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2023年02月09日

簡単には入れて高い給与がもらえる土木施工管理


就職に際して、人材不足で給与が高い業界がある。

それは私が従事する建設業界だ。

建設業の仕事でも地元の会社の現場監督は工事の全体管理も重機の操縦での作業

から職人的な仕事まで幅広く行う必要があるし、その前に地元の建設業は市町村相手のため

発注が少なく、仕事量が少なく、さらに賃金は安い、人も余っている感じだ。

ところが全国に支店を持つような中堅や大手建設企業になると求人数や仕事内容の様相が大きくかわる。

大手企業は大規模工事を主に受注し、小さい工事はほとんど受注しない。

よって、中堅以上のゼネコンでは実際作業を行う職人さんなどの技能職と

管理を行う施工管理職では仕事内容は大きく異なる。

ゼネコンの施工管理職は地元の建設会社のように職人さんや作業員さんが行うような仕事はしない。

管理的で内勤のパソコンを使った仕事が多い。

ゼネコンとはゼネラルコンストラクションつまり会社が大きな総合建設業だ。

施工管理職はパソコンで図面を修正したり、工程管理や品質管理のため作業現場へ出かけて進捗状況をチェックしたり

安全管理のために下請けの指導をしたり、発注元や下請け会社との打ち合わせ

事務所の管理、材料の発注、役所に提出する書類作成など いろいろやることがあって多忙であるから、

パソコンでの書類作成、図面の修正や数量計算の修正や雑用などの手伝いをしてくれる人がほしいのだ。

施工管理の手伝いをする人の月給は30万円以上が普通だ。

ゼネコン勤務で大変なのが朝早いことだ。

早起きが苦手な人はゼネコンに向かないかもしれない。

早起きが苦でない人はゼネコンが合うかもしれない。

7時半には現場事務所へ出勤し、8時前までラジオ体操と朝礼を済ませ

8時から仕事が始まり、職人系の作業者は暗くなる夕方には仕事が終わり帰る。

ところが施工管理職は夕方から夜8時くらいまでは内勤の仕事をする。

ただ働き方改革で今は残業がだいぶ減って手伝いの人間は6時には帰れることが多いようだ。

このような施工管理職の手伝いであるから給与はほかの業種よりも高い。

実は土木工事は管理職も人手不足であり、そのためにお手伝いの仕事の求人が多い。

それも給与はそこそこ高いのだ。

私も2度大手ゼネコンで働いたが、職員は頭脳労働の管理職であるから、言動は悪くない。

接客業や営業職でないから丁寧でもないが。

ときどき暴力事件などを起こすのは2次下請け以下の職人や作業員の人たちだ。

拘束時間は長いが、仕事の内容は建設コンサルタントの設計職よりも役所から難解な設計や解析などを

急な要求がほぼないから一般的に現場事務所は緩いと思う。

ゼネコンの現場事務所では難しい技術計算は本社の設計部で対応してくれる。

いちおう私は設計が長いが現場での施工管理の経験もある。

簡単には入れて高いお金がほしい人なら、ゼネコンでの施工管理職の補助業務は実はおいしい仕事なのだ。

ところが普通のコンサル会社に入社しようとすると、住民票、大学の卒業証明書、さまざまな誓約書、

自腹での健康診断書、身分証明書、ひどい会社では成績証明書まで提出や支社での面接、本社で役員面接など

入社まで1か月半も時間が必要で、最後は面接で会社の意向と合わなかったりして入社しないこともあるので面倒だ。

ところがゼネコンの契約社員などになると社会保険と雇用保険の手続きをすれば簡単には入れて

高い給与がもらえるのだ。

これから少子高齢化で現場では職人だけでなく内勤の施工管理職も人手不足の業界であり、

令和5年4月から国土交通省の直轄工事はDX対応工事(デジタルトランスフォーメーション工事)

つまりはデジタル化を現場に取り入れた工事になるため、パソコンや情報処理技術がある人間は

国土交通省を顧客とするゼネコンではそのような人材が欲しくてしかたない。

国土交通省は少子高齢化社会で若者が入職してこないし、中高年は退職して建設関係で働く人が減るために

現場での効率化を図るために、急激なデジタル化を図り、今まで3人で行っていた作業を1人や2人で行うようにしてゆくのだ。

そうすれば、財政難の官公庁も工事費を抑えることができ、ゼネコンも人件費が安く済むという理屈だ。

しかし、ゼネコン側はしばらくはデジタル化のための設備投資にお金がかかり、安定するまで経営は厳しいだろう。

現在からここ10年の課題は、ゼネコン側でデジタル化に対応した人材確保、育成が課題だ。

急にデジタル化といわれても、3Dキャドでの設計や施工管理、3Dレーザー測量、それと解析計算ソフト、

図化ソフト、重機のバケットの位置情報やカメラとセンサー、GPS機材、ドローンでの工事進捗状況管理など

とにかく現場ではパソコンやソフトが使えないと話にならない時代に突入している。

ゼネコンというと長時間労働や休日が少ないなど労働環境が悪い、肉体労働的な悪いイメージがあるが

現場は確実に労働環境も給与や休日も改善している。

なぜかといえば、国土交通省をはじめ発注側で労務単価の改善や作業の効率化を進め、

ゼネコン職員の負担軽減を行っているからだ。

パソコンがある程度使える人間で高い給与が欲しいなら、中堅以上のゼネコンの

施工管理の手伝いがおいしい仕事だと思う。


posted by ひでお at 16:16| 働き方改革
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ひでお
50歳で仕事のストレスでうつ病と不安障害を併発して、 5年仕事を休み、もうだめかと思っていたのでしたが 資格を数種類取得していたので社会復帰出来ました。 資格取得のコツ、体験談、有利だったことなど記載しております
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