2020年01月30日
入学金の重み
入学金の重み
私立学校には入学金が必要だ。
学費とは別に、入学時に支払うものだ。
だが、この入学金が支払えずに、私立への進学を諦める人もいる。
ある学校の中学入試。
成績優秀な小学6年生のT君は。何としてもその学校に入りたかった。
だが、家庭の事情、いわゆる金銭問題で、受験ができない状態にあったのだ。
T君の家庭は、夫婦が離婚し、今は母親が育てている。
母親の収入で、私立学校に進学させるのは、なかなか難しいことだ。
だから、希望する私立中学校への進学は諦め掛けたのだが、T君は行動を起こした。
離婚した父親のもとを訪ね、入学金を出してもらうようお願いしたのである。
だが、父親は承諾しなかった。
しかしT君は諦めなかった。
次にT君は、祖母の元を訪ねる。
母方の祖母である。
同じように、入学金をお願いした。
入学金は30万円である。
昨今の社会情勢では、金銭的に余裕のない人が多い。
私だって、「はい30万払って下さい」、と言われれば、どうやって金策するか。
そして、その後の返済はどうするか。
などと苦悶するに違いない。
祖母は、「お金は出せない」、と応えたと言う。
結局、T君は、その私立学校を受験することはできなかった。
昨今は、成績優秀生徒の学費が免除させるシステムを導入している学校も多いが、自分がその特待生に選ばれる保証はない。もちろん、たいていの場合、入学金は免除にならない。
私立学校には、なかなか表沙汰にはならないが、本当に金策に苦労してなお、夢を追いかけて入学してくる生徒がいる。
そうした生徒たち一人ひとりを、全力でサポートするのは、当然のことだろうし、そうやって入学してきているという生徒の存在を忘れてはならないだろう。
いつしか、教師は偉くなくなった。
サラリーマン化した。
だが、家庭状況までをも思い量りながら、教育活動をしている先生たちは、尊敬されていくだろう。
「ひとたび入学させたならば、学校としてできることは、何でもします。先生たちにも、全力でサポートしてもらいます。簡単に追い出すことは、絶対にしません。」
この校長の言葉の重みの背景には、そんな事情がある。
私立学校には入学金が必要だ。
学費とは別に、入学時に支払うものだ。
だが、この入学金が支払えずに、私立への進学を諦める人もいる。
ある学校の中学入試。
成績優秀な小学6年生のT君は。何としてもその学校に入りたかった。
だが、家庭の事情、いわゆる金銭問題で、受験ができない状態にあったのだ。
T君の家庭は、夫婦が離婚し、今は母親が育てている。
母親の収入で、私立学校に進学させるのは、なかなか難しいことだ。
だから、希望する私立中学校への進学は諦め掛けたのだが、T君は行動を起こした。
離婚した父親のもとを訪ね、入学金を出してもらうようお願いしたのである。
だが、父親は承諾しなかった。
しかしT君は諦めなかった。
次にT君は、祖母の元を訪ねる。
母方の祖母である。
同じように、入学金をお願いした。
入学金は30万円である。
昨今の社会情勢では、金銭的に余裕のない人が多い。
私だって、「はい30万払って下さい」、と言われれば、どうやって金策するか。
そして、その後の返済はどうするか。
などと苦悶するに違いない。
祖母は、「お金は出せない」、と応えたと言う。
結局、T君は、その私立学校を受験することはできなかった。
昨今は、成績優秀生徒の学費が免除させるシステムを導入している学校も多いが、自分がその特待生に選ばれる保証はない。もちろん、たいていの場合、入学金は免除にならない。
私立学校には、なかなか表沙汰にはならないが、本当に金策に苦労してなお、夢を追いかけて入学してくる生徒がいる。
そうした生徒たち一人ひとりを、全力でサポートするのは、当然のことだろうし、そうやって入学してきているという生徒の存在を忘れてはならないだろう。
いつしか、教師は偉くなくなった。
サラリーマン化した。
だが、家庭状況までをも思い量りながら、教育活動をしている先生たちは、尊敬されていくだろう。
「ひとたび入学させたならば、学校としてできることは、何でもします。先生たちにも、全力でサポートしてもらいます。簡単に追い出すことは、絶対にしません。」
この校長の言葉の重みの背景には、そんな事情がある。
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