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2019年04月20日

スラビア大健闘(四月十八日)



 久しぶりにヨーロッパのカップ戦で上位に進出したスラビア・プラハが、準々決勝でチェルシーと対戦した。スラビアとしてはホームの試合で満席を期待できる最高の対戦相手だったのだが、一つ前の試合でのファンの愚行によって、先週行なわれたエデンでの試合はスタジアムの一面が閉鎖されることとなった。
 チェコのチームがイングランドやスペインなんかの超強豪チームと対戦すると一方的な展開になって、守りを固めようとしても失点を重ねて、ボロ負けすることが多いのだけど、今回のスラビアは頑張った。チェコのチームらしくなく、ボールを持った相手を必要以上に恐れることなく、相手陣内から追い掛け回しボールを奪いにかかり、チェルシーの選手たちに自由にプレーさせなかった。代表にもボロ負けしてもいいから、こんな積極的な守備を見せて欲しいと思うのは、チェコ人ではないチェコファンだから考えることなのだろうか。

 プラハでの初戦は、チェルシーの選手たちがスラビアを舐めていたおかげもあるのだろうけど、ほぼ完全に守りきれていた。中盤の守備の中心ソウチェクを出場停止で欠いていただけに、予想外の好結果だった。問題は攻撃で、相手のボールを奪うところまではうまく行っても、その次のバスがパスにならなかったり、ペナルティエリア近くまではボールを運べても、そこでボールを奪われたり、パスが通らなかったりで、得点できそうな気配はほとんどなかった。
 最終的には、終盤に一瞬の隙をつかれてゴールを決められて、0−1で負けたけど、チェルシー相手に互角に渡り合っての惜敗だから、ほめるしかない。正直中国資本の手に落ちた今のスラビアは、オーナーのトブルディークも気に入らないし、あまり応援する気にはなれないのだけど、こういう試合を見せられると、経営陣とチームは別に考えたほうがいいような気もしてくる。
 オロモウツのファンとして嬉しかったのは、ソウチェクの欠場で出番が回ってきたシェフチークが活躍したことである。オロモウツで若手選手が次々に出てきていた頃の選手の一人で、うまさは十分以上にあるけど強さがないなんて批判されていたのだけど、リベレツでのプレーを経て、スラビアで才能を開花させつつあるようだ。そして、このシェフチークの初戦での活躍が、第二戦への伏線だったことには全く気づかなかった。ソウチェクが帰ってきたら、先発から外されるものだと思っていたし。

 ロンドンでの第二戦は、プラハでの試合とはまったく違った展開になった。スラビアの選手たちは同じように前からプレスをかけていったのだけど、どこかかみ合っておらず、開始早々から失点を重ねて、15分ぐらいで0―3と大惨敗しそうな展開になった。これはチェルシーが本気になったというのもあるのだろうけど、スラビア側の守備がツォウファルが使えなくなったことで、普段とは違う3バックになっていたのも大きい。二試合を通じて監督の最大の失敗だったのだけど、前半の間にディフェンスの構成を組み替えることに成功したのが、後半につながった。
 0−3になってもスラビアは守りに入らず、2000人ほど駆けつけたらしいファンもめげずに応援を続けていた。その甲斐あって、コーナーキックからソウチェクのヘディングで得点を挙げて1−3。逆転は無理にしても同点までならいけるかという期待が高まったのだけど、その直後にまた失点して1−4となって、そのまま前半が終わった。他のチェコのチームよりははるかにマシとはいえ、スラビアとチェルシーの選手では、肝心なところでのプレーの精度に大きな差があった。その差がそのまま前半の点差につながった印象だった。
 今回は素晴らしかったスラビアファンは、5点目を取られれてもいいからもう1点とれ的な応援をしていたらしい。ファンにとってはチェルシーとの試合を自分の目で見られるだけでも大満足で、勝敗は二の次、三の次だったようだ。しかもスラビアがずるずるとドン引きするのではなく真っ向から勝負を挑んでいるのだから、どんなに点差が開いても気にもならなかったに違いない。

 後半に入るとチェルシーのペースが落ちたのと、スラビアのディフェンスラインが整備されたのとで試合が落ち着き、なかなか点の取れそうなチャンスが来なかったのだが、シェフチークがやってくれた。ペナルティエリアのちょっと外側から二本連続でシュートを決めたのだ。ゴールの両サイドに打ち分けた二本のシュートは、どちらも目を見張るような見事なシュートだった。これで3−4。後1点で同点である。
 同点にするチャンスはあった。これもまたシェフチークでハットトリックのチャンスだったんだけど。カウンターから抜け出したズムルハルが左サイドからゴール前に送ったパスが、走りこんだシェフチークに通って、ダイレクトでシュートに行ったところまでは完璧だったのだが、そのシュートが不発で前に飛ばなかったのだ。こぼれ玉も拾うことができずに、最大のチャンスを逃してしまった。
 これでスラビアに向かっていた流れが止まってしまって、あとはほとんどチャンスもないまま試合終了。二戦合計で3−5でスラビアの敗退が決まった。それでも負けてなお大満足という感じである。試合開始直後はいったい何点差になるんだろうと思ったのだけどね。スラビアはヨーロッパリーグのグループステージでは、最初から守りを固めるつまらない試合を連発していて勝っても不満の募る試合が多かった。あれは確実に勝ち抜けるための戦い方だったのかねえ。

 スラビアには今シーズンの経験を生かして、来シーズンは更なる活躍を期待したいところなのだけど、スラビアだけでなく代表の中心選手にまで育ったソウチェクをチームに残せるかどうかが課題だなあ。今のスラビアには絶対に欠かせない選手だし、簡単に代役が出てくるとも思えない。
 とまれ、今年のヨーロッパリーグは、引退するペトル・チェフのための大会となるように、かつて守護神を務めたチェルシーと、現在所属するアーセナルの決勝で、アーセナルが優勝することを願っておこう。
2019年4月19日23時。









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