蓮如上人の御文章2帖目8通は
非常に大事なことをわかりやすく教えられています。
ここには何が書かれているか。
阿弥陀如来が大宇宙の諸仏の本師本仏であることです。
本師も先生、本仏も先生の仏ということです。
本仏とは、教学的には分身に対するお言葉です。
この本師本仏・本師法皇について、
覚如上人が口伝鈔に書かれています。
諸経所讃多在弥陀
これは摩訶止観の解説書の言葉です。
ブッダはいたるところで阿弥陀如来を誉めたたえていると。
また、楞伽経には、
十方の諸の刹土における衆生と菩薩の中の
あらゆる法報身と化身と及び変化とは、
みな無量寿の極楽界中より出ず。
とあります。
般舟経には、
三世諸仏
念弥陀三昧
成等正覚
とあります。
すべての仏は、弥陀三昧を念じて、仏のさとりを開いた
ということです。
弥陀三昧を念じてというのは、阿弥陀如来のお力によって
ということです。
こうして覚如上人は、
「弥陀をもって主として、分身遣化の〜」
(口伝鈔)
と言われています。
阿弥陀如来が主、本体で、諸仏が分身だと言われています。
親鸞聖人のお言葉にも和讃であります。
久遠実成阿弥陀仏
五濁の凡愚をあわれみて
釈迦牟尼仏としめしてぞ
迦耶城には応現する(浄土和讃)
このように、阿弥陀如来は本師本仏なのです。
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