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2018年06月24日

チェコの政局混迷(六月廿三日)



 昨年の下院の総選挙の結果が出て以来、迷走を続けるチェコの政界であるけれども、最近は迷走の度合いが一段と深まっているように見える。総選挙が終わったときには、ドイツよりひどいことにはならないだろうと信じていたのだが、完全に負けてしまった。最大の原因は、ANOの党首で唯一の首相候補であるバビシュ氏が経済事件で犯罪者扱いされていることだけれども、中途半端な総選挙の結果に原因を求めてもいいかもしれない。
 一回目の組閣を行った後、少数与党の政権は下院の承認を得ることができず、バビシュ氏とANOは二度目の組閣に向けて、他の政党と交渉を始めたのだが、これがまたわけのわからないことになっている。連立交渉においては、ゼマン大統領に近いグループが主導権を握った社会民主党が、一番現実的な相手である。いや、共産党が閣外協力にとどまりそうなことを考えると、唯一の交渉相手だと言ってもいい。と、ここまで書いて前回この件についてどんなことを書いたかと確認してみたら、四月の初めに社会民主党とANOの交渉が頓挫したというのが最後だった。
 その後、社会民主党が再度方針を変更して、ANOとの連立に向けて具体的な交渉を再開した。その際、連立するかどうかは、党の指導部だけで決めるのではなく、党員全員の投票によって決めるとか言い出した。理解できないのは、その党員投票が一度に行われるのではなく、半月ほどかけて行なわれたことで、最初に投票が行なわれた地方では、連立に反対する方が多いという結果が出ていたから、社会民主党は連立政権には参加しないという結果になるものと考えていた。

 それなのに、ハマーチェク氏などの指導部は自信満々でANOとの連立の交渉を進め、どの省の大臣を社会民主党から出すとか、具体的な大臣候補の名前や、ANOの大臣の中で社会民主党が気に入らない大臣の懐妊を求めたりしていた。同時に廉利するかどうかは、党員投票の結果次第だということを強調して、ANOとの交渉の材料にしていた。よく言えば、したたかな交渉ということになるのだろうが、メディアを通してのやり口には、正直好感はもてなかった。こういうところが、チェコの有権者が既存の政党に対する信頼を失った原因のひとつだと思うのだが。
 そして、肝心の党員投票のほうは、こちらが忙しくてテレビのニュースを追いかけていなかった間に、ANOとの連立を認める結果が出たらしい。最初の地方での結果を受けて、指導部が地方組織の締め付けを行なっていたようだから、その説得、もしくは圧力を受けての結果だといえそうだ。これが民主主義民主主義とお題目のように唱える政党のやることである。最近、日本もそうだけれども「民主主義」という言葉が宗教的な盲目さを感じさせることが多いような気がする。

 多分、党員投票の結果が出る前だったと思うが、社会民主党から出すことになった外務大臣の候補にゼマン大統領がクレームをつけた。候補になっていたのはEU議会の議員でもあるポヘ氏だが、この人物のことは何も知らないので、どうしてゼマン大統領が反対しているのかはわからない。最近のゼマン大統領には特に理湯など必要ないような気もする。
 一週間ほど前だっただろうか。ゼマン大統領が、特別に発表することがあるといって、突然記者たちに招集をかけたらしい。体調の悪さをうかがわせることが増えていたこともあって、就任したばかりだが、大統領を辞任するという発表ではないかという憶測も流れた。逆に、NATOもしくはEUから脱退するという表明ではないかと考えた人もいたようだ。

 ふたを開けてみたら……。何年か前に、反ゼマン派のアナーキスト系の芸術家集団が、プラハ城の大統領官邸の屋根にひらめくチェコの国旗を盗み、その代わりに赤い巨大なトランクスを残して去るという事件を起こしたことがある。ゼマン大統領には、チェコの国旗はふさわしくないという主張だったのだろう。
 この事件に対する憤懣をゼマン大統領は忘れていなかったようで、集めた記者たちの前で、プラハ城に掲揚されたものなのか、どこかで買ってきたものなのかは知らないが、巨大なトランクスを持ってこさせて、焼却するという儀式を挙行したのである。最初は自分で火に投じて燃やそうとしたのだがうまく行かず、消火のために控えていた消防隊の人に任せていた。大統領が新聞記者を呼び集めてやることなのだろうか。

 現時点では、意外も意外、チェコでもっともまともな政党となっている海賊党も、上院の選挙に立候補するはずだった候補者に関して。40歳以上は信用しないとかいう理由で候補者から外すなんてことをしたらしい。チェコの上院の被選挙権って40歳以上じゃなかったっけ? つまり海賊党は上院に議席は要らないということなのだろうか。
2018年6月23日22時40分










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