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2018年01月26日

読みやすい文章を書くこつ

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 本日は、読みやすい文章を書くこつについてです。

 新聞記者と他の書き手とでは明らかに文体が異なります。
 新聞記者も実際はそれぞれに個性があります。しかし、新聞の記事を読んでいると、どれも似たような文体だと思いませんか。
 新聞社に入ると、個性のない文章を書くように訓練を受けるからです。
 とはいえ、読みやすいのも間違いありません。
 例外的に、朝日新聞の高橋純子さんのように個人名を前面に押し出したコラムの場合は、かなり独自色が出てきます。高橋さんについては、前に取り上げたことがありますが、やはり例外中の例外です。

 何を言いたいかというと、新聞社に入りたいのであれば、まずは「読みやすい文章」を目指してくださいということです。
 もちろん学生であっても、芥川賞を受賞する人がいますから、天才的な文才を持っている人はいます。そういう人は独自色を保ってください。
 しかし、大学の先生や職員の方に作文を読んでもらって、「分かりにくい」「ここを直した方が良い」と一度でも言われたことがある人は素直に「読みやすい文章」を心がけてください。

 さて、では具体的にどうすれば良いでしょうか。
 昨日の記事でお伝えした「が」をなくして、短い文章にすることが、まず第一。
 それから、文末に気を付けてください
 新聞以外の媒体の文章を見ると、文末が「である。」「なのだ。」となっていることがよくあります。
 しかし、ニュースを扱う一般紙の記事で、「である。」「なのだ。」が使われることはないと言って良いと思います。

 おそらく、小説、作家のエッセイ、雑誌やスポーツ新聞などでは「である。」「なのだ。」をよく見るし、違和感もないと思う人がいるでしょう。
 一般の人に作文指導を頼まれたときも、「である。」「なのだ。」をよく見かけます。
 でも、私はそのたびに「残念だな」と思います。

 「である。」「なのだ。」を使うべきでない理由の一つは、簡潔な表現ではないからです。単純に「だ。」と置きかえることができるのに、余計に2文字追加するのは無駄です。これを5つの文で繰り返せば、計10文字。新聞の一行は11字です。「である。」を使えば使うほど、情報量が減るということです。

 さらに、「である。」「なのだ。」は経験のある人が強調する時に使うべきなのであって、個人的な話題で使うとえらそうな印象を与えます。
 例えば、
 毎朝、散歩することが私の習慣である。
 朝の散歩が私の習慣だ。


 上の文を大学生が書くと、えらそうだと思いませんか。
 しかも、同じことを書いているのに、下より7文字も多いですね。下は、「である。」を「だ。」に変えた上で、「習慣」に「毎日のようにやること」という意味が含まれているので「毎」を取りました。さらに、「散歩すること」は「散歩」にしても意味は同じですから「すること」を削除しました。
 新聞記事は、このような感じで文字数をできるだけ減らすように文章を直してできています。

 もう一つの例を見ましょう。次はどうでしょうか。今度は逆のことを説明するために、あえて極端な例を持ち出します。

 わしはバカボンのパパなのだ。
 私はバカボンのパパだ。


 若い人には通じにくいかもしれませんが、赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」に出てくるパパの言い回しです。
 バカボンのパパのセリフであれば、ほとんどの場合、「なのだ。」を使わないといけません。常に「えらそうな態度」を取ることがバカボンパパのイメージとなっているからです。
 バカボンパパのセリフは、簡潔さを目指すのではなく、「パパらしさ」の方が優先です。


 もう一例、本日の新聞から。
 朝日新聞の文化面に出ている「純文学 受賞作が決める賞の価値」にある一文です。

 これは発案者である菊池寛の先見の明などという話ではなく、芥川賞はその歴史の中で、単なる新人賞では済まない役割を担ってしまったということなのだ。

 本日の新聞に出ている文ですが、先ほど私が書いたことと矛盾しているわけではありません。これはニュースの記事ではなく、小説家の磯崎憲一郎さんによる評論です。磯崎さんという権威のある方が、知見に基づき判断したことを強調して語っているから、「なのだ。」で終わっているのです。

 一般の記事であれば、次のように変えることができます。

 発案者、菊池寛の先見の明ではない。芥川賞は長い歴史の中で単なる新人賞では済まない役割を担ってしまった。

 磯崎さんの71文字の文を51文字に短縮できました。新聞記事で約2行も短くなったわけです。ただし、磯崎さんの文章と異なり、メリハリがなくなり、格調も消えてしまいます。

 私がこのブログで毎朝書いている文章も、新聞記事のスタイルを取っていません。
 理由は、皆さんに語り掛けるような文体にした方がなじみやすいだろうということがあります。
 さらに、新聞記事の文体は書くのに意外と時間が掛かります
 書きたい内容を書くだけなら短時間で済みます。
 しかし、冗長な表現をなくして、表記の統一まで厳しくチェックしていると、大変です。
 まとまった分量の新聞記事を書くのは困難な作業を伴います。
 だから、新聞社や出版社には、文章表現や事実関係を厳しくチェックする校閲部というものが存在します

 私には校閲の経験がほとんどありません。さらに、ずぼらな性格だということもあって、ブログをアップロードした直後に「あれ、否定文にしたつもりが肯定になっている」とか「読み仮名が抜けている」という間違いが多発しています。そのたびに直すのですが、なかなかうまくできませんね。
 だから、皆さんも作文を書いたら、自分の書いた文章をきちんと直すことも練習してください。

 最後は言い訳になってしまいました。
 本日言いたかったことは、以下に要約されます。
 簡潔な文章を心がけましょう
 簡単に見える文章を完璧に書くのは難しい


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2018年01月25日

分かりやすい文を書くこつ

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 本日は、わかりやすい文を書くこつについて書きます。

 結局は、毎日書く練習をして少しずつ身につけていくしかありません。

 ただ、急にすべてのことをお伝えしても吸収できないでしょうから、折に触れて少しずつご紹介します。

 今回は、一つのポイントに絞ります。

 文を短くしてみましょう。

 これを心がけるだけでかなり作文が上達すると思います。

 例として、次の文章を読んでください。2004年3月に発行された金沢星稜大学論集第37巻第3号の藤則雄さんによる「縄文時代における自然環境」という論文です。たまたまネットで検索したら出てきた論文です。http://www.seiryo-u.ac.jp/u/education/gakkai/e_ronsyu_pdf/No96/p001-026_fuji.pdf


 この花粉帯は、その花粉組成からみて、一見冷涼帯的気候のように推定されるが、主要花粉がCryptomeria(スギ)であり、この種は湿地性環境に多産することを勘案すると、この帯の気候が冷涼であったことの理由によってCryptomeria(スギ)が多産したというよりは、むしろ湿地性環境であったためにこのCryptomeria(スギ)が多産していると考えた方がより妥当と思われる。


 私は縄文時代の自然について素人です。この論文は、先ほども書いたように、さっき偶然見つけました。「大学 論文集」と検索したら一番上に金沢星稜大学の論文集がヒットしました。
 専門家の文章にしては分かりやすいとは思います。後でも書きますが、学術論文としては問題ありません。しかし、新聞記事の基準で考えれば長すぎます一文で約190文字。こんな長い文を入社試験で書くと評価が下がるでしょう。

 まず、注意していただきたいのは「」。「が」は、逆接(「しかし」など)の意味でも使えるし、前置きを書く場合も使えるので、頭を悩ませずに文と文をつなげられます。特に話し言葉ではよく使うので、文章でも多用しがちです。

 例に挙げた文章でいえば、「冷涼帯的気候のように推定されるが、」の部分です。ここはいったん、「推定される」で切ると分かりやすくなります。
 すると、次のようになります。


 この花粉帯は、その花粉組成からみて、一見冷涼帯的気候のように推定される。しかし、主要花粉がCryptomeria(スギ)であり、この種は湿地性環境に多産することを勘案すると、この帯の気候が冷涼であったことの理由によってCryptomeria(スギ)が多産したというよりは、むしろ湿地性環境であったためにこのCryptomeria(スギ)が多産していると考えた方がより妥当と思われる。


 それでも、まだ二つ目の文が長いですね。それでは、どうすれば良いでしょうか。自分で考えた上で、次の例を見てください



 この花粉帯は、その花粉組成からみて、一見冷涼帯的気候のように推定される。しかし、主要花粉Cryptomeria(スギ)だ。この種は湿地性環境に多産する。このことを勘案すると、この帯の気候が冷涼だからCryptomeria(スギ)が多産したと推測するのは適切ではない。むしろ湿地性環境であったためにこのCryptomeria(スギ)が多産していると考えた方がより妥当と思われる。


 どうでしょうか。元は一つだった文が、五つになりました。表現も少しだけ手直ししました。特に、注目していただきたいのは、「(スギ)であり」を「(スギ)」に変えた点です。この部分で句点(。)を打つことで、文が短くなります。

 専門性の高い内容なので、すぐに頭に入るわけではないでしょう。それでも、五つの文に区切れば、句点が出てくるたびに読み手は頭を整理できます

 また、原文には、一文の比較的近い場所に「こと」という言葉があります。これも便利な言葉ですね。でも、使いすぎると分かりにくくなります。特に、「冷涼であったことの理由によって」はぎこちない印象を与えます。

 皆さんが大学などで目にする専門書には、今回の例文のような理解しづらい文章が多く見られます。皆さんの頭脳が悪いから分からないのではなく、たいていは一般の読者を想定せずに書いているので理解できないのです。

 専門家の文章は、同じ分野を研究する人を対象に書かれています。分かりやすさよりも、厳密であることが優先されます。だから、一般人に理解しづらくても当然かもしれません。私はたまたま「長い文」を探して、この論文の該当箇所に目が行っただけです。素人の私が改変したことによって、筆者の藤さんから「主旨が違う」というお叱りを受けるかもしれません。その場合は、謝罪します。

 実は、科学記事でよく新聞が間違うのは、こういうことなのです。記者の多くは大学で文系分野を専攻していました。たまたま配属された科学部で一生懸命勉強しても理解には限界があったり、最先端分野なのでそもそも理解することが困難な場合があったりします。そういう中で、理解しづらい内容(記者が理解できていない内容)を分かりやすく表現しようとすると、専門家が見ると「明らかな事実誤認」となることがよくあります。

 1月23日の朝日新聞デジタルには「21日配信の『地球に磁場、まだまだ謎』の記事で、地磁気反転のきっかけが『外核の流れの一部が逆流』とあるのは、『外核を流れる電流の一部が逆流』の誤りでした」とあります。私もこれと同じような間違いは過去にしていただろうなという気がします。
https://digital.asahi.com/articles/ASL1Q65TWL1QUEHF01V.html


 さて、話を元に戻します。
 少なくとも新聞は一般の読者を対象にしています。しかも、入社試験の担当者は大量の課題作文を短時間で読んで採点しなければいけません。いくら真剣に皆さんが書いたものを理解しようとしても、人間ですから一文が長過ぎると読む気をなくしてしまいます。必然的に点数は下がります。

 自分が試験を突破するために一文を短くしましょう。
 今回のおさらいです。
 要点は「が」と「であり」。この二つを書きそうになったら、そこで句点を打ってください。ぐっと分かりやすくなります。

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2018年01月21日

「産経抄」に学ぶ文章術

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 本日は、産経新聞一面コラム「産経抄」から。
 http://www.sankei.com/column/news/180121/clm1801210004-n1.html

 「ニュースをインターネットで読む人の割合が、新聞の朝刊を初めて上回った」という調査結果について書かれています。新聞通信調査会の調べで、朝刊派は68.5%に対して、ネット派は71.4%だったそうです。私は「ネットの方がやっと多くなったのか」と思う一方で、「胸を痛めた」「電子化の波に驚嘆する」というコラム子に共感します。
 ただ、この文章はそれほど悲観的な趣が感じられません。理由は、産経新聞が日本の新聞としては「電子化の波」に乗っているからでしょう。
 この中で、米紙ニューヨーク・タイムズが有料電子版のおかげで純利益を増やしたことが指摘されています。産経新聞は、独自の論調を強めてきたこともあり、紙の新聞の部数をそれほど落としていません。東京で早い時期に夕刊を廃止したり、ネットを重視して電子版に力を入れたりして、経営面で果敢に挑戦してきたことは間違いありません。
 特に、何年もの間、無料で電子版を提供した後、有料化に踏み切ったの長期的な視点に立った経営判断だったと思います。今でも産経新聞は無料で相当な数の記事を読めます。ネット時代の感覚を熟知しているような気がします。「無料」から利益を生み出す仕掛けは下の本が有名ですが、日本の新聞社は産経を除くとちゅうちょしているように思います。ネットでは短文しか読めなかったり、ほとんど記事を載せていないところもありますね。


 どの新聞社を志望するかを考えるときにネットへの対応を重視するべきだと思います。現時点でどれだけ多くのシェアを誇っていても、将来どうなるかは分かりません。

 ところで、本日の産経抄はコラムのお手本のような構成です。自分が取り上げたいテーマと直接関係のないような話題から書き始め、本題に入り、結論で冒頭部分を踏まえて前向きな印象を残してしめくくっています。言葉遊びのような表現が何カ所もあり、これは相当な人物が書いたと思わせます。
 この文章を書くには長年の蓄積が必要です。すぐにはまねできません。
 ただし、このスタイルをまねることは可能です。
 前にも私がこのブログで書いたように、あなただけのエピソードを常に見つける努力をしてください。そして、それを文字にする練習をしてください。そうすれば、皆さんの就職活動にも生きてくると思います。
 初めて私のブログをご覧になった方、もう一度お読みになりたい方は下のURLをクリックしてください。
 本日の産経抄だって、「予定稿」はあったと思います。
 https://fanblogs.jp/sagamimuneo/category_4/

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2018年01月15日

抽象的な題の作文を得意にする

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 本日の本題は昨日の続きです。

 ただ、その前に、今朝の紙面について。
 今朝の朝日新聞は「中国が潜水艦輸出攻勢」という見出しの記事を一面トップに据えました。https://www.asahi.com/articles/ASL1D4FXVL1DUHBI00X.html
 中国がインド洋で軍事的に存在感を増しているという内容です。大きな扱いで、取材には力を入れたようですが、特ダネではないし、最近の動きをまとめたものです。知っている人にとっては驚きはありません。
 「えっ、中国って、インド洋でそんなことをしているの?」と思った人は、本日の産経新聞も読んでください。スリランカの港は、中国の国有企業に99年間譲渡されました。かつての香港のようですね。
 
 朝日の記事で気になったのは、海上自衛隊で潜水艦艦長を務めた山内敏秀氏の「(日本が日本の周辺の海で持っているのと同じ水準の情報を中国がインド洋で得るために)本気で一からやろうとしているとすれば、野心的すぎる」という言葉を引用していることです。
 「野心的」とは「大胆で意欲にあふれている」という意味で、この言葉だけだと「無理なことをやっているなあ」と思いながらも好意を含んでいることがありますが、「すぎる」が付くと「無謀だ」という意味に受け止められます。「中国が、こんなことをできるわけがない」と見ているように感じられます
 しかし、中国は本気でしょう。2050年に米国を圧倒することを目指していると、ほぼ公言しているわけですから。今の流れでは、インド洋は本当に中国の裏庭になってもおかしくありません。中国を過小評価するべきではないと思います。
 安倍晋三首相がインドのモディ首相と連携を深めようとするのは、ここに危機感があるからでしょう。安倍首相は現在、東欧を訪問中です。東欧は中国と結び付きが深く、今も中国の一帯一路構想に協力しています。なんとかくさびを打ち込みたいということでしょう。

 さて、本日の本題です。
 抽象的な題で作文を書かないといけないときに、あなたのエピソードをどのように関連付ければ良いでしょうか。「どうしたら良いのか分からないので、具体例を挙げてほしい」というご質問がありました。
 一つの例は、「夏の思い出」という歌のパターンです。
 この歌の名前を見て、ピンとこなくても、「夏が来れば 思い出す/はるかな尾瀬 とおい空」という歌詞はご存じでしょう。
 「夏の思い出」という題ですが、歌詞の大半は尾瀬の美しい情景を描いたものです。最初に「夏が来れば思い出す」と言った後は、自分が感動した景色です。最後は「はるかな尾瀬 とおい空」で終わり、どれだけ尾瀬の景色に魅せられたかを強調します。
 新聞社の作文で抽象的な題が出されると、これと似たような構成にすれば書きやすくなるでしょう。

 昨日に続いて、「朝」という題が課されたと仮定します。
 私は前に毎日、少しでも良いので知らない人に声をかけて会話をするように心がけましょうと呼び掛けました。これを実践している人なら、もしかすると朝の通学時に思いがけない出会いがあったかもしれません。朝は忙しい時間帯だけに、人との交流ができれば読者には意外感があります。
 最初に「私は朝、楽しみにしていることがある。3カ月前までは朝はせわしなく、気持ちに余裕がなかった。朝が嫌いだった。しかし、今では『今日はどんな発見があるのだろうか』とわくわくしながら自宅を出ている。」などと書き出せば、自分自身が人と交流しようとしていることや、どんな人と出会ったかを書けると思います。
 そして、最後で自分の経験から得たものをまとめ、今後、自分が記者として、社会人としてどのように歩んでいきたいかを記せば良いでしょう。

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2018年01月14日

抽象的な題の作文対策

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 本日は作文対策です。
 しばらく面接対策を想定した心構えや新聞の読み方について書いてきました。これらは作文対策としても活用できます。
 新聞社では、「一体何を書けば良いのか」と思わせるような抽象的な題で作文するように求められます。これは練習というか、準備をしていないと、能力があっても及第点を取るのは難しいと思います。

 例えば、「朝」という題で書くとすればどう対処したら良いのでしょうか。
 真面目な人は、試験会場で「朝」という文字を見て、何か思いつくことはないかと考えます。
 「朝」→「すがすがしい」→「気持ちいい」→「楽しい」……。緊張しているとなかなか頭が働かず、周囲の受験生がカリカリと音を立てて快調に書き始めると、ますます焦ってしまうかもしれません。原稿用紙に何となく文字を埋めるだけになってしまうかもしれません。

 こうならないために、新聞記者の仕事術を参考に対処法を考えましょう。
 私の経験からお話しします。私は、何年か記者をしていると「さすがにプロですね。こんなに短時間で分かりやすい記事を書けるんですね」と言われるようになりました。もちろん、経験を重ねれば文章能力が向上するので、その分、早くなるのは当然です。しかし、それ以外にも理由があるのです。
 新聞記者が記事を書くのが早いのは、「予定稿」が頭の中にあるからです。「予定稿」がなければ早く書けません。
 予定稿とは、ニュースが発生することを想定してあらかじめ書いておく原稿です。予定稿の代表格は、不謹慎と言われるかもしれませんが、著名人が亡くなった場合の「死亡予定稿」です。死は誰にでも訪れます。有名であればあるほど、権力を持っている人であればあるほど、多くの人に衝撃を与え、生活にも影響するかもしれませんから、できるだけ事前にその人物の実績を調べて、評価しておかないといけません。誰でも知っている人が亡くなったときに、その人物の業績について正確な事実確認ができず、締め切りに間に合わない事態になれば、新聞の役割を果たせないことになります。
 また、今なら北朝鮮が核実験をしたり長距離弾道ミサイルを撃ったりすることも、ある程度想定された事柄なので、多くの新聞社が予定稿を準備していると思います。予定稿はできるかぎり正確に多くの事実を書き込んで、日付など一部を加筆・修正しただけで紙面に掲載できるようにしておくことが理想的です。

 そして、新聞記者の頭の中には自分が担当している分野に関して、記事に使えるフレーズや表現が頭の中に入っています。これは仮想の「予定稿」と言って良いと思います。実際に文字にしているわけではありませんが、すぐに頭の中から一定の文章を引き出せるようになっています。担当が変わると、この仮想の「予定稿」を一から作り直さないといけないので、苦労するわけです。私が「記事を書くのが早いですね。上手ですね」とほめられたのは、実は事前に何度も書いたことのある内容だったわけです。
note_open.jpg
 さて、本題に戻ります。皆さんの作文対策です。
 今、私が説明したことを応用してください。つまり、仮想の「予定稿」を作ってください
 すると、「抽象的な題の予定稿なんて、どうすればいいんだ」「自分が予想したのと同じ題が出る可能性は低いのに、そんなことをするのは無駄」という声が聞こえてきそうです。
 私の文章を注意して読んでください。私が言っているのは、仮想の「予定稿」です。死亡予定稿のように確実に起きる出来事を想定したものではありません。
 まずは、あなただけが知っている興味深いエピソードを考えましょう。そして、それを文章にして、いつでも頭の中から引き出せるようにしましょう。これが、「面白い作文」の第一歩です。試験会場で一から書いていては、焦るばかりで間に合いません。

 では、仮想の「予定稿」を用意している人が、「朝」という題で作文するとどうなるでしょうか。
 もちろん「朝」という題で、しっかりとした作文を書いたことがある人は、同じような内容の文章を書けば結構です。
 「朝」という題で書いたことがなくても、大丈夫です。
 他の人とは違う独自性をアピールできる体験談(=あなたの「予定稿」)と「朝」の関連付けをすれば良いのです。
 例えば、あなたのアルバイト先での貴重な経験と「朝」を結び付けることはできませんか。
 あるいは、「予定稿」がクラブやサークル活動に関することであれば、それらは朝に行われませんでしたか。
 あなたが忘れられない言葉を言ってくれた人は毎朝、どんなことをしていましたか。

 無数の可能性があるので、どれが正解ということはありません。発想次第で、さまざまな例が考えられます。
 また、一つの「予定稿」しかない人にとっては、「朝」という題で作文することは難しいかもしれません。しかし、二つ、三つ、さらに多数の「予定稿」を持っていると、「朝」と関連するエピソードとして文章を仕上げることは可能になると思います。

 つまり、大事なことは、題から作文の内容を考えるというよりも、作文に使えそうなエピソードを普段から貯え、文章にする練習をしておくということです。
 独自性を訴えることができるあなた自身の逸話を豊富に用意しておくためには、あなたが多くのことを経験するしかありません。
 いろんな人と会って、面白いことを体験して、それを友人、知人に話して、みんなの反応を聞いてください。
 これは取材の基本的動作です。これは前に私が言ったことですね。前に書いた「作文対策」「面接」の文章を参照してみてください。
 私の解釈では、新聞社が出題する抽象的な題の作文は、文章能力を試すだけでなく、潜在的な取材力を試しているのだと思います。
 誰でも知っているようなこと、他の受験生が書いているようなことは、試験官は読み飽きています。あなたしか知らない、他の人には思いつかない発想の「予定稿」をいくつも用意するように心がけてください。
 そのためには、多くの人と話をすることが欠かせません
 今回の内容は、実際にどうしたらいいのか分かりにくいという人もいると思います。ぜひ質問をお寄せください。


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2018年01月08日

「平凡な家庭に生まれたから」という言い訳

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 自分で書いた履歴書を見て、「親がもっとすごい人だったらな」「有力者の子供は、苦労しないんだろうな」と思ったことはありませんか?

 私はあります。何度も。
 「せめて普通の家庭であれば良かったのに」「お金に困らない家に生まれていればこんなに悩まないのに」「せめて両親が健在であれば楽に暮らせるのに」。
 何度も考えたことがあります。

 それは言い訳でした。運良く、自分が希望する会社に入って働き始めて、そんなことを考えるのは間違っていたと気付きました。それも、結構時間がたってから。
 前にお話しした「首相の子供」を見たときのことです。

 そして、他にも有力政治家の子女を何人も見て、はっきりした結論が出ました。
 「政治家の子供は苦労している。その中で優秀な人が政治家になり、ダメな人は全く世間から相手にされていない」と。
 親が有名なだけに、本人が努力せず「平凡な人物だ」と評価されてしまうと、「平凡な家庭」で育った人よりも悲惨かもしれません。
 何しろ、すぐに「親は偉かったのに、息子はどうしようもない」と言われてしまいます。実力で一流大学を卒業していても、「裏口入学しただけで本当は馬鹿だ」と決め付けられます。

 マスコミをはじめとして、世間では「世襲政治家」に対する批判が根強く存在します。
 「政治家は、伝統芸能の世界ではない」「地盤、看板、カバンの3バンを簡単に親から引き継げる。不公平だ」といった声です。(「地盤」は強力な後援会、「看板」は知名度、「カバン」は豊富な資金です)
 でも、世襲政治家の人たちには特有の悩みがあるのです。
 周囲の人に常に好奇の目で見られ、世襲批判をされることです。「普通の家庭」で育つとこのような経験はしません。私が初めて「首相の子供」を見たときも、好奇の目そのものでした。
 ある政治家の息子さんは国会議員を目指しましたが、自堕落な生活に陥っていました。もちろん国会議員になどなれませんでした。親の財産で生活するには困っていませんでしたが、私にはうらやましいとは思えませんでした。
 私が目撃した世襲政治家のことはまた改めて書こうと思いますが、記者生活を通じて世襲政治家には優れた人材が多いなと私は感じました。

 このことを改めて確認させてくれたのは、田崎史郎さんの「小泉進次郎と福田達夫」という本です。
 小泉進次郎氏は小泉純一郎元首相の次男、福田達夫氏は福田康夫元首相の長男であり福田赳夫元首相の孫です。この二人が対談した内容を、安倍首相や菅義偉官房長官に近い大物記者として知られる田崎さんがまとめたものです。
 この本を読むと、進次郎氏も達夫氏も「有名大臣の息子」「元首相の孫」ということで子供の頃、しばしば嫌な思いをしていたことが分かります。
 進次郎氏は、できれば目立ちたくないのに「(政治家の子供なのだから)もっとリーダーシップを取ってもらいたい」と先生に求められたそうです。また、「政治家の息子だから、君と仲良くしておけと親に言われた」と言い寄ってきた同級生についても語っています。
 達夫氏は、赳夫元首相の支持者に「お前らなんか、どうせろくな死に方しねえぞ」といじめられた経験を明らかにしています。表では、その人物は赳夫元首相にペコペコしていたそうです。

 幼い頃にこんな経験をすれば、人間不信に陥るでしょう。でも、二人とも立派な人物に育ちました。対談を通して、両氏の親の偉大さと本人の努力があったことがうかがえます。
 この本は自民党の農林部会(自民党内で農業政策を議論する組織)で部会長と部会長代理を務め、上司と部下だった二人が当時について回想しています。1981年生まれの進次郎氏と67年生まれの達夫氏は年齢が14歳も離れ、上下が逆転していました。しかし、当選回数は進次郎氏の方が上。当選回数が重視される政界では年齢差が逆転することは珍しくありませんが、それにしても大きな年齢差です。年長の達夫氏が、人生経験に基づいて進次郎氏にアドバイスをしていたことが語られています。進次郎氏はそれに従い軌道修正していたようです。この本を読むと、進次郎氏が単なる人気者ではないことが理解できますし、達夫氏が極めて厳格な家庭でしつけられたことも分かります。
 二人とも自分の親を尊敬しています。そして、二人とも世襲議員としての厳しい宿命をよく理解しています。
 この本は、進次郎氏の側から田崎さんに執筆を要請したそうです。自民党の支持者ではない人やテレビ番組に出ている田崎さんを見て不快に感じる人は、「手に取るのも嫌」と言うかもしれません。しかし、就活生にとっては一読する価値がある本だと思います。

親子.jpg

 ところで、あなたは自分の親御さんのことを尊敬していますか。
 尊敬していても、していなくても、どちらでも結構です。一度、親御さんのことを文章にしてみてください
 できる限り論理的に。なぜ尊敬するのか。その根拠は何か。親御さんは何をしてきた人なのか。親子の間で具体的に何があったのか。
 おそらく出題されることはないと思いますが、入社試験で「親」という題の作文が課されたと想定して書いてみてはいかがでしょうか。
 私は「世襲政治家」の強みの一つは、自分の親、祖父母、さらにその先の先祖に対する思いが人一倍あることだと思っています。
 世襲批判をしている暇があるなら、世襲の人たちに負けない努力をしなければいけません。
 社会人としてスタートする前に、あなたの親御さんについて自分なりにしっかりと理解を深めておくことも必要だろうと思います。この本は、そういう作業をする上で参考になるだろうと思い、紹介させていただきました。一応、Amazonや楽天のリンクを張っておきますが、書店で立ち読みするだけでも良いので、目次だけでも読んでみてください。


 追伸
 本日は成人の日でした。期せずして、大人になる式典を行う日に親への感謝を呼び掛ける文章になっておりました。
 一つの区切りとして、親に関する作文をしてみてください。
 ところで、私が若いときは成人の日は1月15日に固定されていたので、なかなか慣れませんね。

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2017年12月30日

新聞記者の文章分析 作文対策その4



 本日は、新聞記事を分析しながら作文対策をしてみます。
 文章を書き慣れていない人の作文には特徴があります。
 私の感覚で言えば、「大作家や有名なエッセイストの文体をまねたつもりの幼稚な文章」が多いように思います。
 作家やエッセイストを気取っているのに、だらだら長いだけで表現が稚拙で何を言いたいのかよく分からない文章を読むと、このように感じます。

 あるいは、「これまでの人生で最も多く文章を読んだのは入試のための勉強をしていたとき」という人もいます。そういう人は新聞業界では最低レベルといえる悪文を知らず知らずのうちにお手本にしているようです。

 まず自分の作文を一日おいて読んでみてください。そして、他人の文章を読んでいるつもりで改めて見てください。
 誤字脱字が含まれていたり、主語と述語がうまく対応できなかったりする文が見つかることでしょう。
 それから、一文が非常に長くなっていませんか?
 そういった作文は減点対象になります。

 とはいえ、人間は誰しも間違えます。
 私自身も後から読み直して変換ミスや稚拙な文章を見つけて恥ずかしい思いをすることがあります。
 先ほども、この文章を書いていて、「あるいは、難関大学の学生の場合、『これまでの人生で最も多く文章を読んだのは入試のための勉強をしていたとき』という場合もあり、新聞業界では最低レベルといえる悪文を知らず知らずのうちにお手本にしている例が目立ちます」と書いてしまいました。
 この文章は表現を手直しし、二つに区切りました。読み比べれば、明らかに短い文章を二つ重ねた方が分かりやすいでしょう。

 読者はわかりやすい文章に満足感を感じます。
 難解な漢字をたっぷり使った文章や雅文を巧みに仕上げる自信がある人は、そういった手法を取れば良いと思います。しかし、大多数の一般人にとっては無謀な挑戦に終わります。

 また、「話すように書けばいい」という言葉を聞いたことがありますが、これは嘘です
 話すように書くと、とんでもない悪文ができあがります
 話術の達人と呼ばれる人は、言葉を切らず次から次に意味のない単語を発し続けていることがあります。
 その場は楽しく分かったような気になっても、文字にして後から読むと全く意味不明な場合が多いはずです。

 新聞記事をよく見てください。事件記事では、事実関係を伝えることを最優先にしているので、一文が長くなっていることもありますが、基本的には無駄な修飾語を極力減らし、簡潔な文章になっているはずです。

 簡潔な文章にするにはどうすれば良いでしょうか。
 一つの例として、安倍晋三首相が今年9月25日に衆院解散を表明した記者会見を新聞記事ではどのように扱っているか見てみましょう。

 「首相、衆院28日解散表明 消費増税使途『思い切って変えたい』」という見出しの日本経済新聞の記事を取り上げます。

 以下は本文です。
 安倍晋三首相は25日夕、首相官邸で記者会見し、28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散すると表明した。2019年10月に予定する消費増税の使い道を広げ、幼児教育の無償化など新たな看板政策「人づくり革命」に充てる意向を示し、衆院選で国民の信を問うと訴えた。20年度としてきた基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化目標の達成は「困難となる」と述べ、事実上の先送りを表明した。
 衆院選の日程は「10月10日公示―22日投開票」となる。国会で所信表明演説をしない冒頭解散は異例だ。首相は記者会見で「国難突破解散だ」と強調。「急速に進む少子高齢化を克服し、わが国の未来を開く。北朝鮮の脅威に対し国民の命と平和な暮らしを守り抜く」とも訴えた。
(中略)
 政府は当初、消費増税による税収増について4兆円を借金の返済に充て、約1兆円を医療・介護など社会保障の充実に活用する方針だった。首相は「使い道を思い切って変えたい」と語り、借金返済分を削り、幼児教育の無償化や高等教育の負担軽減に使途を広げる意向を示した。「国民との約束を変更し、重い決断をする以上、国民に信を問わなければならない」と述べた。
(以下略)

 記事では、安倍首相の発言を「」でくくっています。
 ひょっとすると、「」は人が話したことを書くのだから、首相の発言そのままだと思っている方がいるかもしれません。
 しかし、そうではありません。
 人は言い間違えることもありますし、文法的におかしな言い回しになることもあります。また、あまり意味のない修飾表現を使っていることもあります。新聞記事では不要な部分は省略されます。
 例えば、首相の「困難となる」は、首相官邸ウェブサイトに出ている記録によると、「2020年度のプライマリーバランス黒字化目標の達成は、困難となります」です。首相は「困難となる」とぶっきらぼうな言い方をしているわけではありませんが、記事の文体に合わせて「です」「ます」は削除しています。
 以下、首相発言を官邸サイトで確認すると、次のようになります。
 「この解散は、国難突破解散であります」→「国難突破解散だ」
 「急速に進む少子高齢化を克服し、我が国の未来を開く。北朝鮮の脅威に対して、国民の命と平和な暮らしを守り抜く」
 →「急速に進む少子高齢化を克服し、わが国の未来を開く。北朝鮮の脅威に対し国民の命と平和な暮らしを守り抜く」

 「この消費税の使い道を私は思い切って変えたい」→「使い道を思い切って変えたい」
 以上は、基本的にはほとんど実際の発言と違いがありません。普段の話し方と異なり、政治家の演説や記者会見はあらかじめ決まった事柄を話すので、もともと書き言葉に近いからです。
 特に今回の安倍首相が決意を表した部分は書き言葉のままです。それだけ思いが強いということでしょう。こういった部分は新聞では伝えきれないということですね。

 ところで、「国民との約束を変更し、重い決断をする以上、国民に信を問わなければならない」という発言は、新聞記者のセンスが表れています。実際の発言は「国民の皆様とのお約束を変更し、国民生活に関わる重い決断を行う以上、速やかに国民の信を問わねばならない」でした。「国民の皆様」「お約束」のままでは文字数が増えるので、丁寧な表現を削除。「国民生活に関わる重い決断を行う以上」は、この記事では無駄な表現です。

 この日の首相の記者会見は約40分。発言を文字にすると9000文字以上です。新聞の一般記事は短いもので200文字程度。長めのものでも1000〜2000文字。話し言葉のままでは記事にできません。
 新聞記者は毎日このような作業をしています。
 新聞記者に冗長な文章を読ませると、どのような反応が出てくるか想像が付くでしょう。私も駆け出しの頃はよく怒鳴られました。現場を離れて自分が指導する立場になると、若手に厳しいことを言ったこともあります。
 しかも、作文採点の担当者は、一人で大量の文章を短時間で読まなければいけません。長文で独りよがりな文章では嫌悪感を催してしまいます

 作文を読む側の立場に立って、文章を書くことも試験対策になると思います。


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2017年12月18日

作文対策 その3

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 作文について続けます。

 どんなに抽象的な題であっても、時事問題の解説を求められているような題であっても、必ずあなた自身の体験を盛り込むべきです。

 例えば、「憲法改正」で出題されたとします。
 極めて政治的な内容になるのは当然で、専門家をうならすことのできるような文章を書く自身がある人は真っ向勝負で改憲論の現状や改憲の是否について自らの見解を書けば良いと思います。
 ただし、ほとんどの場合、新聞に書いていることや学者、評論家が唱えていることの二番煎じのようなものになるでしょう。
 また、新聞社の見解と異なることを書けば不利になるのではないかと考え、これまで自分が考えたこともないようなことを書こうとするのは絶対に避けるべきです。

 題が憲法改正であれ、なんであれ、自分の体験を軸に構成を考えましょう。
 素直に考えれば、改憲論争は9条をどうするかです。
 ここで「自衛隊は9条に照らし合わせると、……」と発想すると、あなたらしさが消えていきます。
 いきなり安倍政権に対する擁護、批判を展開するのも、新鮮味がないでしょう。

 あなた個人の目線から日本国憲法(9条)を見るとどういうものでしょうか。
 憲法改正を主張する集会、反対する集会に出たことのある人にとっては、その場で見たもの、聞いたものが大きな要素になるでしょう。
 外国人の友人と議論したことがあれば、非常に書きやすい題でしょう。

 では、全く個人的な体験が思い浮かばない人はどうすれば良いのでしょうか。
 立場の違い、見解の相違があっても、日本が米国に敗戦した後、平和を享受できたのは事実です。
 憲法が国の最高法規であるのも事実です。
 そうであれば、憲法は皆さん自身や家族の生活と実は密接に関わりがあったはずです。
 具体的に自分自身が「平和を享受できている」あるいは「平和が脅かされている」と感じた例を書き、それを踏まえて「改正」に関する自分の見解を結論とすれば、独自性のある文章に仕上がります。

 そうは言っても、難しいと感じる人がいるかもしれません。
 どんなテーマであっても、自分自身との関わりをさぐる思考をしていると、自ずと接点を見出すことができるようになります。
 作文は一人で書いて練習するのではなく、他の人に読んでもらって指導を受けるべきだと思います。
 周りに相談相手がいない人は、私が引き受けますので、気軽に書き込んでください。

 次回以降も記者になるために何をすればいいか考えていきましょう。


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2017年12月16日

作文対策 その2

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 「会ってみたい」と思わせる文章とはどんなものでしょうか?

 人によっては難解な言葉遣いが散りばめられた哲学の論文を読んで、「この筆者に会って質問したい!」と思うかもしれません。
 しかし、入社試験の作文ではどうでしょう。
 まず、読みやすく、分かりやすく、特徴があることが必要だと思いませんか。

 想像してください。
 作文を採点する人は一人で大量の文章を読みます。
 記者経験者ですから文章を読むのは慣れています。
 しかし、下手な文章は普段、あまり読んでいません。
 正直言って、一握りのセンスのある持ち主を除けば、大半の大学生の文章はプロから見れば下手くそです(当然のことながら、私もそうでした)。
 悪文を長時間、読み続けるのは苦痛です。
 つらい採点作業をしている人物に「これは面白い」「この学生に会いたい」と思わせることを考えましょう。
 文章がそれほど上手でなくても、興味深い内容なら読者は引き付けられます。

 「面白い」と言っても、笑わせることが目的ではありません。
 大量の作文の中でも、埋没しない文章
 キラリと光る要素が入った文章
 「記者に向いているな」と思わせる文章
 こういったものを書ければ良いと思います。

 つまり、今まで皆さんが経験した中で、「これだけは他の人に負けない」と思っているエピソードを作文の中に入れればいいのです。
 「負けない」というのは、全国大会で優勝したというようなことだけでなく、あくまで主観ですから、家族のこと、交友関係、内容次第では恋愛でもいいでしょう。

 でも、マスコミの入社試験の作文の題は抽象的なものが多いですね。
 抽象的な題で個人的な経験をどのように書けば良いのか。
 難しいですね。どうすればいいでしょうか。

 少し考えてみてください。

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2017年12月15日

作文対策 その1

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 今回は入社試験の作文対策について少しだけ書きます。
 面接対策を考えたときと同じ手順で論じます。(本当は作文の方を先にするべきでしたね)

 なぜ作文がマスコミの入社試験で重視されているのでしょうか。

 採用する側から見れば、文章能力をチェックすることが表向きの最大の理由です。
 しかし、それだけではありません。
 きちんと読める文字で正しい漢字を使って、最低限の論理性があれば、多少下手な文章でも大きな減点にはならないと思います。
 あまり技巧に走りすぎるとかえってくせのある文章になり、読みにくくなってしまう恐れもあります。

 むしろ、皆さんの人柄が素直に表れているどうかが入社試験の作文では一番大事だと思います。
 「この若者と実際に会ってみたい」と思わせる文章を書くことを心がけてはどうでしょうか。

 そのために何をすれば良いのか。
 皆さんしか知り得ない体験を盛り込んでください。

 次回以降にもう少し考えてみましょう。


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新聞記者をしておりましたがリタイアし、空いた時間をマスコミ志望の方に役立つ情報発信をしたいと思い、ブログを開設しました。新聞記事には独特の表現を使って、政治の見通しや国際政治の展望を書いていることが多くあります。そのような内容をお伝えしたいと思っています。感想や質問があれば、遠慮なく書き込んでください。
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