アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2019年06月25日

ソフトボールでチェコ語の勉強?(六月廿三日)



 プラハとハブリーチクーフ・ブロトの二ヶ所を会場にして行われていたソフトボールの世界選手権が、アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。日本との決勝戦は見ごたえのある投手戦で、日本チームとしては7回裏の盗塁の際の誤審がと言いたくなるところだろうけれども、アルゼンチンは優勝に値するいいチームだった。
 アルゼンチンというとサッカーのイメージしかないので、ソフトボールの大会に出てくること自体が意外だったのだけど、近年めきめきと力をつけて強豪国の仲間入りをして、今大会で初めての優勝を飾ったのだという。これまではメダルも取ったことがなかったというから、初優勝の喜びも大きかったに違いない。

 日本チームも、これまで、銀メダル、銅メダルは取ったことがあるけど、優勝はしたことがないらしいから、準優勝とはいえ選手たちは悔しかったに違いない。8チームからなるグループステージを全勝で、つまりはアルゼンチンにも勝って首位で勝ち抜け、決勝も6回表に同点に追いつかれるまでは勝っていたのだけど、延長に入って3回目の10回表に決勝点を取られてしまった。
 ノーアウト2塁から始まる延長戦の攻撃は、チェコ語では外来語でタイブレイクと言っていたけど、日本語でもそうなのだろうか。ソフトボールの試合が7回までとか基本的なルールは知っていても、延長戦がどうなるとか、選手の交代のルールとか、競技としてのソフトボールについては疎いので、テレビで見ながらよくわからないと頭をひねるシーンが多かった。ルールがよくわからない上に、実況のアナウンサーが選手の名前を間違え、画面の上のカウントの表示が間違っていることも多くて……。アイスホッケーの中継の域まではまだまだを十回ぐらい繰り返したいほどである。

 よくわからないソフトボールの試合のことを振り返っても仕方がないので、中継を見ていた目的の一つであるチェコ語の話しに行こう。外国から入ってきたスポーツなので、日本と同じように英語をそのまま、もしくは微妙に変形させて使っている言葉も多い。ただ、そんな言葉の中にもチェコ語の言葉も使われるものがあって、なかなか楽しいのである。
 たとえば、ストライク、ボールも使うけれども、「dobrý míč/nadhoz」「špatný míč/nadhoz」なんて言葉も聞こえてきたし、ストライク、ボールも、ストライキ、ボーリと複数形にしてしまうのである。この二つは最大でも3ボールにしかならないので、複数一格で済んでいたけれども、三振を意味するストライクアウトは、数が5以上になるとストライクアウトゥーと複数二格に形が変わっていた。こういうのを聞き分けられるかってのも、チェコ語の訓練の目安になる。

 ピッチャーは、「ナドハゾバチ(nadhazovač)」で、「投げる(hodit/házet)」から派生した「nadhazovat」という動詞から作られた動作主になるものを表す名詞である。ただ、よくわからないのは、どうして「nad」という上を意味する接頭辞がつけられたかということだ。ソフトボールは下手投げで、下から上に向かって投げる形になるからかとも考えたのだが、いろいろな投げ方のある野球でも同じ言葉を使っている。
 ソフトボールが野球から派生した競技だということを考えると、むしろ野球の言葉がソフトボールでも使われるようになったと考えたほうが自然である。そうすると野球の投手がマウンドというほかの選手たちよりも高いところにいるから「nad」がつくのかもしれない。「nad」は投げる方角ではなく、位置を示していると考えられる。ただし、この推測が正しいという保証はない。

 もう一つ注目すべきは、語尾の「č」である。この語尾を取って人を表すものとしては、「prodavač(販売する人=店員)」が最初に頭に浮かぶが、人ではなく機械を意味する「vysavač(吸い込む者=掃除機)」なんてものもあるし、昔工場で通訳していたころは自動的に部品を工作機械に送り込むものを「podavač(渡す者)」なんて言い方もしていたなあ。ここまでは基になる動詞が「vat」で終わるものだけだが、それ以外にも捕手は「chytač」だし、「uklízeč(掃除する人)」なんてのもある。こんなことを考えながら見ているから、理解できないことが多かったのかもしれない。

 「ř」で終わる選手を表す言葉もいくつかあって、バッターが「pálkař」になるのは、バットという意味の「pálka」から作られた言葉である。基になっている動詞は「pálit」なのだけど、「打つ」は自分のほうから遠くにという意味の接頭辞を加えて完了態が「odpálit」、不完了態が「odpalovat」になる。これは銃で「撃つ」というときに使う動詞と同じである。名詞の「odpal」は、打球のことかと思ったら、ヒットだった。
 一塁手、二塁手は、塁を意味する「meta」から、「metař」という言葉を使うのだけど、「一」「二」をどう処理しているかが完全に聞き取れなかった。数詞を使って「první metař」「druhý metař」だったかなあ。内野手、外野手は、それぞれ「vnitřní polař」「vnější polař」と呼ばれていた。「pole」は普通は「畑」と訳されるのだけど、スポーツの場合には「フィールド」という意味で使われることもあるようだ。

 細かいところを一つ一つ見ていっても仕方がないので、耳で聞いてぎょっとしたのを挙げておくと、一つはワイルドピッチで、「divoký nadhoz」と言っていた。もう一つは盗塁で、動詞の場合は「ukrást metu」、名詞は「krádež mety」だった。どちらも直訳といえばその通りなのだけど、日本の野球用語のワイルドピッチや盗塁よりも物騒な印象を受けてしまう。それに、アウトから動詞を作って、「vyoutovat」と言っていたのには、思わず笑ってしまった。
 バントについては、今でも、本当にそうだったのか確信が持てないのだけど、「zkrácená hra」と言っていたような気がする。これ、テニスではタイブレイクを意味する言葉だと思うんだけど、あれ、ストップボレーとか、ストップボールとかいうのもこれだったかな。いや、こっちは「zkrácení hry」だったかもしれない。そうするとバントも、「zkrácení hry」かな。こういうのはあいまいにしておいて、次回確認するのがスポーツ観戦の楽しみというものである。

 ところで、開催国の我らがチェコ代表は、グループステージの最終戦のキューバ戦を、劇的なサヨナラホームランで物にして、グループ4位となり、準々決勝に進出した。そこでカナダに大敗したあと、順位決定戦でベネズエラ、オーストラリアに連敗して、最終的には8位に終わった。ヨーロッパチームの中では最上位だから、一応開催国の面目は保ったといえるのかな。
2019年6月24日23時。





【ミズノ Mizuno2OS15000革ソフトボール試合球1ダース単位】【ソフトボール】【ボール】【野球/ベースボール】【送料無料】








この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8917290

この記事へのトラックバック
プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。