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2019年06月03日

シグマ・オロモウツ監督交代(六月一日)



 2018/19シーズンの前半は、いいところがなく降格圏内に低迷していたシグマ・オロモウツでは、冬の中断期間に監督交替の噂もあったのだが、お金がなかったおかげか交替はせず、何とか持ち直して最終的には9位で終わった。秋の低迷を考えたら、望外の結果で、監督を解任しなかった甲斐があったというものである。だから、来シーズンも現在の監督のバーツラフ・イーレクが継続するものだと思っていたら、スパルタに引き抜かれてしまった。
 3位に終わったスパルタでは、国内カップ戦の準決勝でスラビアに完敗したあと監督のシュチャストニーを解任して、来シーズンの監督を探していた。一番の有力候補と言われていたのは、以前からスパルタが監督に迎えようとしてきたプルゼニュの監督を務めるブルバだったが、今回もまた断られたようである。

 以前、スパルタが毎年のように優勝していたころは、選手も監督もスパルタから誘われたら断れないといってスパルタへの移籍を希望し、所属チームも最終的には移籍を認めることが多かった。オロモウツでも2000年代の初めに、就任したばかりの監督がスパルタに引き抜かれたなんてことが起こっていたし、選手の場合にもドイツなどの西のリーグに移籍するためにはスパルタで活躍することが一番の近道だったから、スパルタに有力選手が集まる構図が出来上がっていたのである。
 それが、最近は競争が激しくなかなかチャンスが回ってこない割りに、チームだけではなくファンからのプレッシャーもきついスパルタへの移籍を嫌う選手も増えてきた。プルゼニュとスラビアというスパルタと成績面だけではなく経済面でも対抗できる存在が出てきたこともその理由の一つになっていて、選手争奪戦でスパルタがまけることも増えているのである。

 監督のほうも、プレッシャーは選手の比ではないわけだし、他のチームよりも与えられる時間は短いしで、スパルタが求める人材で、快く引き受けてくれる人がいなかったのか、シュチャストニー解任直後には新監督を決めることができず、シーズンを暫定監督で終えることになった。そこで白羽の矢が立ったというか、火中の栗を拾うことになったのが、かつてGMを勤めていたフジェビークに引っ張られてスパルタでコーチを務めていたこともあるイーレクだったのである。
 かつてスパルタで仕事をしていたという過去があるイーレクにとっては、スパルタから誘われたら断れないというのが今でも有効だったのだろう。引退してGMを務めるロシツキー直々に声をかけたというから、それも断れなかった理由だろうか。シグマ・オロモウツとしても引き止めることは諦めて、移籍金や若手有望選手の獲得など、早々に条件闘争に切り替えたらしい。

 それはともかく、イーレクがスパルタで成功できるかどうかは、どれだけ時間が与えられるかによって変わるだろう。シグマの監督になったときも、ぼろぼろだったチームを立て直すのに半年以上の時間が必要だったのだ。今シーズンも前半は不調から脱することができなかった。二、三試合連敗しただけでも解任の噂の出るスパルタでどこまで頑張れるのか。
 もう一つ気になるのは、補強が下手なことで、話によるとどの選手を獲得するかは入念な調査をした上で決めているらしいが、そのわりには中途半端な使えない選手を取ってくることが多い。その結果、ユースの選手を引き上げて戦力することがなくなり、去年の秋なんかはチームに閉塞感が漂っていた。Aチームの監督になる前は、U-19のチームの監督を務めていたはずなので、若い選手の抜擢を期待したのだけど、就任後3年半の間にほとんどなかったといっていい。
 スパルタが強くないとリーグが面白くないと言うのは、一定の真実ではあるし、オロモウツから行くわけだからイーレクには頑張ってほしいのだけど、あまり期待できないような気がしてしまう。いい意味で予想を裏切ってくれることを期待しよう。

 さて、監督を失ったシグマでは、直ぐに代役を見つけた。かつてオロモウツで選手として活躍したラドスラフ・ラータルである。ラータルというと1990年代のドイツリーグを追いかけていた人なら懐かしく思い出すかもしれない。たしかシャルケで長年にわたって活躍し、チェコ代表が準優勝した1996年のヨーロッパ選手権でも主力の一人として活躍したはずである。
 その後、2000年代の初めにオロモウツに戻ってきたのだがあまりぱっとせず、直ぐにオストラバに移籍し、リーグ優勝を果たしている。監督として仕事を始めてからは、最初はチェコの2部で監督をつとめ、2012年にバニークの監督を務めた後は、スロバキアやポーランドで監督として活動していたようである。

 監督としては、イーレクよりも経験がありそうだし、期待してもいいのかな。若手を積極的に起用して育ててくれると多少負けが込んでもファンとしては将来に希望が持てて嬉しいのだけど。最近アンダー世代のチェコ代表にオロモウツの選手がほとんどいなくてさびしい思いをしているのである。昔は、A代表にまで上り詰める選手はそれほど多くはなかったけど、下の世代の代表だと一大勢力だったのになあ。
2019年6月2日24時。











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