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2021年02月27日

だからチェコは(二月廿四日)



 サッカーのスパルタ・プラハの関係者が、SNS上で、現在のチェコの感染状況が世界最悪な理由は、チェコ人のものの考え方、メンタリティーにあると発言したというニュースを読んだ。どうも、チーム全体が隔離状態に入ったことを、何らかの目的で意図的に行ったものじゃないかと疑い、批判する人がいたのにたいする反応だったようだ。
 話は、日曜日のズリーンで行われた試合にまでさかのぼる。試合自体はブルバを監督に迎えて状態が上向いているスパルタが3−0で勝利したのだが、驚かされたのは、スパルタが失点しなかったことではなく、ここ二試合で5得点と大活躍していたスウェーデンのカールソンが出場していなかったことだった。ニュースによれば、定例の試合前の感染検査で、陽性の判定が出たための欠場だったという。

 そして、火曜日に再び行われたチーム全体の定期検査で、今度は選手だけではなくスタッフの中からも陽性が複数出たため、プラハの保健所の指示でチームは活動停止となり選手たちは個々に隔離されることになった。その結果、水曜日に予定されていたMOLカップのオストラバとの試合、今週末のプシーブラムとの試合、来週末のヤブロネツでの試合が延期されることが決まった。
 ニュースではスパルタの関係者が、単に複数の感染者が出ただけではなく、去年の秋に感染した選手が再度感染するという事態が起こっていることと、陽性にはならなくても感染を疑わせるような症状が出ている選手が多数いることが、プラハの保健所が活動停止という決定をした理由だと語っていた。ただし、この活動停止になる基準が常に同じではないように見えるのも、あれこれ疑いを持つ人が出てくる理由の一つになっている。去年の秋には十人以上の感染者が出ても活動停止にならなかったチームもあるのである。

 それはともかく、ブルバを迎えてチームがいいほうに回り始めたスパルタにとって、活動停止で試合どころか練習もできなくなるのは大きな痛手であるのは間違いない。日程について考えても、延期になった試合は平日の火曜か水曜に入れられることを考えると、延期するメリットはない。延期された試合ではグラウンドの芝が改善されている可能性はあるけれども、チェコの気候を考えると確実ではないし、チームを活動停止にしてまで求めるようなメリットではない。
 そんなデメリットしかないはずの事態が発生したというのに、裏を読んで、実は何かメリットがあって意図的にやっているに違いないと疑ってしまうのがチェコ人で、そんなメンタリティだから、感染状況が悪化を続けて世界最悪な状態になったんだと言うのだろう。スパルタは言われのない批判に相等お冠だと見える。まあ政府と野党がお互いの要求の裏を読み過ぎて話し合いにすらならず、政府の規制が出ても裏を読んで、誰かがこの規制で儲けているに違いないと考える人たちが、規制を守らなくなっていると考えればスパルタの批判もあながち外れてはいないと思える。

 実際、チェコの政界なんて、裏取引がいくらでも行われているのは、公然の秘密だし、現状を見るとチェコ政府、もしくは大統領と中国の間に裏取引があって、マスクや検査キットは中国から輸入することに決まっているようにしか見えない。ボイテフ氏がフィンランドに大使として向かったのも、チェコでは「トラフィカ(本来の意味は駅などの売店。キオスクのようなものを意味する)」と呼ばれる政治的な裏取引の結果である。
 このトラフィカには、海賊党、オカムラ党を除くすべての政党が手を染めていた、いや現在でも手を染めているから、ANOばかりを批判してもしょうがないし、ANOが既存の正当化しつつあると批判するのである。国会議員や、議員経験者が優先的に、そして特権的に国営企業などの要職について高給を食み、政治家たちがそれを当然のことだとみなしている様には、正直反吐が出る。もちろん直接当然だとは言わないが言動から当然だと考えているのが明らかで、日本の官僚政治家の天下りと比べてどちらがましか考え込んでしまう。

 大学の教授なんかにも妙な特権意識を持っている人がいることを考えると、ヨーロッパに特有の知識人階級のもつ特権意識に、共産党支配下で作り出された党員政治家の特権意識の在り方が混ざってできあがったのが、現在のチェコの政治家などが持つ歪んだ特権意識で、それがチェコの社会を分断し、現在の感染症対策を難しくしていると考えてもよさそうだ。
2021年2月25日24時30分










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