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2023年01月10日

宿題提出

いよいよ三学期が始まった。

私自身、年末年始は、ほとんど隠遁生活を行っていたので、久しぶりに生徒たちの姿を見た感じだ。やはりほっとする。と、同時に喜びも感じる。

新学期になって悩ましいのが、宿題の提出である。
このところ、「宿題を出さない」生徒が増えてきた。
以前の私ならば、徹底的に追及し、やや高圧的にもなり、また懇々と諭し、何とか宿題を提出させるべく動いたのだが、どうも一筋縄ではいかなくなっている。

「丹澤先生すいません。宿題が出来ていないからと、学校に来れないみたいなんです。」
若手の先生がそう私に告げる。

若かりし頃の私ならば、そんな間抜けな理由は許さなかったが、私も少し歳をとったのだろう。「あ、そう…」と言って受け流す。

要は、宿題未提出の彼(彼女)について、要らぬ追及はするな、ということなのだろう。

学校はチーム戦だから、本当はいろいろな先生たちが、いろいろな指導をしていい。
もちろん、向かうべき方向、ベクトルが逆向きであると、生徒も親も混乱はするだろうから、そうした最低限の調整はする。しかし、たくさんの先生が、その生徒にかかわり、指導をし、結果、教育効果が上がっていく…。そんなスタイルを学校では行ってきた。

世の中、社会も個人主義が強くなり、「個性重視」というお題目の下、いつしか学校でもそうした傾向に侵食されてしまった。

時には、まるで腫れものにでも触るかのように生徒に接することもある。

私はある意味、教育の放棄だと思うが、先生たちの人間なので、「あれもダメ、これもだめ」と制約を受ければ、かつての情熱も吹き飛んでしまうのだろう。

結果、担任やら学年主任の負担がさらに重くなり、その他の先生たちは、「見て見ぬふり」状態に陥りやすい。

いわゆるチーム戦の崩壊である。

たかが宿題、されど宿題。
その奥には、教育スタイルそのものの問題が潜んでいる…。
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