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2021年02月25日

カオスは止まらない1(二月廿二日)



 先週の半ばぐらいだっただろうか。厚生省が布製の普通のマスクでは感染対策に不十分だとして、他人との人間距離が2メートル以上取れない場所では、医療用のFFP2レベルのマスク、もしくはナノ繊維で織られたマスクの着用を義務付けることを検討していると言い出した。現在の感染状況を考えると、ウイルスを遮断する割合の高いマスクが必要だという判断のようだが、問題はマスクの質ではなく、着用しない人が増えていることにあると思うのだが、厚生省の役人達は気づいていない振りをすることにしたようだ。
 厚生大臣自身が認めているように、定められた規制を守らない人が増えていることが、感染者の数が減らない原因になっている。守られない規制など、まじめに守っている人の生活を苦しくするだけで、状況改善の役に立つとも思えない。なすべきは規制の強化ではなく、確実に守らせる方法を導入することである。実際、今回のマスクの条件の強化にも、布製のマスクにナノ繊維のマスクについているマークを刺繍してごまかそうなんて考えている人も多いようだし、マスクをしない人は布でもFFP2でもしないことには変わりはない。

 もちろんまじめに規制を守ろうとする人たちは、去年の春と同様にマスクの確保に走り、先週の金曜日の時点で、FFP2のマスクは品切れというところが多かった。幸いなのはチェコ国内の企業がマスクの生産に力を入れていて、国内の需要はほぼ賄えそうなことである。ただ、政府はそれでも、不良品の割合の高い中国からの輸入にこだわりそうなのが問題で、確かイタリアかどこかで不良品のマスクの多さがニュースになっていたと思うが、自家製の布のマスクのほうがましということにもなりかねない。
 結局、このFFP2のマスクの義務付けは、政府の話し合いの結果、当初噂された月曜でも火曜日でもなく、木曜日からということになったのだが、新たな問題が発覚した。義務化される場所を考えると1年生、2年生が通学している小学校もその対象で、子供たちもFFP2のマスクが必要になるわけだが、本来医療従事者用のFFP2のマスクには子供サイズが存在しないのである。それをどうするかでもめたのも、木曜日からになった理由の一つだろう。

 ハブリーチェク産業大臣が、口にしていた今日月曜日からの小売店の営業再開については、感染状況が全く改善しないことから、行われないことになったのだが、憲法裁判所が政府が1月に出した営業禁止命令を違憲だとする判断を下した。残念ながら裁判所がひよったせいで、これがそのまま命令の解除を意味するわけではないが、余りにも意味不明な、営業できる業種、禁止される業種の分類と、その理由付けが不十分だったことから違憲という判断に至り、今後に向けて改善を求めるということらしい。
 靴屋や本屋は営業禁止なのに、銃砲店や花屋は営業可能というのは、生活必需品を扱う店に限り営業を許可するという本来の方針からは大きく逸脱していたし、スーパー内の靴売り場、服入場なども閉鎖させ、後には子供向けだけなら販売していいと規制を緩和したのも理解不能だったから、この判断には納得できるのだが、政府の政策を変えるところまで行くかどうかはわからない。業界団体からは、違憲の営業禁止命令に従わされた期間は、例年の利益と同じだけの補償を求めるなんて声も上がっている。

 現在の、入店人数の制限という規制が解除されたかのように人がたくさん入っているスーパーマーケットの現状を見ると、小売店の営業禁止を解除した上で、入店人数の制限を厳しく守らせた方が、感染症対策としてましなんじゃないかと思えてくる。おっちゃんの店のような小さな店なら、入店人数を管理するのも簡単だし、買い物客が分散するから、特定の店の混雑も多少は緩和されると思うし、不満のガス抜きにもなるから規制を守る人が増えそうな気もする。
 営業禁止でリフトなどが止まっているスキー場でも、多くの人が集まって、自力で斜面を登ったり、スノーモービルから伸びた紐に数珠つなぎに捉まって引っ張りあげてもらったりして、スキーを楽しんでいたが、混雑ぶりを見ると、人数制限付きで営業させていた方が、いい結果が出たんじゃないかとも思える。サッカーの試合なんかでも、スタジアムの外の中が見えるところにたくさんの人が集まって観戦していることがあるけど、これも中に入れて大きく間隔をあけて座らせた方がましで、マスク着用などの義務も守られるような気がする。

 現在のバビシュ政権は、感染症対策に関して完全に国民の信頼を失っているので、新たな規制を導入したり、規制を強化したりしても、ほとんど意味がないだろう。状況が改善しない理由をお前らが規制を守らないからだと国民のせいにするような政府には、未来はなさそうだ。だからといって野党が政権を取ったところで、状況が劇的に改善するとは思えないのが、チェコの現状である。期待できそうなのは海賊党だけど、市長連合との協力がそこまでうまくいくとも思えないし、市民民主党あたりと連立を組んだら、それはそれでえらいことになりそうである。今の野党の協力関係は野党だからこそうまくいっている部分が多いのである。
2021年2月23日22時。











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