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2019年05月17日

三格を取る前置詞➂(五月十五日)



 三回目は、セットで覚えておくといい二つの前置詞から始めよう。「おかげで」という意味の「díky」と、「せいで」という意味の「kvůli」である。チェコ語での使い分けも、ほぼ日本語のものと重なるので使いやすい。出た結果をありがたいと思っているときには「díky」、迷惑だと思っているときには「kvůli」を使うのである。
 だから同じ「日本に行った」でも、

 ・Díky kamarádovi jsem jel do Japonska.
 ・Kvůli kamarádovi jsem jel do Japonska.

 の二つでは、意味が変わってしまうのである。日本人なら、ありがたいという気持ち、迷惑だという気持ちを強調するために、ちょっと付け加えたくなる。

 ・Díky kamarádovi jsem mohl jet do Japonska
  友達のおかげで日本に行くことができた。
 ・Kvůli kamarádovi jsem musel jet do Japonska
  友達のせいで日本に行かなければならなかった。

 チェコ語では特に気にしないようだけど、日本語で「友達のおかげで/せいで日本に行った」と言われたら、違和感は禁じえないはずである。

 この二つの前置詞の使い方の説明は以上でお仕舞と言っていいぐらい日本人にとっては使いやすい(すくなくともそう信じられる)言葉なのだが、特筆すべきこととしては、「to, že」との相性が非常にいいことだろうか。連体修飾節を使って「〜したおかげで」とか、「〜しないせいで」なんて表現が簡単に使えてしまう。もちろんこの二つの前置詞の後ろでは「to」を「tomu」にするのを忘れてはいけない。

 ・Díky tomu, že se tyto dvě předložky dají používat stejně jako v japonštině, …
 ・Kvůli tomu, že se tyto dvě předložky dají používat stejně jako v japonštině, …

 この二つの前置詞は日本語と同じように使える「おかげで」、間違いにくいとか、この二つの前置詞は日本語と同じように使える「せいで」、ついつい濫用してしまうなんてことが、この二つの前置詞の「おかげで」言えてしまうのである。
 なぜか、この二つのうち「díky」は、大学書林の『現代チェコ語日本語辞典』には立項されていないのだけど、どちらも同じように重要でよく使う言葉である。ただ、師匠が言っていたのだが、チェコ人の中には、最近「おかげで」といういい意味の場合にも、「kvůli」を使う人が増えているらしい。外国人は真似してはいけないと師匠は付け加えていた。だから、自分では絶対にそんな使い方はしないのである。チェコ語がここまでできるようになったのは、ひとえに師匠の「おかげ」である。

 さて、その辞書に出てこない「díky」だが、しばしば「děkuji」の代わりに使われている。「děkuju ti」というような場面で、単に「díky」だけで済ませてしまうのである。人によっては単数形に見える「dík」を使うかな。
 実際の語源なんてことは知らないけれども、これは感謝を表す名詞「dík」の複数七格が前置詞化したのが「díky」だと考えていいのだろうか。そうすると、「kvůli」は、「k + vůle(意志)」だろうか。前者はともかく、後者は意味が通らない気がする。名詞の七格が前置詞的に使われているものとしては、二格を取る「pomocí(〜の助けで/おかげで)」があるのだけど、「díky」もそうなのだろうか。よくわからん。


 考えても仕方がないので、他の三格を取る前置詞を紹介だけしておく。どちらも自分では使わないけれども、使われたら理解はできるというレベルの前置詞である。
 一つ目の「vůči」は「(人)に対して」という意味で、もう一つの「navzdory」は、副詞的にも使え、意味は「〜に反して/に関わらず」である。前者は、普通に三格で済む場合が多いし、後者は「i když」を使った節で代用できるので、自分では特に後者は絶対に使わない。
 前者を使うのは「chovat se」と組み合わせる場合ぐらいである。

 ・Musím se vůči čtenářům zdvořile.
  読者に対して礼儀正しくふるまわなければなりません。

 とかね。
 他にもあるかもしれないけど、思いつかないので、三格を取る前置詞についてはこれでお仕舞ということにする。次にチェコ語について書くのは、所有形容詞かな。
2019年5月15日23時。












タグ:前置詞 三格
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