きをすれば問題がなかったのですが、
なぜか、いったんログオフしたのかと思います。

何か別ことをして、再び某銀行にログインしました。
そして、満期になった定期預金の金額を、あらためて新規の定期預金を
する手続きをしました。
定期預金する金額は覚えていたので、その金額で定期預金をしました。
この時は、これで無事終了したものと思っていました。

２，３日後に、たまたまスマホでインターネットバンキングに
ログインしたら、普通口座に残高がありました。
「あれっ」とは、思いましたが、あまり気にせず前回うまくできなかったんだ
くらいに思って、その夜に自宅のパソコンで再度定期預金をしました。
（今から思えば、この時に原因を追究しておくべきでした）

それから１週間以上後に、今度は嫁さんの定期が満期になったので
私と同様に定期預金の更新をしました。
その際に、嫁さんの口座の入出金記録を見たら、何と普通口座の
残高が一時マイナス表示されているではありませんか。
また、今回満期になった定期預金の残高と不一致を起こしています。

ハッカーに預金を盗まれたと焦りました。
ですが、マイナス金額をよく見ると、前回私の口座で定期預金した
金額とぴったりでした。
金額は、100,200円という少し中途半端な金額なのです。

もしかして、私が間違って嫁さんの口座にログインして定期を
してしまったのではと唖然としました。
定期預金した日付、残高がマイナスした日付がそのあたりの日でした。
そうです。
私が間違ったのでした。

普通預金口座と定期預金口座を合わせて総合口座と言って、
定期口座に預金があると普通口座の残高が無くても、
一定金額貸してくれるのです。
その設定がされていて、私も嫁さんも、かなりの金額が借り入れできる
ことになっていたのです。

何と、借金をして定期預金をしていたことになるのです。

問題は、借入利息がいくらになるかです。
インターネットで、某銀行のサイトに入るのですが、
記載されているところが見当たりません。
住宅ローンや自動車ローンと違って、借入の用途が自由なので
金利は高いのではと心配になってきました。
最悪は、延滞利息の金利である14.9％になるかもしれないと
覚悟しました。

嫁さんが、某銀行の問合わせサイトに、メールを送って相談したら
翌日、銀行から連絡があり、総合口座の借入限度額設定の説明を
していただき、その設定をゼロにする方法も教えてくれました。

以下は、某銀行からの回答内容です。
【 総合口座貸越 について】
普通預金のお引出の際、普通預金残高以上の金額を指定された場合、
「支払可能残高」の範囲内で定期預金を担保に引出し等ができます。
定期預金の預入額がその分少なくなるということはこざいません。
その際には、普通預金残高は、マイナスで表示され、
定期預金のお預入れ金利プラス0.5％の貸越利息が発生いたします。
貸越利息は毎年２月と８月に口座からお引落しさせていただきます。

心配していた金利は、定期預金の金利＋0.5％でした。
当然ながら逆ザヤですが、これくらいで済んで良かったです。

某銀行のインターネットバンキングですが、ログインして最初と次の画面には、
口座名義人の名前が表示されますが、その後の画面には、
口座名義人が表示されません。
私が悪いのは当たり前ですが、最初の画面あたりをいい加減に確認して
次の進むと、今回のようなミスが発生してしまいます。

簡単の裏返しが、一つ間違えると大変なことになるということを
身に染みて感じた事件でした。

嫁さん定期預金の満期が、私がミスをした日からあまり経っていなかったこと
（比較的早く気付いたので利息が少なくて済みました）
定期預金の額が、一桁間違っていたら（利息が半端ではなくなります）
と思うとぞっとしました。

それ以上に怖かったのは、嫁さんから叱られることでした。
ですが、今回は嫁さんが、「あなたに任せきりにしていた私も悪かった」と
あまり怒られませんでした。
利息の額が少なったですが、怒られなかったことが一番嬉しかったです。