2016年12月29日
クリスマス進行(十二月廿六日)
かつて仕事をしていた出版業界には、年に三回通常よりも仕事の締め切りが早まる悪夢のような時期があった。ゴールデンウィーク前、お盆前、そして年末である。仕事をしていたのは雑誌でも、定期的に本を出すような部署でもなかったので、直接の被害は受けなかったけれども、話にはいろいろ聞いている。一番の被害者は編集者ではなく原稿を書く人かな。
うち部署では、刊行時期が近づけば、ゴールデンウイークもお盆も関係なく、休日出勤の山だったけれども、世間様のお休みに合わせるために、本来休み中に出るはずのものを休み前に出すために、残業してまで間に合わせる必要がなかったのは幸いだった。
とまれ、このブログも年末進行である。クリスマス、チェコ語のバーノツェの時期に、オロモウツを離れてうちのの実家に出かけるので、今までのように定期的な更新ができなくなる可能性が高い。今年の一月の六日(ブログ上は七日かも)から、せっかくここまで一日も欠かさず投稿をしてきたのである。せめて一周年記念日までは、連日投稿を崩したくないじゃないか。
ということで、予約投稿を利用することにした。本来の締め切りよりも早めに原稿を仕上げる必要があるので、クリスマス進行と呼ぶことにする。だから、ここ数日分の記事末の初稿が上がった時間はフィクションである。形式上当日の深夜に書き上げたことにしてある。雑誌や書籍の公式の発行年月日みたいなものである。
ここしばらく。ビール醸造所の話が延々と続くのも、とりあえずまとめて書いて、適当な長さに切り分けて投稿するためである。始めた以上は途中でやめられないと言うのもなくはないのだけど。最後のほうはねたが尽きてしまった上に、ホームページ上に情報が少ない醸造所が多くてめげそうになったけど。後悔しているのは、一回分をもう少し減らしておけばよかったということで、六回分ではなくて、七回分に分けておけば、もう少し楽になったのに。
消えたビールの話も、もう少し膨らませて二回分にしようかとも思ったのだけど、クリスマス進行で押せ押せで書いているので、膨らませるための時間が足りなかった。クトナー・ホラのビールの話も、あるんだけど、一本にするには短すぎ、「消えたビール」に付け加えるには長すぎた。帯に短したすきに長しというところである。もう一つ二つ、消えたビールを思い出したら、そのうちその2を書くことにする。
予約投稿をするに当たって、問題は何日分先行して投稿しておけばいいかがはっきりしないことである。最長でも一週間分ぐらいあれば何とかなるだろうと考えて、記事上の日付と、投稿日には二日の差があることを考え合わせると、最低でも五日から六日分ぐらいは、日付より進行して書き上げて、出発前に投稿しておきたいところである。
十月にコンピューターがいかれてから停滞していた『小右記』の記事のまとめも再開し、同時進行でやるべきこともほっぽり出して、ひたすらでもないけど、書き続けた。一日に書く量が増えると、誤字誤植もふえ、さらに内容も薄っぺらになっていくような気がするが、背に腹は変えられない。クリスマス進行に入る前に、ファンブログで自前の写真を使ってブログを冬景色にする方法を研究して、もう少しでできそうなところまで来ていたのも、後回しである。すべてに一年連続連日投稿が優先するのである。
出発の前何日かインターネットが不安定になったのには困った。何とか夜中の使える時間帯を見計らって投稿だけはしてきたけど、今日(いつ本稿を書いているかは秘密である)は、朝から全く使えず、おまけにテレビも映らず、暖房も切れるなど最悪の状況だった。今夜は、本稿が書きあがったら、機を見て折を見て連続投稿の予定である。
これからしばらくは、ファンブログの自分のページにもログインできないので、あれこれ数字を確認することもできなくなる。予約投稿するこの記事が、閲覧可能になるころ、今月の閲覧数はどのぐらいになるのだろうか。今のところは2000越えそうなのだけど、まあ蓋をあけてのお楽しみということにしておこう。
出発前日に書いている本稿が、予約投稿の最後の記事になるのは、これでクリスマス信仰はおしまいであることを告げるためである。オロモウツに不在の間も記事は書く予定だから、しばらくは日付に偽りありが続くかもしれないけど。
12月26日23時。
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