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2020年12月18日

サッカー協会の腐敗続報(十二月十五日)



 以前チェコのサッカー界を裏から牛耳っていたベルブルという人物が逮捕されたという話は簡単に紹介した。容疑は特に下部リーグの審判を買収して、もしくは買収させて試合結果に影響を及ぼしていたというのが中心で、同時にプラハのビシェフラットのチームのオーナーと、下部リーグの審判が何人も逮捕されていた。

 そのベルブル氏の電話が捜査の一環として盗聴されていて、その通話の記録がなぜが漏れてきた結果、元選手でスラビアのGMとして活躍していたネズマルがベルブル氏と何度も電話をしていたことが明らかにされた。本人の話では、年に何回か電話で挨拶を交わすぐらいの仲だというのだけど、チームのGMと協会の副会長で影の権力者が、わざわざ電話して挨拶だけと言う事もあるまい。ベルブル氏のせいでプルゼニュびいきの判定が増えているといわれていたわけだから、スラビアを代表して抗議したりしていたんじゃないかとも想像する。
 元選手でありながらフロントの要職を見事に勤め、リベレツでもスラビアでもチームの強化に手腕を発揮していたネズマルには、協会の運営もできるのではないかという期待もあったようだが、本人がベルブル氏との関係について、自分は灰色の領域に足を踏み入れたとして、協会に入ることについて拒否している。しばらくはサッカーとはかかわらないようなことをいっていたような気もする。残念なことである。

 そして、今度は。現在チェコの審判の中で、国際的な評価が最も高いとされるクラーロベツ氏が、ベルブル氏との電話のせいで年内は審判としての活動を禁じられた。今年の夏のMOLカップの決勝スパルターリベレツの試合を担当したクラーロベツ氏のもとにベルブル氏から二度も電話があって、スパルタに有利な笛を吹くように求められたのではないかという疑惑がかけられているのだ。試合はスパルタが2−1で勝ったし、クラーロベツ氏がスパルタが有利になるようなミスをしたのは確かだけれども、退場にすべき反則を見逃したというもので、こんなミスをなくすためにビデオ審判が導入されたんじゃなかったか。この試合にビデオ審判がいたかどうかは覚えていないけど。
 当然買収を疑われたスパルタ側も、クラーロベツ氏本人も買収疑惑に関しては否定している。正直な話、この試合よりもはるかにスパルタよりの判定がなされた試合なんていくらでもあるし、十年以上前のプルゼニュが台頭する前の時代は、それが日常茶飯事だったことを覚えている。だから一つ二つ怪しい判定があったぐらいでは、買収があったとかさわぐ気にはなれない。審判なんて意図的かどうかはともかくとしてミスするものだし、誤審のまったくない試合なんてほとんどないだろう。

 一番の問題は公式に発表されたわけでもないのに、警察の調書の内容がマスコミに漏れ出すことだと思う。政治家のスキャンダルに関しては、警察内の派閥争いから情報がリークされると言われているけれども、サッカー界の汚職に関して情報をリークする警察の意図は何なのだろう。新聞記者が買収しているという可能性もあるか。警察官を買収して手に入れた情報で、サッカーの買収疑惑を糾弾しているのだとしたら救われんなあ。

 さらに救われないのは、ベルブル氏が逮捕されて、今がチャンスだとばかりに、元代表選手のシュミツルが音頭を取って、元選手たちを中心にサッカー界の腐敗を追放する運動を立ち上げたのだが、それに対する反応がほとんどないことである。ベルブル氏は長年(十年ぐらい?)にわたってチェコサッカー界を裏側から支配してきたのだから、現在のチーム関係者の多くは何らかの関係を持っていて、叩けば埃が出るのだろうけど、ここは多少は身を切ってでも改革に進むべきところではないのか。
 以前からベルブル氏を公然と批判し、退陣を求めていたのは、日系企業がオーナーを務めるテプリツェだけだったのも、多くのチーム、サッカー関係者にとっては、ベルブル氏の存在はある意味で都合のいいものだったという事実を示しているのかもしれない。ファンも一部を除けば、あまり反応していないみたいだし。奴らは自分のチームが勝てば、他はどうでもいいというタイプが多いからなあ。いやそれ以前に、騒げさえすれば、試合の結果なんてどうでもいいというもいるし、救いがたい現実である。
2020年12月16日22時30分。









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