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2017年04月30日

プラハ駅前観光2(四月廿七日)



 昨日の続きである。自動車連盟を越えて二つ目の交差点の角の看板に、ラッパのマーク、つまりこちらの郵便局のマークが見えたので、郵便局かと思ったら、レストランだった。看板の色が郵便局が使っている黄色でも青でもなかったのでおかしいとは思ったのだ。レストランの名前は「ウ・ポシュティ」、つまり郵便局のそばのレストランということである。ということは、この近くに郵便局があるということか。
 帰りに別な通りを通ったらこのレストランの裏と言えば言える場所に、プラハの中央郵便局を発見した。チェコに住んで長いのにそんなことも知らないのなんて言わないでほしい。住んでいるのはオロモウツであって、プラハの郵便局なんか使ったことがないのだ。それにプラハに来るのは何か目的があるときだけなので、目的地までわき目もふらずに直行することが多い。そうすると、郵便局なんてあって当然の建物は目に入ってこないのだよ。だから、プラハに観光できたという人よりもプラハを知らないということもあり得るのである。

 知らなかったと言えば、郵便局のレストランのところの交差点で、左に向かう通りを見たら、なんだか立派な建物が目に入ってきた。バーツラフ広場を上り詰めたところにある国立博物館の近くのはずだから、国立博物館の別館かなと思ったら、国立歌劇場だった。国立歌劇場の名前はよく聞くんだけどこんな駅の近くにあるとは知らなかった。国民劇場か旧市街広場の近くかと思っていたぜ。
 こんな具合なので、観光地でもある国立歌劇場には、近づいたこともないのはお分かりであろう。音楽を、クラシック音楽を聞くのは嫌いではないのだけど、一張羅着てかしこまった格好で緊張して聞かなければならないようなのはできればごめんこうむりたいところである。それに最近は、CDすら聞かなくなっているので、コンサートなんてとてもとても。
 音楽を聞かなくなったのは、多分チェコ語の勉強、いやチェコ語の勉強というよりは耳をチェコ語に慣らすために、四六時中テレビをつけておくようになったのが理由の一つだろう。他の事をしながらでもテレビから聞こえてきた言葉がある程度聞き取れるようになったのは、悪いことではないのだけど、家にいるとついテレビをつけてしまうという弊害も現れてしまったのである。

 郵便局のレストランから少し進むとRB劇場というのがあった。演劇の盛んなチェコでは、俳優たちが自分たちで運営している個人の劇場が結構ある。これもその一つだろうと思って、説明を見たら、RBはラデク・ブルゾボハティーのことだった。ラデク、正しくはラドスラフ・ブルゾボハティーは、第一共和国時代に、チェコスロバキア、現在のスロバキアに生まれ、数年前に亡くなった俳優である。
 共産主義の時代から映画やテレビドラマで俳優として活躍しており、大きな役から小さな役まであちこちで演じているので、チェコの映画が好きな人は必ずどこかで見たことがあるはずである。個人的に一番印象に残っているのは、「チェトニツケー・フモレスキ」で、自分勝手な農場の主人を演じていたのと、リブシェ・シャフランコバーが主演した童話映画「王子と金星」(仮訳)で演じた悪い魔法使いの役である。主役よりも悪役で存在感を発揮するタイプの俳優だったのかもしれない。
 そんな、ラデク・ブルゾボハティーが、2004年に設立したのが、この劇場で、本人が亡くなった後は、女優の奥さんと、多芸で有名な息子のオンドジェイ・ブルゾボハティーが中心となって劇場の運営に当たっているようだ。息子のほうが出ている映画や、テレビドラマはほとんど印象にないのだけど、何かのオーディション番組で司会を務めて、知名度を高めたんじゃなかったかな。

 とまれ、このブルゾボハティーで思い出すのは、以前チェコテレビで、「チェコとスロバキアの対決」的な視聴者参加番組をやっていたときに、父ラドスラフは、今のスロバキアの生まれということで、スロバキア側の応援を務め、普段テレビに出てくるときにはチェコ語でしゃべるのに、このときはスロバキア語を使っていた。息子のオンドジェイのほうはチェコ側の応援を務めていたことだ。番組の内容は全く覚えていないけれども、ラドスラフ・ブルゾボハティーがスロバキア人?だったという驚きと共に、そのことだけは覚えている。
 それから、姓のブルゾボハティーも、チェコ語を勉強している人には、面白く感じられるかもしれない。前半の「ブルゾ」は、「すぐ、もうすぐ」という意味で、後半のボハティーは、「お金持ち」という意味である。だから、すぐ金持ちになりたいという気持ちを込めてつけられた名字だったのだろうかとかなどと想像をたくましくしてしまう。日本でもそんな由来の名字があってもおかしくないような気がするし。

 せめてバーツラフ広場の手前にはたどり着きたいのでもう少し行くと、通りの左側が工事中の場所があって、工事現場の仮囲いの壁に、写真が何枚も貼ってあってパネル展のようなものが行われていた。ちょうど外国から来たと思しき集団が、写真の前にたむろしてガイドの説明を聞いていたので、ちゃんと見ていないのだけど、第二次世界大戦後のプラハの姿を映した写真が並んでいたように見受けられた。
 次にプラハに行くときには、この工事現場にはまた何か新しい建物が建っているのだろう。一応景観を保護すべき地域になっているので、以前建っていた物から大きく離れるものにはならないと思うが、プラハだからふたを開けてみないとわからない。

 続くかどうかはわからないけど、今回はここまで。
4月28日16時。





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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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