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陽葵は、ひなたと読みます。仏教が好きな仏教ガールです。一緒に仏教を学びましょう。
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2017年06月16日

むなしいときどうすればいいのか

「私は最近、何をしても空しい心が胸を覆っています。

無気力な状態になってしまいます。こんな心でどうする、と思っても、

惑業苦を繰り返してしまいます。

どうすればこの状態を抜け出せるでしょうか」

という人があります。

 

まだ、仏教を聞き始めたばかりの時、

人生の目的は絶対の幸福だと聞けば、よしッと思うでしょう。

 

しかし、2千万の家でも建てるのは大変。

無碍の一道に出るというのはとても大変そう、

ほとんど私には無理と思えるものです。

 

いろいろの先輩に聞いてみて、

私の推定信心決定期間をコンピューターではじきだすと、

無限大、という天文学的な数字が出た。

 

書斎に入ると次から次へとやるべきことがある。やりたくない。

しかしやらねばたまっていく。私は一番やりにくいものから始めます。

そうすれば後が楽。

 

しかし、試験の時とかは、逆がいい。

確実に出来るものから着実にやる。

また私は、今日やることは絶対今日やります。

明日には絶対延ばさない。

私が昨年病気で倒れた時、執筆すべき原稿を

こんなこともあろうかと書いておいた。

そうすればあの人は約束を守る人だと思われる。

 

最悪のことを考えておかねばなりません。

後生の一大事に関しても同じです。

最悪の事態とは、今晩死ぬことです。

私は今までそうしてきたし、これからもそうしていきます。

 

楽な方に走っていけば駄目です。

しかし、もしも何もやる気になれない、ということになったら、

まずは身近なことから、簡単なことから、確実に手をつけていくことです。

 

どこからやればいいかわからない時は、出来ることからすればいいんです。

武蔵の剣法は、親分をまず見つけてからやるんですが、その逆です。

出来るところから、倒せるやつから倒す。

 

それが六波羅蜜です。

これは自分に合うと思うものからすればいいんです。

6つすべては無理だから、できるものをすればいい。

 

また一方逆に、今死んだらどうなるもたもたしておれん、

という気持ちも大切です。

ですから昔から「急いで急がず、急がずに急げ」といわれる。

ところがこれがなかなか難しい。

あんまり急いでも足を踏み外す。

だから一歩一歩大地を踏みしめて進んでもらいたいのです。

 

苦しいことがやってきたならば、それらは報われる苦労なんです。

はるかに私たちの方が幸せなんだということを見つめて、なおかつ、

根機にかなった身近なものから着実に進んでいく、これが大事になります。

 

 

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