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2020年10月24日

最悪の結果が……(十月廿一日)



 プリムラ厚生大臣が就任して以来、矢継ぎ早に規制が強化されてきてはいるものの、感染の拡大を止められないでいるチェコでは、更なる規制の強化がうわさされていた。最近は政治家達が、日本と同様ロックダウンなる外来語を使い始め、バビシュ首相はロックダウンだけはしないといい続けてきた。それで、毎回以上に長引いて記者会見が予定よりも何時間も遅れて始まることが多いのを揶揄して、実質ロックダウンだけと、ロックダウンといわなくても言いように、どんな別の表現を使うか話し合っているのだろうなんて冗談もとんでいる。
 ここ数週間の新規感染者数の傾向を見ると次のようになっている。週末は検査自体が少なめになるので、患者数も平日よりもはるかに少なくなり、週末でも金曜の残りのある土曜日と比べると日曜日の方がかなり少ない。月曜日は増えるけれども土曜日と近いレベルで火曜日以降ほど多くはなく、日曜と月曜日だけでなく、月曜日と火曜日の間にも大きな差がある。そして火曜日以降は少しずつ増えて金曜日に一週間で最高の数値を記録する。

 今週の月曜日の新規感染者の数は、8000人を越えており、先週の金曜日の数字に比べると少ないとはいえ、月曜日としては過去最高だった。それで急遽政府の話し合いが持たれ、水曜日からマスクの着用が屋外でも義務付けられることになった。そして、月曜日から大きく増えることが予想される火曜日の結果が出る水曜日の朝に、新たな対策、規制を発表することになっていた。
 当初の予定では午前9時半から発表が始まるはずだったのだが、当然その時間が守られることはなく、昼食時にテレビをつけたら12時15分からの予定に変更されていた。これもまた遅れて、実際に発表が始まったのは、12時半を回っていただろうか。バビシュ首相はしばしば長時間仕事をしているという理由で閣僚を称賛し、会議が長いことを自画自賛するけれども、なかなか結論が出ないままずるずる続く会議なんて時間の無駄でしかない。

 ようやく始まった記者会見も、最初にバビシュ首相が話し始めたのだが、正直時間の無駄でしかなかった。決定に至った状況の説明など、最初に結論を言ってからすればいいのに、延々現在の状況やらこれまでの状況やらの説明、昨日までに何度も繰り返したことをさらに繰り返し、唯一新しいことがあったとすれば、それは昨日までしないといっていて申し訳ないという謝罪があったことぐらいである。それも具体的に何をしないと言っていたかまでは言わなかったので、いわゆるロックダウンかなあと推測するほかなかった。
 笑えるのは、いや、ふざけるなと思うのは、このバビシュ首相が延々と言い訳を並べていた時点で、すでにプリムラ厚生大臣がツイッターで新たな規制の内容を発表していたことである。正直、政府の情報をツイッターで垂れ流すような政治家は信用に値しないと思っているのだが、これを規準にするとアメリカのトランプ大統領筆頭に世界は信用に値しない政治家だらけになってしまう。たかだか一企業の提供するプラットフォームを、政治家が情報を垂れ流すことによって優遇するというのは許されるのかね。個人的な感想なり何なりならかまわないと思うけどさ。

 とまれ、プリムラ厚生大臣の発表した明日木曜日の朝から適用される新たな規制は、予想された中でも最も厳しいもので、春の一番規制が厳しかった頃と同等のものとなった。違いは国境の封鎖が行われないことぐらいである。つまりスーパー、食料品店、薬屋、薬局など生きていくため必要なものを取り扱う店を除いてすべての小売店が閉鎖され、不要な外出も禁止される。散歩は可能だが、街をぶらつくのは禁止で公園などに出かける必要があるようだ。
 個人的には、春とは違って職場が出勤を禁じていないので、運動不足解消もかねて、ほぼ毎日行われるオンラインミーティングには職場のPCから参加するつもりである。自宅のインターネットは職場ほど安定しておらず、ズームの画面が固まったりこちらの声が聞こえなかったりすることが多くてストレスがたまるのである。

 バビシュ政権が来年の総選挙で政権を維持できるかどうかは、この規制をクリスマスの準備が始まる11月の終わりまでに解除できるかどうかにかかっているような気もする。チェコの人たちが1年で最も多く買い物をするクリスマス前の時期に、小売店の営業が再開できていなかったら、恐らく廃業が続出してANOの支持者も激減するに違いないと予想しておく。次は海賊党政権かなあ。ちょっと早すぎる気もするけど。
2020年10月22日24時30分。




プリムラ大臣は就任1ヶ月ほどで解任される見通しとなっている。詳細は金曜日の分で。流石チェコだぜと久しぶりに思ってしまった。






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