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2020年03月17日

学年集会

中2で、生徒企画の学年集会を行った。
テーマは「中3に向けて」。
思えば、彼らも成長したものだ。

2年上の高1の「中3になる上での心構え」らしきことを話しているビデオメッセージを、字幕入りで編集し、皆に流す。

ビデオ編集は秀逸であったが、それよりも、先輩たちのアドバイスは、きっと彼らの心に響いたに違いない。

その後、学級委員から、先生方へのお礼の言葉があった。
一人ひとりの先生のエピソードを語りながら話す彼らは、大人に見えた。

続いてチャッティング。お見合い形式に男女が輪になって並び、中3でやり遂げたいことを語る。
「まだまだ男女の壁があります。」
などと、学級委員は語っていたが、他の学年と比べたら、一番仲が良いように見える。

その後、学級委員が、学年主任のM先生に手紙を読む。
「僕は、中2の始めの頃、学校に不満ばかりあって、先生たちも嫌いでした。」
で始まったメッセージは、最後は感謝の言葉で締めくくられた。
まるで、卒業時の挨拶のようで、涙を誘う。

続いて、サプライズ企画で、この3月で学年主任を代わることになったM先生に、色紙や花束を贈呈。
これは、M先生には秘密にしていたことだ。

この学年はこうしたサプライズが得意である。

M先生は壇上で、涙ながらに生徒たちに話す。
「さっき、手紙腕、たくさんの迷惑を掛けた、と言われたけど、私は、迷惑だとは全く思っていません。本当に、皆さんたちが好きなんです。愛しているんです。だから、良くなって欲しいと、それだけを、いつでも考えているんです。」

これが、学年の母として、慕われる理由なのだ。

先生と生徒たちで『愛』を与え合うのが、学校現場の、真の姿なのだろう。

私たちは、彼らを導いているつもりで、結局は彼らから『愛』をもらっている。
もちろん、生徒たちも、私たち教員たちの『愛』を、一身に受けているはずだ。

その連鎖が、クラスを作り、学年を作り、学校を形作っているのだろう。

この学年には、新年度も関わることになっている。

この先、どれだけ成長していくか、楽しみだ。
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