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2022年10月27日

手の甲のしわ

ふと自分の手の甲を見る。
以前よりも皺が増えたな、と思う。

私は、かつて見た親父の手の甲の皺が忘れられない。
当時の親父は、すでには齢八十を超えていたと思う。
母方の祖母の通夜後の火葬のときだったと思うが、骨になるまでの時間に、成りに座っていた父の手の甲を見た。

私はその皺の多さに愕然とした。
かつては、張りのある頼もしかった父の手が、こうも老いてしまうのか。

そのとき、父が「手がこんなしわくちゃになっちゃったよ」、と言ったような気もするが、少なくとも、ショックを受けた私は、記憶があまり定かではない。

その後、おそらく十年も経たずに父は逝ってしまった。
私は遠方に入れたので、父の看取りは出来なかったのだが、横たわる父の手は、同じくしわくちゃであった。

あれから何年もなる。
私は齢を重ねる毎に、手の皺が増えていく…。

たとえクリームなど塗って、見た目の皺を目立たなくしたとしても、齢を重ねることには違いない。

人は誰しも「若さの奢り」がある。
特に若者は、「老い」など意識することはない。

私は授業をしていると、生徒たちは、「今を生きるに一生懸命で、その他のことは何も考えられないのだろう」と思う。

『老い』は逃れられない。
かつて釈尊は『四苦』の中で、「生老病死」を説いた。

「歳は取りなくないね〜」
生前祖母が始終呟いていた言葉を思い出す。

いよいよ私もそうした年齢に近づいてきた。
せめてもの救いは、今の仕事が、つねに若者たちと一緒に過ごしていることだろう…。
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