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2018年01月04日
「人工知能」時代に備えよう
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昨日の続き、「人工知能」についてお話しします。本日は皆さんがどのようなことをしておくべきかについて、私自身の具体的な対策案を最後にお伝えします。この内容は今後も続くので、ぜひ毎日読んでください。
さて、日本でも90年代半ばの頃から「これからはインターネットが世の中を変える」ということは言われていました。そして、00年頃、ブロードバンド時代が到来する直前、当時の森喜朗内閣は「IT(情報技術)革命」を重点政策に掲げ、未来の青写真を描いていました。ITという言葉を日本で定着させたのは、参謀役の竹中平蔵氏の提案を受けた当時の森首相でした。森氏は01年1月31日、国会の施政方針演説で「5年以内に世界最先端のIT国家」の実現を目標にすると宣言しました。http://www.kantei.go.jp/jp/morisouri/mori_speech/2001/0131syosin.html
それからの5年間、確かに日本のネット環境は大幅に改善しました。これは、ブロードバンドで低価格競争を仕掛けた孫正義氏の存在が大きいと思います。将来に向けて構想する人は存在したし、成果もあったのですが、それでも日本が世界を先導することはできませんでした。
かつて世界を席巻した東芝、ソニー、パナソニックは市場を失う一方でした。07年にiPhoneが誕生したことを考えると、06年頃に森内閣の目標通りに日本が「世界最先端のIT国家」だったと言うのは無理があるでしょう。私の記憶では、当時、ITの活用では、韓国の方が日本よりも進んでいると言われていたと思います。
日本メーカーは、インターネットの時代が来たことも、スマートフォンの時代が到来しつつあることも知っていたのです。何しろ、若い総理番記者に「サメの脳みそ」とやゆされていた森氏が01年初頭にIT革命を標ぼうしていたのですから。しかし、日本の名だたる大手企業は、自分たちがつくりあげた技術の優位性が永続すると信じていたのでしょう。ネットを通じた映画、音楽、アプリのダウンロードの時代では出遅れてしまいました。
自動車については、今もなおトヨタが世界市場で踏ん張っています。しかし、無人運転の時代に日本企業は対応できるのでしょうか。旧来の自動車メーカーではない企業が多数参入する米国や中国の動きを見ていると、不安になります。
ここまで振り返った21世紀の流れに、皆さん個人はどのように対応すれば良いのでしょうか。
次世代の技術は、ネットとビッグデータを連動させた人工知能になることは確実な情勢です。
人工知能の能力は今世紀半ばに人類を追い越すといわれています。単純労働はもちろん、現時点では知的作業だと思われていることも含めて、人間がやっている仕事の大半を機械がさばけるようになります。詳しく知りたい方は下の「まとめ」などを見てください。
https://matome.naver.jp/odai/2142640021694692101
新聞記者の仕事も、かなりの部分を人工知能が担うことになるでしょう。私自身も経験があるのですが、企業決算などは固有名詞と数字を入れ替えれば完了するものが多いのです。人間は数字の入力を間違えますが、機械に任せれば正確に大量の記事作成が可能でしょう。人間にとっては退屈でつまらない作業でも、機械は黙ったまま続けるでしょう。
現に、日本経済新聞は人工知能による記事の自動作成に取り組んでいるそうです。http://pr.nikkei.com/qreports-ai/
人工知能による記事作成が本格的に導入されれば、新聞社で省力化が進み、新規採用が減ることでしょう。
皆さんが現役のうちに、人工知能が人類を凌駕する時代が到来します。
つまり、各新聞社は、「機械の記者」ではない「人間の記者」として対応できる人材を求め始めていると思います。
これは新聞社に限らず、あらゆる業種で当てはまります。
新聞社に就職しなくても、個人として幸せな人生を送るために、今のうちから備えておくべきでしょう。
機械ではなく、人間としてのあなたができること。言い換えれば、あなたの独自性。これを就職活動を通じてどのようにアピールし、今後の人生に生かしていくかが重要だと思います。
「そんなこと分かっているよ」「え?それが結論?そんなのあちこちの就活マニュアルに書いてある」という声が聞こえてきそうです。
そうです。実は重要なことは単純で、誰でも知っているようなことなのです。
でも、分かっていても人間はなかなか実行に移せないものです。先ほど指摘したバブル崩壊後の日本企業が、その良い例です。日本で選りすぐりの人材を集めた会社なのに、素人の森氏が指摘したことを実現できず、結果として米国企業に惨敗し、今では中国企業にも負け始めています。
ダイエットしようと思えば、いくらでも成功した人の手法が紹介されています。しかし、実際に減量に成功する人は少ないですね。なぜなら、これまでの皆さんの生活パターンを変えないといけないものばかりだからです。
成績を上げたければ、勉強すれば良いのです。知識は勉強すればするほど増えます。しかし、遊ぶ時間を減らし、勉強時間に充てないといけません。これも、これまでの皆さんの生活パターンを変える必要があります。
では、基本に戻りましょう。そして、基本的なことを忠実に実行しましょう。
皆さんは自分の独自性が何か分かっていますか。
すぐに説明できない人は、周囲の人に聞いてみてください。
そして、自分の独自性がはっきりしている人は、それを文字にしてください。作文の練習を一緒にしていきましょう。
自分の独自性がよく分からない人、「私は平凡な学生だなあ」と思う人は、独自性をつくりましょう。そのことについては、次回以降、これから説明します。
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