2020年03月02日
卒業生の形見
一週間ほど前に、ある高3に、
「卒業するときは、何か形見をくれよ。」
と、お願いしておいた。
すると、いろいろな生徒からたくさんの形見が届いた。
だが、彼らとの別れを惜しみ、苦しみと感じている私は、執着のかたまりだ。
「丹澤先生、『シロクマ君』を持ってきました。」
『シロクマ君』とは、白い厚手のパーカーで、T君が、中学校のときからお気に入りで着ていたものだ。
私は、彼がそのパーカーを着ている姿を見る度に、T君を「シロクマ君」、と読んでいたのだ。
私は、その『シロクマ君』を手にしたとき、わーっとかつての中学時代の思い出が蘇った。
「いいの? もらって…。」
「もちろんですよ。『シロクマ君』は、丹澤先生との思い出でもあるんですよ。」
なかなか、泣かせることを言う。
「丹澤先生には、いっぱいお世話になりましたから…。」
彼らから見れば、私は過去の人だ。
普通は、高校卒業時に中学の担任を思い出すことはない。
たまたま中高一貫の学校なので、中学時代の先生と会うこともできるし、声を掛けることもできる。
M君は、眼鏡を私に渡した。
「これ、古いですけど、俺がずっと使っていた眼鏡です。形見です。」
私は、一瞬、「眼鏡をもらってどうするのだろう」、と躊躇したが、ありがたく頂戴することにした。
彼は、中学入学時から少し強めの度の眼鏡を付けていた。
「眼鏡を渡してどうするの?」
「もう使わないものなので、大丈夫です。」
…これもありがたくお受けすることにしよう。
別のT君は、何と皆勤賞の賞状を持ってきた。
「他に何もないのかよ…」、とも思ったが、当たり前のように皆勤している彼にとっては、それほど大切なものではないのだろう。
だが、これをもらって、私はどうすればいいのだろう…。
このほかにもぬいぐるみ、名札だの、バッグ、サンダルなどがある。
さて、形見箱でも作るかな…。
「卒業するときは、何か形見をくれよ。」
と、お願いしておいた。
すると、いろいろな生徒からたくさんの形見が届いた。
だが、彼らとの別れを惜しみ、苦しみと感じている私は、執着のかたまりだ。
「丹澤先生、『シロクマ君』を持ってきました。」
『シロクマ君』とは、白い厚手のパーカーで、T君が、中学校のときからお気に入りで着ていたものだ。
私は、彼がそのパーカーを着ている姿を見る度に、T君を「シロクマ君」、と読んでいたのだ。
私は、その『シロクマ君』を手にしたとき、わーっとかつての中学時代の思い出が蘇った。
「いいの? もらって…。」
「もちろんですよ。『シロクマ君』は、丹澤先生との思い出でもあるんですよ。」
なかなか、泣かせることを言う。
「丹澤先生には、いっぱいお世話になりましたから…。」
彼らから見れば、私は過去の人だ。
普通は、高校卒業時に中学の担任を思い出すことはない。
たまたま中高一貫の学校なので、中学時代の先生と会うこともできるし、声を掛けることもできる。
M君は、眼鏡を私に渡した。
「これ、古いですけど、俺がずっと使っていた眼鏡です。形見です。」
私は、一瞬、「眼鏡をもらってどうするのだろう」、と躊躇したが、ありがたく頂戴することにした。
彼は、中学入学時から少し強めの度の眼鏡を付けていた。
「眼鏡を渡してどうするの?」
「もう使わないものなので、大丈夫です。」
…これもありがたくお受けすることにしよう。
別のT君は、何と皆勤賞の賞状を持ってきた。
「他に何もないのかよ…」、とも思ったが、当たり前のように皆勤している彼にとっては、それほど大切なものではないのだろう。
だが、これをもらって、私はどうすればいいのだろう…。
このほかにもぬいぐるみ、名札だの、バッグ、サンダルなどがある。
さて、形見箱でも作るかな…。
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