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2018年08月10日

十一日目其の二、あるいは数詞の復習〈LŠSS2018〉(八月六日)



 一応一番上のクラスなので、数詞の復習と言っても、普通の名詞につける数詞ではなくて、原則として単数でしか使わない、所謂数えられない名詞につける数詞と、複数でしか使われない名詞につける数詞の複数である。ただ単数でしか使わないことになっている名詞は、現在の普通の喋り言葉では、平気で複数にしてしまうというのは確かである。
 恐らくチェコ語を勉強し始めたときに、飲み屋でビールを二杯注文するときには、普通の名詞のように「dvě piva」という言い方はせずに、「dvakrát pivo」というのが正しいと習ったはずだ。もちろん、今でもこの「dvakrát」「třikrát」という言い方をする人もいるけれども、「dvě piva」と言っても間違いだといわれることはない。普通は特定のビールを頼むから、「dvě desítky」「tři dvanáctky」と言うことが多いかな。便ビールも瓶という名詞を数えて、ビールは最後に二格でつけるのが本来のルールだったんだけどね。「tři láhvi piva」なんて感じに。

 その辺は、水とかコーヒーなんかでも同じで、本来は数えられないはずなのに、無理やり数えてしまうというか、数えるのに使っていた名詞を省略して直接数えるようになったということのようだ。それでも今でも数えられない名詞を数えられない状態で、特別な数詞と組み合わせて使うことがある。それが何種類あるかを説明するときである。
 1は普通の1を名詞の性に合わせて格変化するだけでいい。2と3は、それぞれ「dvojí」「trojí」という形容詞の軟変化形の数詞を使う。4以上は硬変化形に変わって、「čtverý」「paterý」「 šesterý」となる。大切なのは数詞の表す数が増えても名詞は必ず単数で格変化させることである。だから二種類の水は「dvojí voda」ということになる。適当に例文を作ってみると、正しいかどうかは保証しないけど以下のようになる。

Koupil jsem si dvojí vodu. (二種類の水を買った)
Kromě trojího piva jsem pil všechno. (三種類のビール以外は全部飲んだ)
Směs zlata s čtverým kovem (金と四種類の金属の合金)←ちょっと自信がない。

 この2以上の何種類あるかを示す形容詞的な数詞は、単数でしか使わない名詞としか使えないと言うわけではなく、普通の名詞でも使えるようである。同じものがいくつあるかを言うのではなく、種類がいくつあるかを言いたいときには、こちらの数詞を使う。ただし、こんなのは使えなくても、「druh(種類)」という言葉を使えば問題ないのも確かなことで、正直こっちの方が簡単である。上の例を変えてみると、

Koupil jsem si dva druhy vody.
Kromě tří druhů piva jsem pil všechno. ←なんか微妙な文になった。
Směs zlata s čtyřmi druhy kovu ←これもちょっと自信がない。


 こちらが形容詞的で使いやすいのと違って、複数でしか使わない名詞につける数詞はちょっと厄介である。1は、「jeden」を「všechen」と同じように複数で格変化しなければならない。複数の1格は後ろに来る名詞によって「jedny(男性不活・女性)」「jedna(中性)」となるわけだ。理論上は「jedni(男性活)」もあってもおかしくないが、複数でしか使わない名詞に男性名詞の活動体があったかなあ。注意するのは、2格以下に出てくる「e」が「ě」になること。「ňe」という表記にしてくれていたら楽だったんだけどねえ。
 2と3は、それぞれ「dvoje」「troje」となり、1格と同じ4格、5格以外は、形容詞軟変化の語尾をとる。つまり2格は「dvojích」、三格は「dvojím」となるわけだ。4以上は上の単数名詞に形容詞型の語尾を短母音に変えてやればいい。「čtvery」「patery」となるわけだが、中性の複数名詞のときは、語尾が「 a」になるのは忘れてはいけない。繰り返すが、複数でしか使われない男性名詞活動体が存在すれば、その場合は語尾が「i」になる。4格、5格以外は形容詞硬変化と同じ語尾をとる。

 しかし、形容詞の格変化ってどうだったっけなんて考える必要はない。先生の話では、この手の数詞の使い方はチェコ人にとっても厄介なので、あまり使わないし、使う場合でもできる限り、格変化させる必要のない1格か4格で使うというのである。そういえば、師匠もそんなことを言っていたような気がする。それに手袋とか靴下なんかの二つ一組で使うような名詞の場合には、組を意味する「pár」を使うことで普通の数詞が使えるようになる。もちろん、ズボンや新聞なんかの一つしかないのに複数形になる名詞には使えないけど。ちょっとだけ例を挙げておくと、

Koupil jsem si dvoje boty.(靴を二足買った)
Dal jsem kamarádovi pět párů rukavic.(友達に手袋を二組あげた)
Četl jsem stejný článek v trojích novinách. (同じ記事を三つの新聞で読んだ)

 最後はちょっと頑張って6格を使ってみたけれども、これに関しては先生の言うように1格、4格で使うのが無難である。チェコ人に聞いてもよくわからんという答えが返ってくることもあるし、人によって言うことが違うこともある。昔、サマースクールの寮で、「dvě stě」を「dva sta」に直されたときには、普通の数詞だったから、問題なく修正された方が間違いだと気づけたけれども、この特殊な数詞に関しては、何人かのチェコ人に違う修正をされたら、お手上げになるのは間違いない。

 こういうのを確実に覚えておくと、チェコ人に嫌がらせの質問ができるのだけど、普段から使うものではないだけに、なかなか。こういう機会に何回か復習していけば、そのうち問題なく使えるようになるかもしれない。道はまだ遠く、そして険しいのである。
2018年8月9日21時55分。









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