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2017年08月02日

帰ってきたロシツキー(七月卅日)



 七月廿八日金曜日に、今シーズンからヘット・リーガと名前を変えたチェコサッカーの一部リーグが開幕した。開幕しただけなら、最近サッカーねたが続いているので、わざわざ書くつもりはなかったのだけど、ロシツキーさまが、あのここ二年間相次ぐ怪我でろくに試合に出ていないチェコサッカー界の希望の星トマーシュ・ロシツキーが、ほぼ一年ぶりに試合に出場したというのだ。試合の映像を見ていないので、どんなプレー振りだったなんてことは書けないにしても、一文物しておかなければ後悔するというのものである。

 今シーズンの開幕戦は、ブルノ対バニークのモラビアダービー(バニークが本拠地をシレジア側のバザリから、モラビア側のビートコビツェのスタジアムに移した以上そう呼んで問題はあるまい)だった。ブルノには去年から元代表のポラークが復帰しているし、バニークには元代表のエース、バロシュが、二度目の復帰を果たしている。元代表の中心選手対決でもあるのだ。
 昇格したばかりのバニークは、開幕直前に守備の要だったザーポトチニーとの関係がこじれ、契約解除に至り、直前の親善試合では守備が崩壊して大惨敗を喫していたので、この試合もブルノが有利だろうと思っていたのだが、二部のズノイモから移ってきた新監督のクチェラが見事に立て直してきた。大口叩き系の監督のハバネツが率いるブルノが情けなかったという話もあるのだが、新シーズンの開幕最初のゴールを決めたのもバニークで、最初の試合に勝ったのもバニークだった。
 バロシュは後半途中から日本人の耳に優しい名字のシャシンカに代わって出場し、復帰した初戦でゴールまで決めてしまった。そのゴールもあってバニークが3−1で勝利した。オロモウツ的には、長年オロモウツの守備を支えてきたシンデラーシュが、出場していたのが印象的たった。

 チャンピオンズリーグの予選で二度のリードを守れなかったプルゼニュは、土曜日にドゥクラを迎えての開幕戦に臨んだ。ブルバのチームの特徴の一つとして、無駄に選手を増やさないというのがある。国内リーグと、ヨーロッパのカップ戦とで厳しいスケジュールになっても、ある程度固定されたメンバーでやりくりするのだ。この試合も、火曜日の試合と先発メンバーはほとんど同じだった。
 火曜日は出場停止だったヘイダが復帰して得点を決め、怪我で欠場かと思っていたホジャバも元気に出場して得点したから、プルゼニュでのFCSB戦では活躍を期待しよう。フロショフスキーとクルメンチークのゴールもあって4−0でプルゼニュが勝った。相手がドゥクラとはいえ完封したのは守備陣にとっては自信になるかな。

 スラビアは昨シーズンの後半、つまり今年の春は絶好調だったテプリツェをエデンに迎え撃った。スラビアのシルハビーは、ブルバとは対照的に、中盤から前の選手をごっそり入れ替えてきた。そのせいもあってか、あまり褒められた内容の試合ではなかったらしい。誤審でもらったPKを新戦力のアルティントップが決めた一点しかとれなかったが、何とか1−0で勝利。今年の春から導入されるされるというビデオ判定が導入されていれば……というのがテプリツェ側の心情だろうか。
 監督のシルハビーは、どんな形でも勝ちは勝ちで、失点しなかったことも含めて、ベラルーシでのボリソフ戦に向けて勢いがつくと正直に評価していた。それに対して、オーナーを務める中華資本の代弁者トブルディークは、こんな勝ち方は望まないとかツイッターでかっこつけていたらしいが、こいつの言うことを真に受ける人っているのかね。サッカー界を離れてとっとと政治の世界に戻ってほしいものである。

 ヨーロッパリーグの予選で勝利したボレスラフは、一部に復帰したオロモウツをホームに迎えての開幕戦だった。この試合にも勝ってアルバニアでの試合に弾みをつけたかったところだろうけど、前回一部に復帰したときのオロモウツとは違った。
 前回はあれこれ中途半端なベテランを補強してわけのわからないことになっていたオロモウツだが、今年は二部でダントツの成績で優勝したチームのメンバーがほとんどそのまま残っている。この試合でも、昨シーズンの二部でホリーと二人で圧倒的な得点力を発揮したファルタが二ゴール決めて、ボレスラフの反撃を一点に抑えて、バニークとともに復帰戦を勝利で飾った。
 ボレスラフとしては敗戦も痛かっただろうけど、ここまで公式戦三戦連発だったフラモスタが得点できなかったのも痛そうである。このまま止まってしまうのか、また次の試合から得点を重ねていくのか、ボレスラフのヨーロッパリーグ本戦進出は、そこにかかっていると言ってもいい。

 第一節の最後に行われたのが、スパルタとボヘミアンズのプラハ小ダービーである。新しい選手が多すぎてまだまだチームの体をなしていない感のあるスパルタは、この試合もあまりいいところがなかったようである。監督はベオグラードでの試合よりはずっとましだったと評価していたが、対戦相手を考えると、これでましなんて言ってもらっては困る。
 前半に先発したイスラエル代表のベンハイムがもらったPKをラファタが決めて先制したものの、追加点を奪うことができずに、後半終了間際にキーパーのドゥーブラフカのミスから失点して、同点に追いつかれそのまま引き分けに終わってしまった。
 チェフ、バツリークに次いで、U21からA代表に呼ばれるようになったスパルタのキーパー、コウベクが伸び悩んでいて不安定なプレーに終始して大事な試合に使えないのが困ったところである。バーハの影響をもろに受けているからなあ。次の若手の有望なキーパーを確保するべきかもしれない。代役がドゥーブラフカというのもなあ。かつてのブラジェクぐらいの選手はいないのか。一時ポジションを掴んでいたビチークも最近ぱっとしないし。

 ポジティブなのはもうロシツキーが、久しぶりに、本当に久しぶりに出場したことぐらいである。ただ、昨年のEURO2016で復帰を果たしたときでさえ、ブランクからか、かつてのプレーの片鱗しか見せてくれなかった。試合勘を取り戻して完全復活する前に再び怪我をしてリハビリの生活に入らざるを得なかったのだ。今回も復帰直後からかつての輝きを期待するのは無理というものであろう。この試合でも活躍と言えるほどの活躍はできなかったらしいし。
 しかし、それでも、そんなことは十分以上に理解した上で、ロシツキーには期待してしまうのだ。ヤンコに、オーストリアのコレルと呼ばれるのに多少なりともふさわしい部分があるのであれば、ロシツキーとのコンビで得点を量産してくれはすまいか。コレルよりもバロシュに近い印象のラファタより、ヤンコのほうがロシツキーとはかみ合うんじゃないかなんてことを、いやヤンコだけでなく他の新戦力の各国代表の選手たちがロシツキーの指揮の下で躍動し、ばらばらだった攻撃も一本芯の通った連続性のあるものに変わるんじゃないかなんてことを妄想してしまう。
 ロシツキーに無理はしてほしくない。でもロシツキーが出れば敗勢濃厚なヨーロッパリーグの予選もひっくり返せるかもしれない。ロシツキーが怪我がちになってからチェコ代表を応援する際に感じさせられたジレンマを、またスパルタで感じさせられるとは……。木曜日の試合にロシツキーが出るか出ないか、大げさに言えば戦々恐々として待ち受けることにする。

 他の試合で気になるのは、ヨーロッパリーグに本戦に向けて、地味ながらも大幅に選手を補強したズリーンがリベレツに負けてしまったことである。リベレツが強くて上位を争いそうなこと自体はいいことなんだけど、ズリーンがヨーロッパリーグでボロ負けというのは避けてほしいところである。
7月31日17時。





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