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2017年04月11日

チェコスロバキアリーグ発足せず(四月八日)



 チェコのハンドボール協会が、スロバキアの協会と進めてきていた来シーズンからの共同リーグだが、今年の九月からは開催されないことが最終的に決定した。
 結局、九月からのリーグへの出場申し込みをしたのが、ズブジーだけだったというのが決定的だったようだ。協会側は、チェコのクラブレベルのハンドボールのレベルを向上させると同時に、チェコスロバキアリーグになることで、メディアの注目も集め、さらにはスポンサーも集めやすくなると皮算用していたようだが、新リーグのメインスポンサーも決まらない状態で、そんなことを言われても、クラブ側としては、信じきれなかったようだ。

 チェコにおけるサッカー、アイスホッケー以外のチームスポーツへの冷遇は、七時のニュースの後のスポーツニュースを見ていれば、すぐわかる。サッカーやアイスホッケーだと、二部リーグの試合でも注目に値するものがあれば、報道の対象となる。それに対して、ハンドボールやバスケットボール、バレーボールなんかは、普段のリーグ戦の結果が報道されることは滅多にない。優勝争いに関係する試合か、チェコテレビで中継した試合ぐらいである。サッカーやアイスホッケーの試合がないときに埋め草的に報道されることはあるか。
 状況は、チェコとスロバキア共同でリーグを開催している女子ハンドボールも同じである。リーグのレベルが上がったかどうかはわからない。代表は強くなっているような気がするが、それは、国外に移籍して成長した選手のおかげという面が大きい。しかし、メディアへの露出は、男子以上に少ない。男子はまだ日曜の十時半からの試合が、ある程度定期的に放送されるけれども、女子リーグの場合にはそれもない。
 クラブチームの女子の試合が放送されるのは、モストや、オストラバのポルバが出場したヨーロッパのカップ戦のホームでのゲームだった。バレーボールやバスケットでも、ヨーロッパのチャンピオンズリーグの試合が放送されることは多い。サッカー、ホッケーと重なると、録画中継になることも多いけど。

 そう考えると、チェコハンドボールのメディアへの露出を増やすためには、チェコスロバキアリーグを復活させるよりも、現在は男子も女子も全く参戦していないハンドボール版チャンピオンズリーグに優勝チームを送り込むほうが効果的じゃなかろうか。
 かつて、十年以上前カルビナーがチェコリーグを何年も連覇していたころ、最初は毎年チャンピオンズリーグに出場していたのだが、最後のほうは資金難から優勝しても出場を見送るようになってしまった。ハンドボールは貧乏なので出てもお金にならないのだ。その後カルビナー以外のチームが優勝するようになってからも、出場するチームは現れなかった。現在では出場権があるのかどうかすら定かではない。

 女子のチームはさらに財政状況がよくないので、モストやポルバが活躍していると言っても、チャンピオンズリーグではなく、その一つか二つ下のカップ戦である。財政的に恵まれていないのは、チェコだけではないようで、本来両チームのホームで一試合ずつやるところを、片方のチームのホームで土日に二試合やって済ませてしまうこともある。
 共産主義の時代にはチェコのチームがチャンピオンズリーグに優勝したこともあるというのに、さびしい限りである。協会には、チェコスロバキアリーグではなく、優勝チームがチャンピオンズリーグに出場できるような体制作りを望みたい。チェコスロバキアリーグのスポンサーになるはずだったらしい旅客会社を協会のスポンサーにして、チャンピオンズリーグの試合のための移動の交通費を負担するぐらいのことはしてもよかろう。それだけで足りるかどうかは別問題だけど、このままではチェコのチームがチャンピオンズリーグの舞台に立てないのは明らかである。

 とまれ、今年のチェコのハンドボール男子のエクストラリーガは、すでにプレイオフに入っている。上位八チームによる準々決勝では、プルゼニュ、ズブジー、ドゥクラ・プラハの上位三チームが、それぞれイチーン、フリーデク・ミーステク、ブルノに三連勝して準決勝進出を決めた。レギュラーシーズンの四位と五位の対戦となったロボシツェとカルビナーの対戦だけが、少しもつれたけれども、それぞれホームでの試合に勝って、結局四位のロボシツェが三勝二敗で勝ち進み、番狂わせめいたものは起こらなかった。その結果準決勝はプルゼニュ対ロボシツェ、ズブジー対ドゥクラの組み合わせになるようだ。
 ここ何年か、スポーツの世界では、プルゼニュの活躍が目覚しい。サッカーはもちろんだが、ハンドボールでも、昨シーズンまで三連覇を果たしているのだ。今年も、レギュラーシーズンでは一位だったし、このまま優勝しそうな勢いである。
 一方、オロモウツ地方の二チームは、プレイオフではなく、プレイアウトに回ってしまった。フラニツェは、ベテランが多い弊害か去年よりも大きく成績を落としてしまい。十一位に終わった。リトベルは最下位の十二位で、十位のコプシブニツェと昇格したばかりで九位に入ったノベー・ベセリーとともに、残留をかけて争っている。

 さて、現時点でのプレイアウトの説明によると、四チーム中、一位のチームはそのまま残留を果たし、下の二チームはそのまま降格、二位のチームは、二部リークの優勝チームとプレイオフを行なって負けた方が二部に落ちることになっている。しかし、これはチェコスロバキアリーグの発足に向けて、チェコのチームを十チームに絞るためのレギュレーションである。来シーズンもチェコ単独のリーグとなった場合に、このままで行くのか、昨年までと同じように降格するのは一チームだけにするのか、どちらだろうか。後者であればフラニツェは生き残れそうだけど、前者だとオロモウツ地方のチームが一部リーグから消えてしまう。
 全国リーグであることを考えると、十チームは少なすぎるけれども、将来のスロバキアとの共同リーグを諦めていないのなら、今後に向けて十チームでいくことも考えられる。すでに決まっているのだろうか。ハンドボールだからなあ、これから決めるという可能性が高そうである。
4月9日11時。








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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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