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2020年05月24日
半自宅監禁日記(五月廿一日)
今日も火曜日に続いて、午前中から職場に出ることにした。昨日も、午前中の早い時間からオンラインで会議が入っていたため自宅で仕事をしていたけど、会議疲れで頭が働かなくなったこともあって、夕方から散歩に出かけて、一時間以上も街の周囲を早足で歩いてきたから、久しぶりの四日連続外出ということになる。
非常事態宣言下で、原則外出禁止というと、外に出ることは許されないと思いがちだが、実際はそんなことはない。一番規制が厳しかった時期でさえ、仕事のための外出、営業が許可されている店での買い物は許可されていたし、健康維持のための散歩やジョギングなども、人の多くないところを選んでという条件は付いたものの禁止はされていなかった。だから、それが散歩であろうと、ちゃんとした名目さえあれば、マスクを着用して大手を振って外出してもよく、それを理由に非難されるいわれもなかった。
それでも当時外出する人が少なかったのは、規制の細かいところがうまく伝わっていなかったのと、何となく散歩などというもののために外出するのがはばかられるところがあったからだろう。少なくとも、個人的にはそんな気分で、無理して散歩しなくてもいいやと考えることが多かった。その後、政府が記者会見やニュースなどを通して周知し、規制の緩和が始まったことで、特に週末などに外出する人の姿が増えたのだが、同時にマスクの着用や、人間距離を取るというルールを守らない人も増えた。これは批判の対象となり、処罰された人もいたはずだ。
今週毎日街に出て思うのは、非常事態宣言下で外出を我慢していた人が結構たくさんいて、月曜日から外に出るようになった人も多いのかなということだ。数が増えただけでなく街行く人々の表情に余裕が戻ったようにも感じられる。今日も午前十時過ぎという比較的早い時間だったけれども、あちこちのレストランのザフラートカで営業の準備が進められていたし、喫茶店のザフラートカの中にはすでに客が何人も入っているところもあった。
ただ、先週は全く見かけなかった、マスクを着用していない人の姿も、片手で数えられるぐらいだったけど、見かけたから、非常事態宣言が解除された開放感が、日本人が好きな言葉で言えば、気のゆるみとなって表れている部分もなくはない。これは自分でも他人のことは言えないのであって、初日の月曜日と、二日目の火曜日は、マスクを忘れて家を出そうになって、慌てて取りに戻ることになってしまったのだった。
職場に向かう途中で、コーヒーを買いにコドーによった。今後は職場に出る日も増えるだろうから、職場用にコドーブレンドも買うつもりだった。自宅用に中米の国の豆を買った後、ブレンドを注文しようとしたところで、現在販売中の特別な豆としてコロンビアの豆が四種類あることに気が付いた。これは試さずばなるまいと最初に注文したのを、すでに何度も飲んだことあるし、職場用にまわすことにして、一つ選んで注文した。銘柄を見てもどんなコーヒーかわかるほどの通ではないし、二つ同時に飲み比べて初めて違いがわかる程度の舌しか持っていないけど、あれば、いろいろ飲んでみたくなるのである。
ついでに以前から気になっていた、プラスチックの蓋つきのガラス製のカップにコルクの輪っかがついて、熱いコーヒーでも持ち運びできるようになっているものも購入。これでコドーの持ち帰り用のコーヒーを買うこともできるようになる。持ち運びを考えるとプラスチック製のほうが軽くていいのだろうけど、熱い飲み物をプラスチック製の容器で飲むというのに抵抗があるのである。
だから、蓋に開けられた穴からコーヒーを飲むようなことは絶対にしないと断言できる。せっかくの味が落ちそうじゃないか。オロモウツでいくつもの喫茶店共同で進行中のプロジェクト、使い捨ての紙コップの代わりに何度も使えるプラスチックのコップでコーヒーをというのにも関心はありながら手は出していない理由もそれである。
今日、仕事用のメールアドレスを開けたら、みょうちくりんな日本語のメールが届いていた。今までチェコ語や英語でなら見たことがあったけど、日本語でもこんなメール出す人が出現したんだ。という感動を共有するために、意味不明、もちろん詐欺だというのはわかっているけど、日本語が変で何が言いたいのかよくわからないメールを引用しておく。
差し押さえを回避するために(11億200万ドル)の債券預金の請求を支援するために連絡を差し上げています。故国の国民は、銀行の前に完全に預けておくために、国の国民を残しています。 すぐに返信してください。メールアドレスから直接私にメッセージを送ってください。(robertgabold@gmail.com)
Mr Gabol
我が知り合いにはロベルト・ガボルなんて人はいないはずである。何かスロバキア人っぽいと感じてしまうこの名前、こちらがチェコにいることを承知で送りつけてきているとしたらなかなかの努力だと言えよう。詐欺師の世界でも在宅勤務で詐欺メールに手間と時間をかけるようになっているのかね。そう言えば、ブログのコメントも最近偽物販売サイトの宣伝コメントが増えているのだった。日本語も割とまともだったから、日本人のアルバイトが増えているのかと思ったのだけど、この手の仕事は送った数ベースで報酬が決まるのか、売り上げに対する歩合制なのかちょっと気になってしまう。プログラム組んでほぼ自動でやっているんだろうけどさ。
2020年5月21日24時。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/