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2018年11月21日

人称代名詞の格変化一人称(十一月十六日)



 最近調子にのって仮定法の使い方とか書いてしまったけれども、よく考えてみたら、その前に人称代名詞や数詞など片付けておくべきことがいくつもあるのだった。人称代名詞は、これまでほとんど説明もせずに例文なんかに使ってきたし、問題ないのかもしれないが、自分の復習もかねて、まとめておくことにする。いちいち言い訳をしないと始まらないのは、最近のよくない傾向だなあ。

 チェコ語の一人称単数の人称代名詞は「já」で、複数は「my」である。単数の格変化を示すと以下のようになる。

 1 já
 2 mne / mě
 3 mně / mi
 4 mne / mě
 5 já
 6 mně
 7 mnou

 不思議なのは、格変化をさせると語幹に「m」が出てくることで、これは所有を表す「můj」の場合も同様なのだが、「m」は一格が「my」である複数にこそふさわしいのではないかと、ついつい論理的に考えてしまうのだけど、こんなところに意味や論理を求めても意味がないのが語学というものである。「my」を格変化させたり、所有を表す形にするとちょっと、文字が短くなって語頭に「n」が登場する。
 「já」の格変化は、一見してわかるように、1格と同じ5格、7格以外では、必ず「mě」「mně」という表記は違うけれども発音は同じという形が出てくるから、書くときはともかくしゃべるときには、とりあえず「ムニェ」と言っておけばほとんど問題はない。いや、ちょっとはあるけど。

 2格は「mě」「mne」という二つの形がある。書いてしまえば「mě」のほうが短いけれども、発音する場合の長さは同じである。だから、二格を取る、動詞「zeptat se」「bát se」などと組み合わせる場合にも、前置詞「od」「bez」などと組み合わせる場合でも、どちらを使っても問題ない。ただ、誰かが「mne」を使うのを聞くと、おっと思ってしまうから、一般的には「mě」が使われるといってもよさそうである。個人的には「mne」はちょっと堅苦しい印象を与えると理解しているので、ここぞというときにしか使わないようにしている。
 2格に関しては、普通の名詞の2格とは違って、所有を表すことはできないことは覚えておかなければならない。人を表す名詞の多くは、2格で名詞の後ろからかけるという方法と、名詞から所有を表す形容詞的な言葉を作って名詞の前からかけるという二つの方法で、所有を表すことができるのだが、人称代名詞は後者の方法しか使えない。その所有を表す形が「můj」で、形容詞と同様に後にくる名詞の性、数によって格変化させなければならない。

 3格は「mi」と「mně」だが、この二つには明確な使い分けがある。本来の三格、動詞と結びついて「私に」という意味で(日本語に訳すと変わってしまうものも多いけど)使う場合には、原則として「mi」を使い、文の中で二番目の位置に置かなければならない。「mně」を使うのは、強調のために文頭に出すような場合だけである。「それちょうだい」は強調前と後で次のように変わる。

 Dej mi to.  → Mně to dej.

 それから前置詞を付ける場合にも、「mně」を使わなければならない。3格をとる前置詞で私と一緒に使いそうなものといえば、「k」「kvůli」などがよく使われる。また三格の「ムニェ」を書くときには、この発音の一般的な表記である「mě」ではなく、「mně」と書くことに注意しなければならない。「mě」では2格か4格になってしまう。

 4格は二つの形も、その使い分けの必要がない点でも2格と同じである。つまり、人称代名詞「já」の格変化は、男性名詞活動体の格変化に準ずるのである。かつて、1匹の蚊と100人の女性を合わせて主語にすると動詞は男性複数形になると言ってチェコ語を男尊女卑的な言葉だと主張したアメリカ人のチェコ語学者のことをちょっと紹介したが、この人称代名詞の単数の格変化もチェコ語が男性形を元にした言葉だという証拠になるかもしれない。

 5格は、一応1格と同じということになっているけれども、自分で自分に呼びかけるという状況があまり思いつかない。二人称ならありそうだけど、1格と取るか、5格と取るか、微妙な感じもする。
 6格は、男性名詞活動体と同様、3格と同じ形になる。ただし常に前置詞とともに使うのが6格なので、「mi」は存在せず、「mně」だけである。話すときよりも書くときに表記に気をつけなければならないのも3格と同じ。
 7格は「mnou」で、「ou」という典型的な単数7格の語尾である。女性名詞と男性名詞活動体の一人称単数が「a」で終わるものがこの語尾を取る。

 全体を通しての注意点は、前置詞とともに使うときのことで、前置詞ともに使う形はすべて発音上は「mn」と二つの子音が連続する形で始まる。そのため、母音で終わる「kvůli」などの場合には問題ないのだが、子音のみ、もしくは子音で終わる前置詞の場合には、末尾に「e」が追加されることになる。「beze mě」(2格)、「ke mně」(3格)、「přede mě」(4格方向)、「ve mně」(6格)、「se mnou」(7格)といった具合である。

 単数と比べると複数の変化は、それぞれの格にひとつの形しかないこともあり簡単である。

 1 my
 2 nás
 3 nám
 4 nás
 5 my
 6 nás
 7 námi

 3格、7格あたりには女性名詞硬変化の複数変化の影響が見て取れる。それよりも大切なのは、2格、4格、6格が同じ形「nás」になることである。またこれは所有を表す「náš(私たちの)」と似ているので書き間違い、言い間違いに注意しなければならない。「ナース」と「ナーシュ」って意外と言い間違えてしまうんだよなあ。書くときも、しばしばハーチェク落としがちなのである。
 次は二人称の人称代名詞の格変化である。
2018年11月17日17時45分。








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