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2018年03月08日

管理栄養士という職業

健康志向のブームが来て、メディアにも管理栄養士が多く出てくるようになりました。
管理栄養士の活躍の幅が広がって、私も管理栄養士として嬉しく思います。
やっぱり管理栄養士って職業は、「誰かのためになる仕事をしたい」という方が向いていると思うんです。
人の笑顔をみるために、国家試験合格したから終わりという訳ではなく、
切磋琢磨してプロの管理栄養士を目指して欲しいと思います。

私も管理栄養士になる前より管理栄養士になってからの方がずっと勉強しています。
国家試験の合格はゴールではなくスタートということをぜひ頭においておいて欲しいと思います。
知識を習得することで、プライドを持って働くことが出来、仕事が楽しくなり、
人の役に立つためにもっと勉強したくなり…という良い循環になります。
この記事を読んでいただいている皆さんにも、
ぜひ管理栄養士という職業にプライドを持って楽しく働いて欲しいと思います。

2018年03月07日

病院で勤務する管理栄養士を目指す方へ

今日は、私が病院で勤務するにあたり感じたことをお話したいと思います。
病院で働く場合は、国家試験の臨床栄養学程度の知識では足りません。
日本糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療法士などの資格取得を通して、
知識を深める必要がありました。
そして、病院の管理栄養士は栄養指導を行うことが多いので、
栄養指導における患者さんの心理についても深く学ぶ必要が出てきます。
また、管理栄養士は医学に関する専門用語を学ぶ機会がなく、
他のスタッフと同等に会話をするのが難しい傾向にあります。
病院で働くスタッフの中で一番医学の知識がないのは管理栄養士と言ってもいいと思います。
そのため、分からないことは自分で調べたり、上司に聞いたり、
詳しく知っていると思われる他の医療スタッフに聞いたりして、
分からないことを分かるようにする貪欲さも持ち合わせている必要があると思います。

病院を目指している管理栄養士の方の相談であれば、
いつでもお役に立てるかと思います。
不安なことがあればどうぞご質問ください!

2018年03月06日

管理栄養士として今後どうするのか…

管理栄養士を目指したきっかけは?
管理栄養士になったらどうなりたいか?
皆さん今後について考えていると思います。

管理栄養士は幸いなことに就職する分野が沢山あります。
病院、保健所、学校、保育園、老人ホームなど、様々な施設で多くの管理栄養士が活躍しています。
それゆえ、国家試験で学習した内容は広く浅く感じることと思います。
実際働き出すと国家試験の内容とは無縁だったり、知識が足りなかったりすることが多いと思います。
その都度学習して自分のものとし、
その分野でのプロフェショナルな管理栄養士を目指して欲しいと思います。

私は病院でしか勤務経験がないので、他の施設のことは分かりませんが、
病院の管理栄養士については次回お話したいと思います。

2018年03月05日

試験翌日…自己採点してみましょう。

試験が終わってもこのブログを見て頂いてありがとうございます!

昨日は寝れましたか?
私が試験を受けた時は、次の日はとりあえず寝た記憶があります。
試験が終わったとたんに全身の力が抜けて、
試験前はこんなに重い荷物を背負っていたものかと自分で驚いたのを覚えています。
皆さんもとりあえず達成感ですっきりしているのではないでしょうか。

本日には模範解答が次々と公開されます。
下に代表校の模範解答が見れるページをご紹介しておきます。
予備校によって多少模範解答が異なりますが、概ねの正答率が分かるはずです。
自己採点してみたい方はぜひ試してみましょうね!

〇東京アカデミー
http://www.tokyo-ac.jp/
速報は3月5日の17:00に公開予定です。

〇SGS
http://sgs.liranet.jp/sgs-blog/6699
登録後、解答速報が確認できます。
速報は3月5日の夜に公開予定です。

2018年03月04日

試験お疲れ様でした(*^-^*)

試験本当にお疲れ様でした。
終わった瞬間、肩の荷が下りませんでしたか?
今まで一生懸命頑張り、プレッシャーと必死に戦って勉強して来た証拠だと思います。
長い闘いだったと思いますが、本当にお疲れ様でした。

さてさて、合格発表日ですが、
毎年5月だった合格発表も、今年から試験日の繰り上げによって早まります。
これで、就職の内定が決まっている方も入職前に結果が分かりますね。

合格発表に関して厚生労働省のホームページでは、以下のように記されています。

「合格者は、平成30年3月30日(金曜日)午後2時に厚生労働省及び5(2)ウに掲げる事務所にその受験地、受験番号を掲示して発表する。
なお、合格者には、厚生労働省から合格証書を平成30年3月30日(金曜日)に投函し郵送により交付する。」

5の(2)のウとは↓

ウ.受験に関する書類をやむを得ず直接持参する場合の提出場所は、下記に掲げる事務所とし、
 受付時間は、アの期間中毎日(土曜日、日曜日その他の行政機関の休日を除く。)
 午前9時から午前12時までと午後1時から午後5時までとする。
北海道 ランスタッド・札幌オフィス 国家試験係
宮城県 ランスタッド・仙台オフィス 国家試験係
東京都 ランスタッド・首都圏プロセスセンター 試験監督事業部国家試験係
愛知県 ランスタッド・名古屋オフィス 国家試験係
大阪府 ランスタッド・難波オフィス 国家試験係
岡山県 ランスタッド・広島オフィス 国家試験係
福岡県 ランスタッド・福岡オフィス 国家試験係
沖縄県 人材派遣センターオキナワ 国家試験係

詳細は、厚生労働省のホームページをご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kanrieiyoushi/

皆様の元に良い結果が届きますように心から祈っています!!

2018年03月03日

いよいよ明日!

国家試験のいよいよ明日となりました。
最後の追い込みの勉強までやりきることができましたか?

私もこのブログを始めて、国家試験が近づくにつれて見ていただく方がどんどんと増え、
ブログを続けるモチベーションにつながりました。
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。

ここでご紹介した勉強法が実際の勉強を進める参考になったり、
ご紹介した問題が本試験に出題されればこれ程嬉しいことはありません。

最後に…
「とりあえず悩んだ時は消去法」です。
なかなか自信を持って「これが正解」と言えるのは難しいので。
きっと、最後の二問程度で悩むと思います。
学習していた内容とは少し捻りがきいていて、出題内容と結びつかないこともあるでしょう。
でもちょっと待ってください。
ちょっと紐解いて考えてみると必ず今まで学習して来た内容と結びついているものです。

あと大事なのが、「時間配分」です。
これを誤ると、とーっても勿体ないことになってしまいます。
午前の部は150分で99問、午後の部は155分で101問回答しなくてはなりません。
午前の部の場合、見直しに20分かけるとして、130分で99問回答する…
単純計算で、1分20秒(80秒)程度で1問回答することになります。
午後の部の場合、見直しに20分かけ、135分で101問回答する…
単純計算だと、午前と同じ1分20秒(80秒)程度で1問回答になりますが、
応用力試験(20問)は他の問題よりも回答に時間を要しますので、
応用力試験以外の教科は1分(60秒)を目安、応用力試験は2分半(150秒)を目安にすると良いでしょう。
(これで、単純計算で131分で回答可能)
午後の科目は、午前の科目に比べて回答に時間を要さない科目が多くなっていますので、
この目安時間で回答は可能だと思います。

問題を読んで即回答出来る問題や、時間を要する問題様々だと思いますが、
上記の時間を回答の参考にしてください。
上記の時間を過ぎてしまいそうであれば躊躇せずに次の問題にいきましょう。
この際、後から回答するのを忘れないで下さいね。
選択式なので、自信がない問題でも必ず回答を埋めてくださいね。
まぐれでも正解ということも無きしもあらずです。

そして、試験会場につくと、多くの受験生が待機しています。
受験生は最後の1秒までという考え(?)で参考書を開いて勉強しています。
この時、この雰囲気に飲み込まれないことが大事です。
(私は試験直前には問題集は開かずに、気持ちを落ち着かせて試験に臨むことに集中していました。)
この時何よりも大事なのは「最後まで自分を信じること」だと思います。
この自信が、本番の緊張を和らげてくれると思います。

泣いても笑っても明日が本番です。
健闘を祈っています!!
頑張って下さいね(*^-^*)

2018年03月02日

@給食の概念、A給食における経営管理、B栄養食事管理、C給食の品質、D給食の生産(調理)、E給食の安全・衛生、F給食の施設・設備、G給食の人事・事務【解説】

それでは、昨日の問題の解説をします。

「@給食の概念」
Q1.給食経営管理におけるサブシステムと管理業務の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)栄養・食事管理ー棚卸しの実施
(2)食材料管理ー調理員配置表の作成
(3)生産管理ー調理工程表の作成
(4)衛生管理ー献立の作成
(5)人事管理ーCCPの設定


【解説】…正答(3)
(1)誤り。棚卸しの実施は、食材料管理である。
(2)誤り。調理員配置表の作成は、人事管理である。
(3)正しい。
(4)誤り。献立の作成は、栄養・食事管理である。
(5)誤り。CCPの設定は、衛生管理である。


Q2.健康増進法に基づく特定給食施設に該当する施設である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)3〜5歳児の各年齢入所定員が25名の保育所
(2)入寮定員が80名の大学学生寮
(3)収容定員が70名の会社の宿泊付き研修施設
(4)入職定員が60名の介護老人福祉施設
(5)各学年の児童数が30名の小学校


【解説】…正答(5)
特定給食施設とは、「特定かつ多数の者に対して継続的に食事を供給する施設のうち、
栄養管理が必要なものとして厚生労働省令で定めるもの
(継続的に1回100食以上または1日250食以上の食事を供給する施設)」である。
(1)誤り。3〜5歳児(3学年)×25名=75食であり、該当しない。
(2)誤り。1回の提供食数が80食であり、該当しない。
(3)誤り。宿泊付き研修施設は、継続的に食事を供給する施設ではないため該当しない。
(4)誤り。1回の提供食数が60食であり、1日(3食)でも180食のため、該当しない。
(5)正しい。


「A給食における経営管理」
Q1.給食経営における人的資源の活用に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)利用者が、栄養教育を受ける。
(2)経営者が、施設の経営方針を決定する。
(3)管理栄養士が、目標管理を行う。
(4)調理従事者が、衛生管理を行う。
(5)食品納入業者が、食材の情報を提供する。


【解説】…正答(1)
(1)誤り。利用者は給食経営における経営資源ではないため、
   栄養教育を受けても人的資源の活用とはならない。
(2)正しい。経営方針の決定は施設の経営を司る立場である経営者の職務である。
(3)正しい。目標管理は給食経営におけるリーダーである管理栄養士の職務である。
(4)正しい。現場で調理を行う調理従事者が、
   これに付随する衛生管理までを行うことで用務の一元化が図れる。
(5)正しい。管理栄養士などに食材の情報が提供されれば、
   これを給食業務や栄養教育、食材納入業務に生かすことができ人的資源の活用となる。


Q2.事業所給食において、喫食率の向上対策としてイベントを企画するためにマーケティングの4Pの項目で検討を行った。マーケティングの4Pに該当しないものはどれか。1つ選べ。

(1)競争相手のリサーチ
(2)提供する料理
(3)販売価格
(4)開催する食堂
(5)イベント宣伝


【解説】…正答(1)
(1)該当しない。
(2)プロダクト(商品)に該当する。
(3)プライス(価格)に該当する。
(4)プレイス(が所・販売チャンネル)に該当する。
(5)プロモーション(販売促進)に該当する。


「B栄養食事管理」
Q1.昼食を提供する従業員食堂における利用者の食事計画に必要な項目と、その調査内容の組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)食生活状況の把握ー朝食の摂取頻度の調査
(2)身体活動レベルの把握ー年齢階級別人数の調査
(3)食事提供料の設定ーBMIの調査
(4)献立計画ー性別人数の調査
(5)嗜好の把握ー料理別売り上げの調査


【解説】…正答(2)
(1)正しい。
(2)誤り。身体活動レベルの把握には、利用者個々の勤務内容の調査が必要である。
(3)正しい。献立提供量の設定には、BMI調査に基づくBMIの分布の把握が必要である。
(4)正しい。性別によりエネルギー栄養素必要量が異なるため、性別人数を把握してから献立計画を行う。
(5)正しい。料理別売り上げの調査により、利用者の嗜好を把握できる。


Q2.特定給食施設の栄養管理の基準に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)利用者の身体状況を定期的に把握し、適当な熱量及び栄養素の両方を満たす食事を提供する。
(2)主な栄養成分の表示などにより、利用者への栄養に関する情報の提供を行う。
(3)献立作成では、利用者が日常摂取している熱量及び栄養素の量を上回るように努める。
(4)利用者の栄養状態を評価するために、施設全体の残菜総量を把握する。
(5)献立表その他必要な帳簿等を適正に作成し、2年間保管すること。


【解説】…正答(1)、(2)
(1)正しい。
(2)正しい。
(3)誤り。健康増進法施行規則第9条第2号に、「食事の献立は、身体の状況等のほか、
   利用者の日常の食事の摂取量、嗜好等に配慮して作成するよう努めること。」とある。
(4)誤り。個人別の摂取量を確認できない場合には、施設全体の残菜総量を把握し、
   そこから平均的な量を求めることはできるが、この場合には個人差が確認できないため、
   利用者の栄養状態の把握に直接つなげることは難しい。
(5)誤り。健康増進法施行規則第9条第4号に、「献立表その他必要な帳簿等を適切に作成し、
   当該施設に備え付けること。」とあるが、年数は記載されていない。


「C給食の品質」
Q1.給食の品質管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)作業指示書の記載内容は、総合品質である。
(2)調理従事者の技術は、設計品質に関係しない。
(3)汁物のでき上がりの塩分濃度は、適合品質に関係する。
(4)盛り付け誤差が大きい場合は、適合品質が高い。
(5)調理従事者の満足度が高い場合は、総合品質が低い。


【解説】…正答(3)
(1)誤り。作業指示書の記載内容は設計品質である。
(2)誤り。調理の手順や時間などが設計品質であるので、調理従事者の技術は設計品質に関係する。
(3)正しい。
(4)誤り。設計品質による盛り付けと実際の盛り付けの誤差が大きい場合には、適合品質は低くなる。
(5)誤り。喫食者の満足度が高い場合は、総合品質が高い。


Q2.調理作業の標準化に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)品質基準を設定している。
(2)食数が変わっても仕込み量を一定に保っている。
(3)出来上がり時刻を設定している。
(4)作業工程表を作成している。
(5)機器の取り扱いマニュアルを作成している。


【解説】…正答(2)
(1)正しい。
(2)誤り。標準化においてのみならず、給食においては適切ではない。
(3)正しい。
(4)正しい。
(5)正しい。


Q3.食事の塩分濃度に関する品質管理の記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)料理事に塩分濃度を設定する。
(2)給食利用者に減塩指導を行う。
(3)出来上がりの塩分濃度を測定する。
(4)塩分濃度が上昇した原因を調査する。
(5)一定の塩分濃度になるよう作業を標準化する。


【解説】…正答(2)
(1)正しい。設計品質にて塩分濃度を設定する。
(2)誤り。夕食利用者への減塩指導は、栄養状態の改善のために行う栄養教育であり、
   栄養・食事管理の分野に属する。
(3)正しい。設計品質通りに出来上がったかどうかを確認する。
(4)正しい。原因を調査して改善する。
(5)正しい。加える調味料の量、火力、加熱時間などを標準化する。


Q4.調理工程の標準化に関する項目である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)食材料の加工度
(2)料理の調味割合
(3)調理の加熱温度
(4)付随作業の時間
(5)調理機器の能力


【解説】…正答(4)
(1)正しい。食材料の加工度の標準化は、調理従業者の技術差を解消する。
(2)正しい。料理の調味割合の表きゅんかは、出来上がりの料理の味のばらつきを解消する。
(3)正しい。料理の加熱温度の標準化は、安全・衛生管理面での必要である。
(4)誤り。付随作業いの時間は、直接的には調理工程の標準化には関係しない。
(5)正しい。調理工程を考える際に、調理機器の能力に適したものにする必要がある。


「D給食の生産(調理)」
Q1.給食原価の費用項目に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)管理栄養士の研修費は、人件費である。
(2)調理従事者の健康診断に関わる費用は、人件費である。
(3)水質検査に関わる費用は、材料費である。
(4)栄養成分表示に関わる費用は、経費である。
(5)従業員の通勤手当は、経費である。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。管理栄養士の研修費は、経費である。
(2)誤り。調理従業者の健康診断に関わる費用は、経費である。
(3)誤り。水質検査に関わる費用は、経費である。
(4)正しい。
(5)誤り。従業員の通勤手当は、労務(人件)費である。


Q2.食材の購入に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)価格が安定している食材は、年間契約を結ぶ。
(2)随意契約方式は、食材の品質を問わない。
(3)生鮮野菜は、指名競争入札が適している。
(4)発注量は、純使用量に食数を乗じて求める。
(5)食材購入の合理化には、カミサリーが有益である。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。価格が安定しているからだけではなく、
   品質や鮮度等も考慮して年間契約を結ぶかを検討する必要がある。
(2)誤り。随意契約方式は、生鮮食品の購入に向いている。
(3)誤り。(2)の解説参照。
(4)誤り。廃棄部分はある場合は、発注量=純使用量×蔵出し(発注換算)係数×食数。
(5)正しい。


Q3.学校給食における食材料管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)発注量の算出は、1人分の純使用量に食数を乗じて求める。
(2)生鮮食材料の納期は、使用日の当日とする。
(3)期間中の食材料費は、期間支払金額から在庫金額を差し引いて求める。
(4)検収は、すべての食品の納品完了後に一括して行う。
(5)生鮮魚介類の保管は、10℃以下を維持する。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。「発注量=1人分の純使用量×蔵出し(発注)係数×予定食数」で求める。
   「蔵出し(発注)係数=100÷可食部率」で求める。
(2)正しい。生鮮食材料は、当日入荷、当日消費である。
(3)誤り。「期間中の食材料費=機首在庫金額÷期間支払金額ー期末在庫金額」で求める。
(4)誤り。検収は、納品時に発注伝票と照合して行う。
(5)誤り。生鮮魚介類の保管は5℃以下を維持する。

Q4.大量調理の調理特性に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)洗浄による付着水は、食品への味の浸透を促進する。
(2)食品の廃棄率は、使用機器によらず一定である。
(3)フライヤーへの1回当たりの食材投入量は、食品の種類にかかわらず同じである。
(4)回転釜による煮物帖地の材料に対する煮汁量の割合は、少量調理よりも小さい。
(5)和え物調理の本調味時間は、少量調理よりも長くする。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。洗浄による付着水は、食品への味の浸透を抑制する。
(2)誤り。食品の廃棄率は、使用機器により異なる。
(3)誤り。フライヤーへの1回当たりの投入量は、食品の大きさ、厚み、温度によって異なる。
(4)正しい。大量調理の加熱による水の蒸発率は、少量調理に比べ小さい。
(5)誤り。和え物調理の本調味は、少量調理に比べ脱水現象の影響が大きいため、
   供食時間直前に行うことが望ましい。


「E給食の安全・衛生」
Q1.給食施設の危機管理対策に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)事故を回避するため、インシデント管理を実施する。
(2)事故責任の追及のために、インシデント・アクシデントレポートの提出を求める。
(3)調理従事者の事故を防止するため、調理義務を委託する。
(4)給食の中止を想定し、マニュアルを作成する。
(5)災害時の備蓄として、日常的に在庫上限量を維持する。


【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。
(2)誤り。インシデント・アクシデントレポートの提出は、個々の意識向上につなげ、
   アクシデントの発生を回避するためである。
(3)誤り。調理義務の委託は調理従事者の事故防止の解決にならない。
   対策として、設問(1)のようにインシデント対策を行ったり、
   調理従事者への教育、マニュアル作成などがあげられる。
(4)正しい。
(5)誤り。災害時の備蓄は日常的な食材とは別に最低3日分用意しておく。
   また、備蓄していた食品の賞味期限が近付いた場合には入れ替えのため、
   日常の調理に回して有効活用することもある。


Q2.給食施設の調理工程、危害の種類並びに、管理基準設定の組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

  <調理工程>     <危害の種類>    <管理基準設定>
(1)食材保管    ー  細菌の増減  ー   冷蔵庫の温度
(2)下処理・切砕  ー  異物混入   ー   機器の点検
(3)下処理・洗浄  ー  異物混入   ー   洗浄の回数
(4)加熱調理・焼く ー  細菌の残存  ー   加熱温度と時間
(5)盛り付け    ー  二次汚染   ー   食堂の温度


【解説】…正答(5)
(1)正しい。
(2)正しい。
(3)正しい。
(4)正しい。
(5)誤り。二次汚染とは、器具・容器や調理従事者を経由し、
   食品が細菌やウイルスに汚染されることである。
   盛り付け工程で、この二次汚染を防ぐためには、
   調理従事者の衛生管理や非汚染作業区域で盛り付けを行うことなどが管理基準の設定項目となる。


Q3.院外調理の工程と温度管理の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)野菜の煮物の加熱ー中心温度65℃、1分以上
(2)クラムチャウダーの加熱ー中心温度75℃、1分以上
(3)豚汁の配送ー配送時間中、50℃以上
(4)冷製サラダの配送ー配送時間中、20℃以下
(5)ビーフシチューの再加熱ー中心温度75℃、1分以上


【解説】…正答(5)
(1)誤り。野菜の煮物の加熱は中心温度75℃、1分以上である。
(2)誤り。二枚貝のあさりを使用しているので、中心温度は85〜90℃で90秒間以上の加熱である。
(3)誤り。レディフードシステムにおける配送中の温度は、冷蔵で3℃以下、冷凍で‐18℃以下である。
   ただし、調理・加工後の食品を2時間以内に喫食する場合は、65℃以上を保って運搬しても構わない。
(4)誤り。冷蔵した食品の配送温度は、3℃以下である。
(5)正しい。


Q4.「大量調理施設衛生管理マニュアル」における器具等の洗浄・殺菌マニュアルに従って作業を行った。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)調理機器の部品を、80℃で6分間殺菌した。
(2)調理台を、60%アルコールの噴霧で殺菌した。
(3)まな板を、80℃で7分間殺菌した。
(4)ふきんを、100℃で3分間殺菌した。
(5)へらを、80℃で3分間殺菌した。


【解説】…正答(1)、(3)
(1)正しい。
(2)誤り。調理台は、70%アルコール噴霧又はこれと同等の効果を有する方法で殺菌を行う。
(3)正しい。
(4)誤り。ふきんは、100℃で5分間以上煮沸殺菌を行う。
(5)誤り。まな板、包丁、へら等は、80℃で5分間以上又はこれと同等の効果を有する方法で殺菌を行う。


「F給食の施設・設備」
Q1.特定給食施設の施設・設備に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)厨房のレイアウトは、作業スペースと通路の確保を図面にしたものである。
(2)厨房の設備は、給食の生産システムと関連づけて決定する。
(3)器具・容器は、作業効率を高めるため一か所に集約して配置する。
(4)汚染作業区域と非汚染作業区域の区別は、床面を色別すればよい。
(5)清潔作業区域の床は、ウェットシステムが望ましい。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。作業スペースと機器の配置を図面にしたものである。
(2)正しい。
(3)誤り。用途に応じて配置する必要がある。
(4)誤り。汚染作業区域と非汚染作業区域は、壁で区画する、床面を色別する、
   境界にテープを貼るなどして、明確に区別する必要がある。
   よって、単に床面を色別すればよいというものではない。
(5)誤り。湿式のウェットシステムにより、乾式のドライシステムの方が衛生的に望ましい。


Q2.給食管理における生産工程、作業区域、設備の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)食材の保管ー 汚染作業区域 ー ブラストチラー
(2)下処理  ー 汚染作業区域 ー ピーラー
(3)主調理  ー 汚染作業区域 ー スチームコンベクションオーブン
(4)下膳   ー 非汚染作業区域ー 食器消毒保管庫
(5)食器洗浄 ー 非汚染作業区域ー 残菜処理機


【解説】…正答(2)
(1)誤り。ブラストチラーは、クックチルなど休息冷却が必要な調理作業に使用するもので、
   非汚染作業区域で用いられる。
(2)正しい。
(3)誤り。主調理は非汚染左京区域で行われる。
   スチームコンベクションオーブンもまた、
   非汚染作業区域である調理区域に設置されるべきものである。
(4)誤り。下膳は汚れたものを扱うため、汚染作業区域で行う。
(5)誤り。食器洗浄および残菜処理は、非汚染作業区域での作業である。


Q3.特定給食施設の設備に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)フードには、グリスフィルターを設置する。
(2)排水設備には、グリストラップを設置する。
(3)床と壁の境には、丸みをつける。
(4)手洗い設備は、各作業区域の入り口手前に設置する。
(5)便所は、下処理室と隣り合った場所に設置する。


【解説】…正答(5)
(1)正しい。
(2)正しい。
(3)正しい。床と壁の境に丸みをつけると清掃がしやすい。
(4)正しい。
(5)誤り。便所、休憩室及び更衣室は、隔壁により食品を取り扱う場所と必ず区分されていること。
   なお、調理場などから3m以上離れた場所に設けられていることが望ましい。


「G給食の人事・事務」
Q1.調理従事者の教育訓練の内容である。OJTとして、正しいのはどれか。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)勤務終了後の新メニュー作成のための自主勉強会の開催
(2)保健所の主催する衛生管理講習会への参加
(3)厨房メーカー主催のモデル展示場における調理講習会での学習
(4)作業業務を伴う調理機器の取り扱い方法の習得
(5)休日を利用した有料の厨房機器展の見学


【解説】…正答(4)
(1)〜(3)・(5)誤り。OFF‐JTについての記述である。
(4)正しい。


Q2.給食の経営における事務管理上のひ帳票の取り扱いに関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)それぞれの帳票は、使用目的を明確にする。
(2)必要項目の検討では、業務の関連を除く。
(3)記載内容は、合理化して簡便にする。
(4)各帳票の記載責任者を明確にしておく。
(5)記入マニュアルを作成して活用する。


【解説】…正答(2)
(1)正しい。
(2)誤り。必要項目の検討では、業務の関連を考慮する。
(3)正しい。
(4)正しい。
(5)正しい。

2018年03月01日

@給食の概念、A給食における経営管理、B栄養食事管理、C給食の品質、D給食の生産(調理)、E給食の安全・衛生、F給食の施設・設備、G給食の人事・事務【問題】

3月になりました。
国家試験までいよいよあと4日。
1日1日が勝負です。
考え方では「あと4日もあります。」
悔いの残らないようラストスパートをかけていきましょう。
では、残りの貴重な日数で最後の復習をしていきましょう。

それでは、最後の追い込みに最適な「給食経営管理論」を今日と明日で総復習します。
他にも、暗記の科目、例えば「社会・環境と健康」、「応用栄養学」「栄養教育論」、「公衆栄養学」は、
最後の追い込みに最適です。
残り4日で暗記した内容も本番に出題される可能性大ですよ!

それではやる気を出して今日も頑張っていきましょう!

「@給食の概念」
Q1.給食経営管理におけるサブシステムと管理業務の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)栄養・食事管理ー棚卸しの実施
(2)食材料管理ー調理員配置表の作成
(3)生産管理ー調理工程表の作成
(4)衛生管理ー献立の作成
(5)人事管理ーCCPの設定



Q2.健康増進法に基づく特定給食施設に該当する施設である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)3〜5歳児の各年齢入所定員が25名の保育所
(2)入寮定員が80名の大学学生寮
(3)収容定員が70名の会社の宿泊付き研修施設
(4)入職定員が60名の介護老人福祉施設
(5)各学年の児童数が30名の小学校



「A給食における経営管理」
Q1.給食経営における人的資源の活用に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)利用者が、栄養教育を受ける。
(2)経営者が、施設の経営方針を決定する。
(3)管理栄養士が、目標管理を行う。
(4)調理従事者が、衛生管理を行う。
(5)食品納入業者が、食材の情報を提供する。



Q2.事業所給食において、喫食率の向上対策としてイベントを企画するためにマーケティングの4Pの項目で検討を行った。マーケティングの4Pに該当しないものはどれか。1つ選べ。

(1)競争相手のリサーチ
(2)提供する料理
(3)販売価格
(4)開催する食堂
(5)イベント宣伝



「B栄養食事管理」
Q1.昼食を提供する従業員食堂における利用者の食事計画に必要な項目と、その調査内容の組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)食生活状況の把握ー朝食の摂取頻度の調査
(2)身体活動レベルの把握ー年齢階級別人数の調査
(3)食事提供料の設定ーBMIの調査
(4)献立計画ー性別人数の調査
(5)嗜好の把握ー料理別売り上げの調査



Q2.特定給食施設の栄養管理の基準に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)利用者の身体状況を定期的に把握し、適当な熱量及び栄養素の両方を満たす食事を提供する。
(2)主な栄養成分の表示などにより、利用者への栄養に関する情報の提供を行う。
(3)献立作成では、利用者が日常摂取している熱量及び栄養素の量を上回るように努める。
(4)利用者の栄養状態を評価するために、施設全体の残菜総量を把握する。
(5)献立表その他必要な帳簿等を適正に作成し、2年間保管すること。



「C給食の品質」
Q1.給食の品質管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)作業指示書の記載内容は、総合品質である。
(2)調理従事者の技術は、設計品質に関係しない。
(3)汁物のでき上がりの塩分濃度は、適合品質に関係する。
(4)盛り付け誤差が大きい場合は、適合品質が高い。
(5)調理従事者の満足度が高い場合は、総合品質が低い。



Q2.調理作業の標準化に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)品質基準を設定している。
(2)食数が変わっても仕込み量を一定に保っている。
(3)出来上がり時刻を設定している。
(4)作業工程表を作成している。
(5)機器の取り扱いマニュアルを作成している。



Q3.食事の塩分濃度に関する品質管理の記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)料理事に塩分濃度を設定する。
(2)給食利用者に減塩指導を行う。
(3)出来上がりの塩分濃度を測定する。
(4)塩分濃度が上昇した原因を調査する。
(5)一定の塩分濃度になるよう作業を標準化する。



Q4.調理工程の標準化に関する項目である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)食材料の加工度
(2)料理の調味割合
(3)調理の加熱温度
(4)付随作業の時間
(5)調理機器の能力



「D給食の生産(調理)」
Q1.給食原価の費用項目に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)管理栄養士の研修費は、人件費である。
(2)調理従事者の健康診断に関わる費用は、人件費である。
(3)水質検査に関わる費用は、材料費である。
(4)栄養成分表示に関わる費用は、経費である。
(5)従業員の通勤手当は、経費である。



Q2.食材の購入に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)価格が安定している食材は、年間契約を結ぶ。
(2)随意契約方式は、食材の品質を問わない。
(3)生鮮野菜は、指名競争入札が適している。
(4)発注量は、純使用量に食数を乗じて求める。
(5)食材購入の合理化には、カミサリーが有益である。



Q3.学校給食における食材料管理に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)発注量の算出は、1人分の純使用量に食数を乗じて求める。
(2)生鮮食材料の納期は、使用日の当日とする。
(3)期間中の食材料費は、期間支払金額から在庫金額を差し引いて求める。
(4)検収は、すべての食品の納品完了後に一括して行う。
(5)生鮮魚介類の保管は、10℃以下を維持する。



Q4.大量調理の調理特性に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)洗浄による付着水は、食品への味の浸透を促進する。
(2)食品の廃棄率は、使用機器によらず一定である。
(3)フライヤーへの1回当たりの食材投入量は、食品の種類にかかわらず同じである。
(4)回転釜による煮物帖地の材料に対する煮汁量の割合は、少量調理よりも小さい。
(5)和え物調理の本調味時間は、少量調理よりも長くする。



「E給食の安全・衛生」
Q1.給食施設の危機管理対策に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)事故を回避するため、インシデント管理を実施する。
(2)事故責任の追及のために、インシデント・アクシデントレポートの提出を求める。
(3)調理従事者の事故を防止するため、調理義務を委託する。
(4)給食の中止を想定し、マニュアルを作成する。
(5)災害時の備蓄として、日常的に在庫上限量を維持する。



Q2.給食施設の調理工程、危害の種類並びに、管理基準設定の組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

  <調理工程>     <危害の種類>    <管理基準設定>
(1)食材保管    ー  細菌の増減  ー   冷蔵庫の温度
(2)下処理・切砕  ー  異物混入   ー   機器の点検
(3)下処理・洗浄  ー  異物混入   ー   洗浄の回数
(4)加熱調理・焼く ー  細菌の残存  ー   加熱温度と時間
(5)盛り付け    ー  二次汚染   ー   食堂の温度



Q3.院外調理の工程と温度管理の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)野菜の煮物の加熱ー中心温度65℃、1分以上
(2)クラムチャウダーの加熱ー中心温度75℃、1分以上
(3)豚汁の配送ー配送時間中、50℃以上
(4)冷製サラダの配送ー配送時間中、20℃以下
(5)ビーフシチューの再加熱ー中心温度75℃、1分以上



Q4.「大量調理施設衛生管理マニュアル」における器具等の洗浄・殺菌マニュアルに従って作業を行った。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)調理機器の部品を、80℃で6分間殺菌した。
(2)調理台を、60%アルコールの噴霧で殺菌した。
(3)まな板を、80℃で7分間殺菌した。
(4)ふきんを、100℃で3分間殺菌した。
(5)へらを、80℃で3分間殺菌した。



「F給食の施設・設備」
Q1.特定給食施設の施設・設備に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)厨房のレイアウトは、作業スペースと通路の確保を図面にしたものである。
(2)厨房の設備は、給食の生産システムと関連づけて決定する。
(3)器具・容器は、作業効率を高めるため一か所に集約して配置する。
(4)汚染作業区域と非汚染作業区域の区別は、床面を色別すればよい。
(5)清潔作業区域の床は、ウェットシステムが望ましい。



Q2.給食管理における生産工程、作業区域、設備の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)食材の保管ー 汚染作業区域 ー ブラストチラー
(2)下処理  ー 汚染作業区域 ー ピーラー
(3)主調理  ー 汚染作業区域 ー スチームコンベクションオーブン
(4)下膳   ー 非汚染作業区域ー 食器消毒保管庫
(5)食器洗浄 ー 非汚染作業区域ー 残菜処理機



Q3.特定給食施設の設備に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)フードには、グリスフィルターを設置する。
(2)排水設備には、グリストラップを設置する。
(3)床と壁の境には、丸みをつける。
(4)手洗い設備は、各作業区域の入り口手前に設置する。
(5)便所は、下処理室と隣り合った場所に設置する。



「G給食の人事・事務」
Q1.調理従事者の教育訓練の内容である。OJTとして、正しいのはどれか。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)勤務終了後の新メニュー作成のための自主勉強会の開催
(2)保健所の主催する衛生管理講習会への参加
(3)厨房メーカー主催のモデル展示場における調理講習会での学習
(4)作業業務を伴う調理機器の取り扱い方法の習得
(5)休日を利用した有料の厨房機器展の見学



Q2.給食の経営における事務管理上のひ帳票の取り扱いに関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)それぞれの帳票は、使用目的を明確にする。
(2)必要項目の検討では、業務の関連を除く。
(3)記載内容は、合理化して簡便にする。
(4)各帳票の記載責任者を明確にしておく。
(5)記入マニュアルを作成して活用する。



次回、解説します。

2018年02月28日

D公衆栄養マネジメント【解説】

今日は、「公衆栄養マネジメント」の問題の解説をします。


Q1.a〜dの文は、プリシード・プロシード・モデルの段階を説明している。段階の組合せとして、正しいのはどれか。

a 対象集団にとってのQOLの向上とは何かをアセスメントする。
b 健康問題に影響を及ぼす環境要因を特定する。
c プログラムを実施する組織の能力を事前に検討する。
d 健康問題に影響を及ぼす生活習慣に対する行動目標の達成度を評価する。
      a            b                c           d
(1)社会アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 運営・政策アセスメントと介入調整 結果評価
(2)疫学アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 経過(過程)評価         影響評価
(3)社会アセスメント 疫学アセスメント        経過(過程)評価         影響評価
(4)疫学アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 経過(過程)評価         結果評価
(5)社会アセスメント 疫学アセスメント        運営・政策アセスメントと介入調整 影響評価


【解説】…正答(5)
a.対象集団におけるQOLのアセスメントを行っており「社会アセスメント」に該当する。
b.対象集団の病院の1つである環境要因を特定しており「疫学アセスメント」に該当する。
c.プログラムの実施にあたり必要な体制の検討であり「運営・政策アセスメントと介入調整」に該当する。
d.行動目標の達成度を評価しており「影響評価」に該当する。


Q2.公衆栄養プログラムに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)コミュニティオーガニゼーションは、行政主導で行う。
(2)課題解決型アプローチでは、目的設定は住民が行う。
(3)評価計画は、プログラム終了時に立案する。
(4)長期計画策定は、個々の事業の円滑な運営を目的とする。
(5)計画策定委員会のメンバー構成は、課題に応じて決定する。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。コミュニティオーガニゼーションは、住民主導で行う。
(2)誤り。目標設定は、課題決定型アプローチでは専門家(行政)が、
   目的設定型アプローチでは住民と専門家(行政)が行う。
(3)誤り。評価計画は、計画策定時に立案する。
(4)誤り。長期計画策定は、政策レベルの長期間で変化する目標(QOL、死亡率等)の達成を目的とする。
(5)正しい。


Q3.社会調査法に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)面接調査法は、他の調査法に比べて費用がかからない。
(2)留置き調査法は、家族の影響を受けやすい。
(3)郵送調査法は、家族の影響を受けるので意見や態度の把握に向いていない。
(4)電話調査法は、音声のみなので、調査員の影響は受けない。
(5)参与観察法は、観察者が部外者として参観により調査する方法である。


【解説】…正答(2)、(3)
(1)誤り。面接調査法は、調査員が直接対象者に喉頭で質問し、回答を記入する方法である。
   直接対象者に回答してもらうため、質問内容の確認ができ、質の高い調査ができるが、
   調査員の手配などの経費がかかり費用は高くなる。
(2)正しい。留置き調査法は、調査員が対象者宅に調査票を配布して数日間留置きし、
   対象者個人に記入してもらう。
   そしてその調査法を調査員が回収する方法である。
   自宅に留置きしておくことで、家族の影響を受けやすい。
(3)正しい。郵送調査法は、調査法の配布と回収を郵送で行う方法である。
   調査票を対象者宅に留め置くので家族の影響を受けやすく、意見や態度の把握には向いていない。
(4)誤り。電話調査法は、質問(調査)を口頭のみで理解することになるので、
   対象者にわかりやすい言葉で、また不快な気持ちにさせないように、
   調査員は注意しなければならない。
(5)誤り。観察者が部外者として参観により調査を行うのは、非参与観察法である。


Q4.プリシード・プロシードモデルにおける教育/エコロジカル・アセスメントの要因とその例の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)準備(前提)要因ー周囲の人からの支援
(2)準備(前提)要因ー起こした行動の継続への支援
(3)強化要因ー行動を起こす動機
(4)強化要因ー対象者のもつ知識
(5)実現要因ー社会資源入手の可能性


【解説】…正答(5)
(1)・(2)誤り。強化要因に該当する。
(3)・(4)誤り。準備(前提)要因に該当する。
(5)正しい。


Q5.ある知識集団の肥満者の割合を低下させるという長期目標がある。この場合の短期目標として正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)糖尿病有病率の低下
(2)心疾患死亡率の低下
(3)運動習慣を持つ者の割合の増加
(4)特定健康診査受診率の増加
(5)自分の適正体重を維持できる食事量を理解している者の割合の増加


【解説】…正答(5)
(1)・(2)誤り。糖尿病有病率や心疾患死亡率の低下は、
       肥満者の割合を低下させるという長期目標よりも上位に設定する長期目標である。
(3)・(4)誤り。日常的な習慣として定着することを目的とした目標は中期目標である。
(5)正しい。知識の変化に関する目標は短期目標である。


Q6.公衆栄養プログラムと社会資源の関係に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)マスコミは、メタボリックシンドロームの概念を普及させる媒体として不適切である。
(2)特定健診・特定保健指導の実施者(医療保険者)は、健診・保健指導業務を民間に委託できる。
(3)食生活改善推進員(ヘルスメイト)は、市町村の非常勤職員である。
(4)市町村保健センターは、地域の特定給食施設の指導をする。
(5)商業的観光施設は、地域の健康増進プログラムの普及に参画できない。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。不特定多数人を対象としてある概念を普及させるには、マスコミは有効的な手段である。
(2)正しい。特定健診・特定保健指導業うをアウトソーシング(外部委託)する場合でも、
   企画、評価は医療保険者が行う。
(3)誤り。食生活改善推進員(ヘルスメイト)は、市民の健康づくりを推進するボランティアである。
(4)誤り。地域の特定求職施設の指導を行うのは、地域保健行政の中心機関である保健所である。
   なお、市町村保健センターは行政機関としてではなく、
   市町村レベルにおける健康づくりを推進するための「場」である。
(5)誤り。商業的観光施設も社会資源の1つとして地域の健康増進プログラムの普及に参画できる。


Q7.T社は、メタボリックシンドロームを有する社員を対象に、食事と運動からなる支援プログラムを6か月実施した。その内容は、教育講演1回、個別保健指導2回であった。経過(過程)評価の指標として、正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)教育講演や個別保健指導への参加状況
(2)適正なエネルギー量の摂取を実施している者の割合の変化
(3)歩行数の変化
(4)肥満者の割合の変化
(5)糖尿病罹患率の変化


【解説】…正答(1)
(1)正しい。プログラムの参加状況は、経過(過程)評価の指標である。
(2)・(3)誤り。対象者の行動の変化は、影響評価の指標である。
(4)・(5)誤り。有病率や罹患率の変化は、結果評価の指標である。


Q8.特定健康診査・特定保健指導に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)実施主体は、都道府県である。
(2)対象は、40〜65歳の医療被保険者である。
(3)情報提供は、特定保健指導対象者のみに行う。
(4)積極的支援対象者には、1〜2か年の支援計画を立てる。
(5)医療保険のレセプトは、アウトカム評価に活用できる。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。実施主体は、医療保険者である。
(2)誤り。対象は、40〜74歳の医療被保険者と被扶養者である。
(3)誤り。情報提供は、特定健康診査受診者全員に行う。
(4)誤り。積極的支援対象者には、3〜6か月の支援計画を立てる。
(5)正しい。レセプト(診療報酬明細書)と用いて医療費などを算出し、アウトカム評価に活用する。


Q9.Aさん、45歳、男性。会社員。特定健康診査の結果は、身長166p、体重71s、BMI25.8s/u、腹囲84p、血圧134/82mmHg、血清中性脂肪値163r/dL、血清HDL-コレステロール値43mg/dL、空腹時血糖値98r/dLであった。また、問診により以下のことが明らかになった。服薬なし。食事は早食いである。通勤で30分は歩いているが、特に運動はしていない。飲酒量は毎日ビール中瓶1本。喫煙は20歳から1日20本。生活習慣を変えるつもりはない。
特定保健指導では、最初に、内臓脂肪蓄積のリスクを判定する(ステップ1)。次に、追加リスクをカウントし(ステップ2)、保健指導レベルを決定する。Aさんの追加リスクの数と保健指導レベルの組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

   追加リスクの数   保健指導レベル
(1)   4    −  積極的支援
(2)   3    −  積極的支援
(3)   2    −  積極的支援
(4)   2    −  動機付け支援
(5)   1    −  動機付け支援


【解説】…正答(2)
血圧134/82mmHg(基準値:130/85mmHg以上)、血清中性脂肪値163mg/dL(基準値:150mg/dL以上)、
喫煙歴の3つが追加リスクとしてカウントされ、積極的支援レベルに階層化される。

2018年02月27日

D公衆栄養マネジメント【問題】

今日は、「公衆栄養マネジメント」について問題を出題します。


Q1.a〜dの文は、プリシード・プロシード・モデルの段階を説明している。段階の組合せとして、正しいのはどれか。

a 対象集団にとってのQOLの向上とは何かをアセスメントする。
b 健康問題に影響を及ぼす環境要因を特定する。
c プログラムを実施する組織の能力を事前に検討する。
d 健康問題に影響を及ぼす生活習慣に対する行動目標の達成度を評価する。
      a            b                c           d
(1)社会アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 運営・政策アセスメントと介入調整 結果評価
(2)疫学アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 経過(過程)評価         影響評価
(3)社会アセスメント 疫学アセスメント        経過(過程)評価         影響評価
(4)疫学アセスメント 教育/エコロジカルアセスメント 経過(過程)評価         結果評価
(5)社会アセスメント 疫学アセスメント        運営・政策アセスメントと介入調整 影響評価



Q2.公衆栄養プログラムに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)コミュニティオーガニゼーションは、行政主導で行う。
(2)課題解決型アプローチでは、目的設定は住民が行う。
(3)評価計画は、プログラム終了時に立案する。
(4)長期計画策定は、個々の事業の円滑な運営を目的とする。
(5)計画策定委員会のメンバー構成は、課題に応じて決定する。



Q3.社会調査法に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)面接調査法は、他の調査法に比べて費用がかからない。
(2)留置き調査法は、家族の影響を受けやすい。
(3)郵送調査法は、家族の影響を受けるので意見や態度の把握に向いていない。
(4)電話調査法は、音声のみなので、調査員の影響は受けない。
(5)参与観察法は、観察者が部外者として参観により調査する方法である。



Q4.プリシード・プロシードモデルにおける教育/エコロジカル・アセスメントの要因とその例の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)準備(前提)要因ー周囲の人からの支援
(2)準備(前提)要因ー起こした行動の継続への支援
(3)強化要因ー行動を起こす動機
(4)強化要因ー対象者のもつ知識
(5)実現要因ー社会資源入手の可能性



Q5.ある知識集団の肥満者の割合を低下させるという長期目標がある。この場合の短期目標として正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)糖尿病有病率の低下
(2)心疾患死亡率の低下
(3)運動習慣を持つ者の割合の増加
(4)特定健康診査受診率の増加
(5)自分の適正体重を維持できる食事量を理解している者の割合の増加



Q6.公衆栄養プログラムと社会資源の関係に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)マスコミは、メタボリックシンドロームの概念を普及させる媒体として不適切である。
(2)特定健診・特定保健指導の実施者(医療保険者)は、健診・保健指導業務を民間に委託できる。
(3)食生活改善推進員(ヘルスメイト)は、市町村の非常勤職員である。
(4)市町村保健センターは、地域の特定給食施設の指導をする。
(5)商業的観光施設は、地域の健康増進プログラムの普及に参画できない。



Q7.T社は、メタボリックシンドロームを有する社員を対象に、食事と運動からなる支援プログラムを6か月実施した。その内容は、教育講演1回、個別保健指導2回であった。経過(過程)評価の指標として、正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)教育講演や個別保健指導への参加状況
(2)適正なエネルギー量の摂取を実施している者の割合の変化
(3)歩行数の変化
(4)肥満者の割合の変化
(5)糖尿病罹患率の変化



Q8.特定健康診査・特定保健指導に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)実施主体は、都道府県である。
(2)対象は、40〜65歳の医療被保険者である。
(3)情報提供は、特定保健指導対象者のみに行う。
(4)積極的支援対象者には、1〜2か年の支援計画を立てる。
(5)医療保険のレセプトは、アウトカム評価に活用できる。



Q9.Aさん、45歳、男性。会社員。特定健康診査の結果は、身長166p、体重71s、BMI25.8s/u、腹囲84p、血圧134/82mmHg、血清中性脂肪値163r/dL、血清HDL-コレステロール値43mg/dL、空腹時血糖値98r/dLであった。また、問診により以下のことが明らかになった。服薬なし。食事は早食いである。通勤で30分は歩いているが、特に運動はしていない。飲酒量は毎日ビール中瓶1本。喫煙は20歳から1日20本。生活習慣を変えるつもりはない。
特定保健指導では、最初に、内臓脂肪蓄積のリスクを判定する(ステップ1)。次に、追加リスクをカウントし(ステップ2)、保健指導レベルを決定する。Aさんの追加リスクの数と保健指導レベルの組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

   追加リスクの数   保健指導レベル
(1)   4    −  積極的支援
(2)   3    −  積極的支援
(3)   2    −  積極的支援
(4)   2    −  動機付け支援
(5)   1    −  動機付け支援



次回、解説します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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