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2019年03月09日

バビシュ首相訪米(三月七日)



 サッカーのヨーロッパリーグのスラビアの試合を見ようと思っていたのだが、バビシュ首相が、アメリカのバビシュこと、トランプ大統領にホワイトハウスに招待され、会談直前のバビシュ首相のようすを伝えるニュースを優先してしまった。チェコの首相がホワイトハウスに招待されるのは、1993年のビロード革命以後これが6回目ということで、回数が少ないからどうしてもチェコにとっては大々的な政治的なイベントになってしまう。

 実はゼマン大統領もトランプ大統領側にホワイトハウス訪問を持ちかけているけれども、現在のことを実現しておらず、今後も実現しそうにないと言われている。これは、ゼマン大統領がロシアより中国寄りの立場での発言を繰り返しているのが、トランプ大統領の気に染まないのだろうか。今回トランプ大統領がバビシュ氏と会談を持ったのも、近年チェコやポーランド、ハンガリーなどのチェコで言う中欧諸国の間でロシアと中国の影響力が高まりつつあるのを防ぐ目的もあるらしい。
 バビシュ氏の前か後にはポーランドの大統領とも会談する予定だし、すでにオーストリアの首相とも会談しているはずである。ハンガリーのオルバン首相はどうだったのかな。反政府活動のすべてはハンガリー系アメリカ人の実業家ショロス氏の陰謀だと主張してしまうオルバン氏をアメリががあえて招待するかと考えると疑問ではある。

 バビシュ首相とトランプ大統領の会談、それに続く両国代表団の交渉でどのような話が出され、どのような決定がなされたのかについては、正直あまり関心はない。むしろ、会談が3月7日という日に行われた理由が気になる。この日は、マサリク大統領の誕生日なのだ。つまりこれは、トランプ大統領がチェコの首相にかなりの政治的な配慮を行った結果だと考えていいのだろうか。マサリク大統領もアメリカにわたって、当時のウィルソン大統領との知己を得ることで独立実現に近づいたのだったし。そんなトランプ大統領の配慮に、バビシュ氏がお土産としてチェコから持参したのは、拳銃CZ75のチェコスロバキア独立百周年を記念した特別シリーズのうちの一丁らしい。
 現実にはチェコ側からこの日の会談を要望したと考えるのが正しいか。バビシュ首相はアメリカとチェコの関係を新たに作り直すなんてことを言っているから、自らをマサリクになぞらえているのかもしれない。そんなバビシュ首相とトランプ大統領の関係がどうなるかはわからないけど、ニュースでアメリカの雑誌によればバビシュ首相の資産の方が大きいらしいから、それがトランプ大統領の気に入らないなんてことはありそうな気もする。

 ちなみに、バビシュ首相は、トランプ大統領がホワイトハウスに招待した最初のチェコ人というわけではない。バビシュ首相以前に少なくとも一人のチェコ人がホワイトハウスを訪れ、例の暖炉の前の黄色い椅子に座って二人で握手をしている。それはチェコスロバキアのゴットバルドフ(現ズリーン)出身だった最初の奥さんのお母さんである。
 トランプ大統領はこの最初の奥さんの家族を大事にしていたようで90年代の初めには、父親か祖父の葬式にわざわざチェコまでやってきて、ズリーンで葬式に出た後、近くのスルショビツェにあった山荘に宿泊したらしい。その山荘はすでに営業をやめて取り壊されているという落ちは付くのだけど、このときの縁をつなぎ続けているようだ。ちょっと意外なトランプ大統領の一面である。

 さて、これまでホワイトハウスに招待されてアメリカの大統領と会談を持ったチェコの首相は、90年代のクラウス首相とゼマン首相、2000年代に入ってシュピドラ首相とトポラーネク首相、そして前回2011年にオバマ大統領と会談したネチャス首相ということになる。これまでの5人がいずれも市民民主党か、社会民主党の出身で、バビシュ氏はこの2党以外で初めてアメリカの大統領と会談した首相であると書いて、首相自体が、暫定政権を除けば、この二党以外から出るのが初めてだったことを思い出した。

 逆にアメリカの大統領がチェコを訪問したのは、90年代のクリントン大統領と、オバマ大統領の二人だけだろうか。ハベル大統領と仲がよかったらしいクリントン大統領は、招待されたプラハの飲み屋でジャズの演奏をするなど大はしゃぎで大きな印象を残したし、オバマ大統領もプラハでの美しい演説で世の人の感動を呼んだ。ただ特にオバマ大統領は、言葉の使い方は上手だったし、発言はきれいで非の打ちどころはなかったけれども、実際の行動には疑問符がつくことも多かったし、それがトランプ大統領を生み出す一因となったと言ってもいい。
 そうなると気になるのは、今回のバビシュ首相のホワイトハウス訪問の返礼としてトランプ大統領のチェコ訪問が実現するかどうかである。プラハすっ飛ばして元の奥さんの縁者が住んでいるズリーン直行したりしたら、ちょっと高く評価してしまいそうである。
2019年3月8日22時35分。













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