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2019年04月19日

チェコ政界事情(四月十七日)



 かねてから噂のあった内閣改造が行なわれた。バビシュ首相は社会民主党の閣僚に、いかに不満があったとしても、手を出す気はないようだから、改造の対象となったのはANOが推薦した閣僚だけである。閣外に去った大臣の顔ぶれも噂の通りだった。

 一人は問題発言と行動を繰り返して立場を悪くしてきたマルタ・ノバーコバー産業大臣で、やはり中国大使の要望に応えて台湾代表を排除したことへの批判が強く、バビシュ氏もかばいきれなくなったようで、解任と言ってよさそうである。繰り返しになるけど、大統領を筆頭に政治家も財界人も中国共産帝国に媚を売りまくっているチェコにおいて、自らの過去を省みた上で、ノバーコバー氏の行動を批判できる政治家はほとんど存在しない。
 バビシュ首相自ら先日中国が旧ユーゴスラビアのどこかで開催した会合に出席していた。中国への輸出やチェコ企業の中国進出だけでなく、中国の企業にチェコ国内の高速道路や鉄道などのインフラ整備も任せたいなんてことを言っていたけれども、正気を疑う発言である。ポーランドで2012年のサッカーのヨーロッパ選手権開催に向けて、高速道路の建設を中国企業に任せた結果、人が足りないとかあれこれ問題が発生して契約解除になったとか、チェコでもどこかの町で広場の復旧工事を中国企業に落札されて手抜き工事をやられたなんて事例があるんだから、もうちょっと慎重になったほうがいいじゃないかねえ。ダボハゼみたいに中国が投げる餌にとびついていると足元を見られることになりそうである。

 二人目は解任というよりは辞任に近かったようだが、運輸大臣のテョク氏が閣外に去り、同時に下院議員も辞任した。本人の話ではテョク氏が運輸大臣にあるせいで儲けられなくなっている連中の「テョクおろし」に抵抗する気力がなくなったというのだけど、中国企業に高速道路や鉄道の整備を任せたい勢力からの圧力でもあったのかねえ。この運輸大臣は、誰が務めても問題ばかりの役職だから、交代しても劇的な改善は望めないと思う。
 辞めた(辞めさせられた)二人の大臣の後任は、どちらも政治家ではなく民間出身の人のようだ。この辺のためらいなく、政治家を無視して民間人を抜擢するところが、政界にしがらみのないANOの強みであり、同時に既存政党に警戒されている、もしくは毛嫌いされている理由の一つになっている。普通は議員になってから大臣になるところを、大臣になってから次の選挙で国会議員になるという逆の順番になっている人が多いのが、政界のエリートとしては許せないのだろう。

 そのバビシュ首相なんだけど、例の「コウノトリの巣」事件に関して、警察が一通りの捜査を終え、検察に起訴するように求めたらしい。これは日本の書類送検にあたるのかな。とまれ、バビシュ首相は、相変わらず仕組まれた捜査で、捜査対象になっている当人よりも、マスコミが先に情報を手にしているのがその証拠だとか言っている。
 水掛け論というか泥かけ論というか、この事件にはチェコの政界のどうしようもなさが、あらゆる面で反映されているのだけど、EUも余計な口出ししそうだし、解決されることはなさそうな気がする。ぎりぎりまで結論が出ないまま引っ張って、任期終了直前にゼマン大統領がこの事件に関して恩赦を発してすべてに幕を引くなんてシナリオもありそうだ。

 一方、先日市民民主党を追放されたバーツラフ・クラウス氏は、国会の教育審議会の委員長(この前は副と書いたかもしれない)を務めているのだが、市民民主党は、予想通りこの役職は市民民主党のものだということで、追放したクラウス氏の解任に出た。審議会内の解任に関する投票では秘密投票だったせいで、造反者が出てクラウス氏の解任は認められなかった。
 そこで市民民主党は、秘密投票になる審議会での解任を諦め、公開投票で議決が行なわれる本会議での解任の議決に持ち込んだらしい。この辺の事情がいまいちよくわからないのだけど、結局解任されることにはなったようだ。ただ、市民民主党が後任に推しこもうとしていた人物の就任が認められなかったとかで、現時点ではいまだに委員長ということになるのだとか。よくわからん。
 とまれ、大切なのは公開での投票だったにもかかわらず、市民民主党の中から一人とはいえ造反者が出て、提案に反対の票を入れたことだ。その女性議員は課院内の市民民主党会派を脱退する以降もあるらしい。これに対する党首のフィアラ氏の発言がまたなんとも共感の餅国悔いはない話し方でこれでいいのかと思わされた。
 眠いので中途半端だけどこれでおしまい。
2019年4月18日24時。










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