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2017年05月31日

エーポイシュチェニー・リガ最終節(五月廿八日)



 土曜日の午後5時からいっせいに開始された最終節の結果を受けて、今年のチェコサッカー一部リーグの優勝はスラビア・プラハが獲得した。チェコリーグでは8年ぶり4回目の優勝だという。これでスパルタ以外のチームの優勝回数で、最多のプルゼニュと並んだ。

 試合は、前節でプルゼニュを最後まで苦しめたブルノを相手に、4−0の圧勝。スラビアに移籍してきて以来まったく活躍できていなかった前プルゼニュのテツルが2ゴールの大活躍だった。こいつとカルビナーにいるワーグネルの二人も代表に呼ばれたことがあるんだけどねえ。完全に期待はずれに終わっている。
 スラビアは前回の優勝時は、2007/08年、2008/09年と二連覇を果たしているけれども、同時に拡大路線に走ったため2009年から深刻な財政危機に陥り、中国資本に身売りする原因ともなっている。中国の投資会社がオーナーを務めている間は、多少の赤字は補填してもらえるのかな。中国の資本の走狗と化した元防衛大臣のトブルディークに期待するしかない。
 これまで三回の優勝のうち、チャンピオンズリーグ本戦出場につながったのは2007/08の優勝だけである。2008/09年のシーズンに優勝した後の予選では、三次予選でモルドバのシェリフ・ティラスポリに二試合とも引き分けだったけれども、アウェーゴールの差で敗退している。今年は何とか本戦まで進んでほしいものである。

 二位のプルゼニュはイフラバの選手のオウンゴール二発のおかげで、順当に勝利。スラビアが勝ってしまったために逆転優勝はできなかった。コラーシュ、ライトラルをトルコに放出してまで獲得した選手が、秋に取った選手も、春に取った選手もあまり活躍できなかったのが一番の問題だっただろうか。
 春に移籍してきたイバンシッツとか、出ているときにはそんなに悪くなかったのだけど、不思議なほどベンチに座っていることが多かった。イタリアのサンプドリアからレンタルで獲得したスロバキア人のフロマダも、最後はユースチームで試合に出ていたというし、新加入の選手で一番目立っていたのが、髪の毛をピンクにした出戻りのゼマンだったという時点で、補強の失敗、もしくは補強した選手をうまく使えなかったということは否めない。
 すでに補強を進めていて、ブルノからフォワードのジェズニーチェクを取るという話もあるようだけど、こいつクルメンチークと同じようなタイプなんだよなあ。ブルバ時代のプルゼニュが強かったころは、中盤の選手が点を取ることが多くて、典型的な点取り屋のセンターフォワードは使っていなかったような気がするのだけど。ブルバの高僧にあっているのかなあ。

 三位のスパルタは、ウヘルスケー・フラディシュテに出かけてスロバーツコとの試合。後半先制したものの、そのあとすぐに同点に追いつかれて、そのまま引き分け。見てはないけれども、しょうもない試合だったに違いない。
 衝撃はそれよりも試合後に起こった。この試合で途中出場したU21代表のチェルマークが、試合後プラハ郊外で交通事故を起こしたのである。幸い所謂自爆事故で他の車や通行人に害を与えることはなかったようだが、写真を見る限りかなりの大事故で、炎上する車の中から消防士によって救出されたというから、命を失わなかったのは幸運でしかない。
 肋骨の骨折でU21のヨーロッパ選手権には出場できそうもないというが、飲酒運転の果ての事故なので、怪我がなくても出場させるべきではないと考えるのは日本人だけだろうか。ヨーロッパの社会って、妙なところで厳しく、妙なところで甘いから、せいぜい罰金取られるぐらいで放免ということになりかねないのだけど。その妙な規準で日本のことを批判されても、けっと鼻で笑うのが全うな対応である。日本人でも真に受けちゃう人もいるからなあ。とまれ、この事故が、今シーズンのスパルタのていたらくを象徴しているとは言えそうだ。

 四位争いは、ボレスラフに軍配が上がった。最終節の試合自体は、これまでいいところがほとんどなかったバロシュに2点献上するなど、リベレツにコテンパンにされて、0−4で負けたのだけど、テプリツェも付き合って負けてくれたのだ。
 ヨーロッパリーグに向けて勝つしかなかったテプリツェは、0−0で迎えた試合終盤に守備を半ば捨てて攻撃に集中したようなのだが、終了間際にカウンターから失点してあえなく敗戦。長年チームの主力として活躍してきたバホウシェクの現役最後の試合を白星で飾ることができなかった。去年は十二位で、秋も低迷していたことを考えると、五位は悪くない結果だろう。

 六位のズリーンは、降格が決定しているプシーブラムに2−0で勝ってシーズンを終えた。春は低迷してこの順位だし、モル・カップにも優勝したから、過去最高のシーズンだったと言えそうだ。ただし、中心選手がごっそり移籍することになりそうである。すでにユガスがスラビア、ブカディノビチがスパルタに行くのではないかという話が出ている。

 二部に話を移すと、オロモウツとともに一部に昇格するチームはバニーク・オストラバに決まった。ビートコビツェ(オストラバのモラビア側の地区)のスタジアムで、ズノイモに3−0で圧勝したのである。テレビで放送されたのでところどころ見ていたのだけど、ズノイモがもう少し抵抗してくれるのを期待していたのだけど、あっさり負けてしまった。一部に上がる前に、毎回のように発炎筒や爆竹を持ち込むファンたちを何とかしてほしいものである。

 昇格を争うオパバは、オロモウツでの試合だと思っていたら、オパバでの試合だった。こちらも昇格のためには勝つしかないオパバが、昇格と優勝を決めているオロモウツを圧倒して2−0で勝利。昇格はできなかったけれども、引退するズデニェク・ポスピェフの最後の試合を勝利で飾った。
 ポスピェフはオストラバ、スパルタで活躍し代表に選出するようになり、デンマークとドイツのチームでプレーしたあと、家庭の事情で地元のオパバに戻ってきていたのだ。今シーズンは怪我であまり出場できていなかったが、最終戦には間に合わせてきた。終了間際に攻めあがって惜しいシュートが入っていれば大団円だったのだろうけど、オロモウツの選手にブロックされてしまった。ちょっと残念。

 二部から降格する二チームは、断然最下位のプロスチェヨフと、最終節でビートコビツェに逆転されたフリーデク・ミーステクに決まった。どちらもモラビアのチームである。三部リーグは、ボヘミアとモラビアに分かれて開催されているので、モラビアのチームが二つ上がってくるということはなかろう。ということは、来季は一部のモラビアチームは増えるけれども、二部は大きく減るということになるのか。
5月29日23時。





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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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