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2018年11月25日

天国言葉

私はどちらかというと、生徒を悪く言う癖がある。
「○○は、自己中だから全然動かないんですよ。駄目だあいつ…。」
と言った具合である。
職員室で仕事をしているときに、時々言ってしまう。

私自身は、本当は彼らを心底悪く思っている訳ではない。
この言葉の裏には、
「○○よ、良くなってくれ。変わってくれ。一歩でも前進してくれ。」
という祈りにも似た気持ちを持っている。
と、共に、こう口に出す時には、すでに対策までも考えている。

だが、私の言葉を単に言葉通りに聞いた他の先生は、
「丹澤先生は、いつも生徒の悪口を言っている…。」
と、思っているのだ。
「だったら私だって…」、とばかり、若手の先生などが、同じように悪口を言うことになれば、やはり問題だ。

私の悪口の裏返しの中にある『愛』を感じられる先生は少ないようだ。
だから、校長ですら、
「丹澤先生は、言葉が悪いですね…。」
などと言ってくる。

本当は、生徒(子供)が大好きで大好きでしょうがないくらいなのに、改めて校長の立場でそう言われると、やはりへこむ。
「ああ、私の思いは理解されないのだな…。」
と、がっかりする。

先日、ある人が、『天国言葉』とは、「愛しています」・「嬉しい」・「楽しい」・「感謝しています」・「幸せ」・「ありがとう」・「許します」であると語っていた。
一方、それを言っていると不幸になる『地獄言葉』は、「ついてない」「不平不満」「愚痴」「泣き言」「文句」「心配ごと」「許せない」などであるそうだ。

この定義で言うと、私の言葉は『地獄言葉』ということになる。

前述の私の「悪口」を天国言葉で置き換えると、こんな感じだろうか。

『○○は、よく自分を守ろうとするんだけど、年頃だし、育ってきた環境からすれば当然だよな。○○と関わることができて、私も勉強になるよ。本当に嬉しい。感謝感謝だ。ありがたい。○○を、どう成長させていくか、わくわくするね。まさに教師冥利に尽きるね。楽しい楽しい。いろいろな事、言ったりやったりするけど、それも成長途上だから、許せちゃうんだよね。いやぁ、○○が愛おしく思えるよ。』

私自身、ぶっきらぼうに話す言葉の中に『愛』を感じられるような、そんな美学を求めていたのかも知れない。
だが、言葉自体は力があり、一人歩きする。
特に『地獄言葉』は、その伝播力も破壊力も大きい。

「ストレスがたまりやすい教員の世界。たまにも愚痴が出てもいいじゃないか。」
どちらかと言えば、これを私は支持しているが、努力して『天国言葉』に置き換えて、前向きに生きることができれば、ストレスは少なくなっていくに違いない。

以前同僚に、
「丹澤先生は、よく『ありがとう』って言いますよね。」
と言われたことがある。
自分では全く気づいていなかったので、意表を突かれた感じで、ぽかんとしたことを覚えている。

無意識に『天国言葉』が出るようになれば、私も学校も、少しは向上するのだろう。

この際、言葉の奥を推し量ろうとさせる危険なゲームは、できるだけやめることにしようか…。






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